世界最大のトカゲ、コモドオオトカゲ(コモドドラゴン)の特徴や生態とは
2023.3.3
目次
今回はコモドオオトカゲについてご紹介します。
別名コモドドラゴンと呼ばれる所以とは!
コモドオオトカゲ(コモドドラゴン)
コモドオオトカゲは、爬虫綱有鱗目オオトカゲ科オオトカゲ属に分類される動物です。
トカゲ界最大級の大きさを誇り、尻尾までを含めると大きいものは3m越えをしていきます。
3m越え、つまり人間の大人よりも大きいトカゲです。
このコモドオオトカゲは、インドネシアの小スンダ列島のコモド島にだけ生息している固有種です。
そして、コモドオオトカゲはコモド島の生態系(食物連鎖)の頂点に君臨しています。
コモドオオトカゲの寿命
コモドオオトカゲの寿命はオスとメスで少し離れており、オスは約60年・メスは約40年と言われています。
実はコモドオオトカゲは絶滅危惧種です。
推定ではありますが、コモドオオトカゲの個体数は3000頭ほど。
レッドリストには、【絶滅危惧I類 (CR+EN) ※ 絶滅の危機に瀕している種】に登録されています。
寿命は長いですが、固有種の為、そもそも個体数は多く無い。
また、食物連鎖の頂点に立つ動物はどの地域でも個体数は少ない傾向にあります。
食べる側の動物の為、数が多すぎると獲物が食べつくされる。つまり、いずれ餓死する。
さらに気候変動による生息地の環境の変化も影響すると言われています。
コモドオオトカゲの食事
コモドオオトカゲは獰猛な肉食動物です。
死体も食べますし、狩りをすることもあります。
こちらの動画をご覧ください。
動画は、【BBC Earth】 のYoutubeを掲載させていただきます。
体格の良い大人の男性も力負けするくらいの力強さと、餌に対する執着心があります。
コモドオオトカゲの動画をYoutubeで調べると、狩りをしている姿をとらえた映像もありますので、ご興味のある方は探してみてくださいませ。
この動画でもそうですが、歩き方・唸り声などは確かにドラゴン!という感じはしますね。
コモドオオトカゲは時には人間を襲うこともあるくらい、危険な動物です。
トカゲというより、恐竜に近い空気を感じます。
コモドオオトカゲの繫殖
これには驚きました。コモドオオトカゲは「単為生殖」ができる種類だそうです。
これは、オスがいない環境になってもメス1頭だけで子供(卵)を産むことが可能な能力のことです。
脊椎動物でこの能力がある種類は極めて珍しいそう。
コモドオオトカゲは実は共食いをする種類でもあります。
その為、敵から逃げるために孤立することも多く、単独でも子孫が残せる能力がついたのではと考えられています。
まとめ
今回は世界最大のトカゲ、コモドオオトカゲをご紹介しました。
生で観る機会はほとんど無いかと思いますが、もし観れる機会があれば、安全なところからゆっくり観察してみてくださいね。
たぶん、生で観たらまずはその大きさに驚かされることでしょう。