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ハイエナ

ハイエナの狩り孤独?性格や生態について

2023.11.29

目次

今回はハイエナについてご紹介します。

ハイエナの特徴や生態

食肉目ハイエナ科に属する動物。イヌ科のようですが、ハイエナ科です。

有名なハイエナの種類ではブチハイエナがいますね。

ちなみに、学名は「Hyaenidae」。学名でもハイエナに近い発音です。

生息地はアフリカのイメージがありますが、アフリカ以外にもインドやネパールなどのアジア圏内にも生息している。

犬のような見た目ですが、ハイエナ科として独立しています。

ハイエナの特徴は、強力な顎。獲物の骨なら簡単に嚙み砕けるその顎のおかげで、他の肉食動物が食べ残した獲物を骨ごと食べつくします。獲物を跡形も無く食べつくすことから、サバンナの掃除屋と言われることもあります。

ハイエナ
画像引用元:Pixabay

主にハイエナは群れで生活をしており、群れのリーダーはメスになります。

ハイエナの群れは序列がはっきりしており、獲物を補食する時も群れでの順位が上位の個体から食べていきます。

リーダーの入れ替わりは、現在の群れのリーダーの子のメスが次のリーダーになります。

これは基本的にどの群れでもそうなので、生まれた時から完全なる順位が決まっている動物となります。

ハイエナの狩り

ハイエナの狩りは群れ行う時もあれば、単独で行う時もあります。

他の肉食動物の捉えた獲物を横取りするイメージが強いハイエナですが、実は狩りも結構します。

横取りももちろんするのですが、横取りの頻度は実はライオンの方が多いと言われることもあるので、ハイエナ=横取りする動物となってしまったのは不憫ですね。

ハイエナの狩りの特徴は、とにかく相手を追いかけるところ。

ハイエナはとてもスタミナがある動物なので、数十分~数時間走り続けることもできます。

ハイエナの最高速度は時速60kmと言われており、結構速いです。

その速度で追われ続けたら、流石に草食動物たちも疲れてきてしまいます。

特に群れで狙われると代わる代わる追いかけてくるので、高確率で草食動物を仕留めることができるそうです。

単独の場合は、小動物を狙うことが多いとされています。

ちなみにハイエナが獲物を横取りする場合、横取りする相手になることが多いのがチーターです。

チーターとハイエナの大きさはそこまで差は無いですが、ハイエナの方が力が強い。またチーターは武器である足を怪我したく無い。といったところから、チーターとハイエナが出くわすとチーターがその場を離れる傾向にあります。

そして、チーターは狩りの名手。

その為、ハイエナは獲物を探す時は、草食動物はもちろんですがチーターを探すこともあるのです。

最も獲物にありつけるチャンスが高いことを知っているのかもしれませんね。

ハイエナの性格

ハイエナの群れは前述したとおり、しっかりとした社会性が出来上がっています。

その為、規律をしっかり守る性格をしています。

しっかりと群れでの順位が決まっているので、ハイエナは群れの仲間はもちろん、他の群れのハイエナとも争うことはあまりありません。

この社会性は、群れの仲間を助け合うところにも表れます。

ハイエナは怪我をしている仲間がいると、食べ物を分け与えるなどの仲間想いのところもあるのです。

映画やアニメなどの影響で「悪い」性格という印象が強いハイエナですが、実はそこまで悪い性格では無いようです。

むしろ、社会性や規律がしっかりとれた、人間に近い性格をしているのかもしれませんね。

ハイエナ
画像引用元:Pixabay

まとめ

今回はハイエナについてご紹介いたしました。

ハイエナは実は絶滅危惧種に指定もされているので、野生の個体数は昔と比べると減ってきています。

サバンナなどの住処の減少が原因の一つでありますが、ハイエナの姿を未来でも見れるよう、保護活動も始まっています。

日本国内では野生のハイエナはいませんが、動物園などで見かけた際は、悪い性格の動物では無く、

しっかりと仲間想いのある、絶滅危惧種の動物としてハイエナを観察してもらえたらと思います。

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