タスマニアデビルは怖い? かわいい?オーストラリアの動物
KATSU
目次
今回はオーストラリアに生息する肉食動物のタスマニアデビルをご紹介します。
タスマニアデビル
タスマニアデビルは、哺乳綱フクロネコ形目フクロネコ科タスマニアデビル属の哺乳類です。
肉食動物であり、有袋類でもあります。
有袋類は腹部に袋がある種類のことです。代表的な種類はカンガルーですね。
すでに絶滅してしまったフクロオオカミは有袋類の中でも最強種だったのですが、絶滅した現代で最強の肉食有袋類がタスマニアデビルになります。
タスマニアデビルは名前のとおり、オーストラリアのタスマニア島に生息しています。
英語表記がTasmanian devilの為、タスマニアンデビルと言う人もいます。
ただタスマニアデビルで検索してもタスマニアデビルが出てくるので、タスマニアデビルの表記の方が正しいのではと思います。
タスマニアデビルは肉食動物で主に、死肉を食べています。
哺乳類の肉だけでなく、鳥類や昆虫類なども食べます。タスマニアデビルの顎はとても強力で、骨も砕きます。
その為、タスマニアデビルはほとんど食べ残しが無く、獲物は跡形も無くなると言われています。
タスマニアデビルの他の特徴は黒い体毛に白いラインが前足付近に入っています。
体長はだいたい50 ~ 60cmほど

タスマニアデビルは怖い?
タスマニアデビルが怖いと言われる理由は恐らく食事の時の攻撃性ではないでしょうか。
タスマニアデビルは食欲旺盛。
獲物を見つけるとタスマニアデビル同士で奪い合うことは日常茶飯事です。
その姿が怖い!という印象を与えているのではと思います。
肉食動物で鋭いキバもあるので、怖いと感じるのは当たり前なのですけどね。
ただ、普段は可愛いという印象も与えてくれるタスマニアデビル。
こちらの写真なんかは可愛いと感じますね。

こちらは、タスマニアデビルの動画です。
動画は、【Nat Geo WILD】 のYoutubeを掲載させていただきます。
鳴き声も怖い印象を受けますね!
この鳴き声や暗闇で動く姿・目などから、タスマニアの悪魔のようなので、タスマニアデビルという名前になったと言われています。※諸説あります。
タスマニアデビルは絶滅危惧種
タスマニアデビルは絶滅危惧種に認定されております。
レッドリストには、【絶滅危惧IB類(EN)※ IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの】に登録されています。
タスマニアデビルの個体数減少の最大の原因の一つと言われているのが、デビル顔面腫瘍性疾患です。
これは、名前の通り顔面が腫れ上がり腫瘍が出来てしまう疾患です。
この疾患の影響で食べ物が食べれなくなる。その為、この疾患の致死率はほぼ100%と言われています。
この疾患の恐ろしいところは、噛むこと伝染します。
この特徴がとても厄介なのです。なぜなら、タスマニアデビルは食べ物を食べる際に、仲間で奪い合いをする動物です。その為、奪い合いの際にお互いを噛んで攻撃します。
つまり、簡単にこの疾患が広まってしまうのです。
この疾患の影響で、タスマニアデビルの個体数は激減しました。
しかし、近年わかったことでは、この疾患とタスマニアデビルが共存できるようになってきた傾向もあるそうです。
まだまだ油断はならない為、タスマニアデビルの保護活動も現地では進んでいます。
こちらはタスマニア大学の記事になります。
タスマニアデビルを保護することの意味やデビル顔面腫瘍性疾患のワクチン研究などについて記載されています。
Save the Tasmanian Devil Appeal:University of Tasmania
まとめ
今回はタスマニアデビルについてご紹介しました。
タスマニア島の生態系ではほぼ頂点に位置する動物。しかし、疾患の影響などで絶滅危惧にもなっている。
生態系の頂点の動物が絶滅することは、生態系のバランスが崩れることにも繋がります。
その為、今後もタスマニアデビルに対する保護活動と研究の状況を見ていきたいと思います。
ちなみに日本の動物園でタスマニアデビルに会うには、多摩動物公園に行くしかありません。
2023年1月時点では、多摩動物公園に1頭飼育されています。
※飼育環境の変化などは発生しますので、もしタスマニアデビルを観たいと思われる方は、一度多摩動物公園やお近くの動物園をお調べしてみてくださいませ。