海の天使?悪魔?かわいいクリオネってどんな生き物?
著者:KATSU
目次
クリオネ。名前も見た目もかわいい生き物。だけど、いったいどんな生き物かはよくわからない。
今回はクリオネをご紹介します。
クリオネ
軟体動物門腹足綱裸殻翼足類。ハダカカメガイ属に属する貝の総称がクリオネになります。
クリオネは、海中で生きる生き物でゆらゆら動く姿をしていますが、貝の仲間です。
特にクラゲの仲間と間違いやすいですが、貝です。
貝殻を持たないクリオネを貝だなんて誰が思うのか。だけど、貝です。
クリオネの特徴は何と言っても、その透明な身体。
内臓全て見えているじゃないか!と思うくらい、ほぼ全て透明の身体を持っています。
クリオネの体長は小さくて、だいたい1cm ~ 3cmほど。
水族館などで見る際はもちろん水槽に入っているので見やすいですが、自然界の海でクリオネを見つけることは結構困難なことではと思います。

クリオネは天使?悪魔?
クリオネの見た目が白い透明、そして海中を泳ぐ姿が翼を羽ばたいて天へと昇る天使に見えることから、クリオネが天使と言われることも。
クリオネの多くは、寒流地域の寒く冷たい海に生息しています。
その為、「流氷の天使」という異名もあります。
この天使というのは結構知っている人もいるかと思いますが、実はクリオネは悪魔という異名も持っています。
それはなぜか。
いくつか説はありますが、クリオネの補食シーンが悪魔だと言われる所以だそうです。
こちらは獲物を捕らえる動画です。
動画は、【新江ノ島水族館公式チャンネル】 のYoutubeを掲載させていただきます。
頭部から触手のようなものが出て相手を捕らえます。
その姿はまるで悪魔。
ここからクリオネは悪魔だという異名が言われるようになったのですね。
まさに「天使のような、悪魔のような」そんな不思議な生き物です。
クリオネはかわいい
ご紹介したようにクリオネは見た目は小さく、透き通って綺麗。そして泳ぎ方がフワフワと海中を飛ぶように泳ぐ。このことから、とてもかわいい!と人気です。
確かに、他の魚類やクラゲや貝などと比べるとだいぶかわいいと言われる姿をしているなと思います。
補食シーンの悪魔の姿も、見ようによってはかわいいと言われるでしょう。
ただ、人間側から見たらかわいいのであって、クリオネは肉食性。
その為、補食される側からしたら全くかわいくない、ハンターということになります。
まとめ
今回はクリオネのことをご紹介いたしました。
クリオネは野生下ではほとんど見れる機会は無いかと思います。それこそ、流氷ダイビングが必要ですし。
その為、クリオネを見たい!って方は、お近くの水族館を調べてみてください。
日本国内でもクリオネを飼育している水族館はいくつかありますので。
そもそも野生下のクリオネは見つけるのすら至難の業です…