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スカンク

スカンクは、おならを出している?特徴や生態をご紹介。

2025.1.14

今回は、強烈な臭いを出すことで有名なスカンクの紹介です。

Youtubeで当記事の要約ショート動画が見れます!
動画引用元:Youtube チアセブンアーチ 動画音声:Voice By ondoku3.com

スカンクってどんな動物?

スカンクについて

哺乳綱食肉目イヌ型亜目スカンク科の哺乳類の動物

体長約40cm~70cm/体重約0.5kg~3kg

黒と白の体毛がほとんど

雑食性

アメリカ大陸に生息

スカンクは、哺乳綱食肉目イヌ型亜目スカンク科の哺乳類の動物です。

イタチの仲間のスカンク。顔の形などはイタチに似ているところもありますね。

体毛の模様は違えど、多くのスカンク種が黒と白の体毛になっていますが、茶色、全身黒、アルビノのスカンクもいるようです。

スカンク
画像引用元:pixabay

スカンクの体長は40cm~70cm前後で体重は約0.5kg~3kgになります。

スカンクは雑食性なので、果実や草木などの植物から、昆虫やヘビなどの小型の爬虫類や哺乳類、昆虫や魚類まで何でも食べます。

ここで、スカンクがヘビを捕らえようとしているスカンクVSヘビの動画をご用意いたしましたので、ぜひご覧くださいませ!

動画引用元:BBC Earth

野生のスカンクが生息する、アメリカ大陸では、民家の近くに現れることもある。

その為、住人の残したゴミなどを食べることもあるそうです。

野生のスカンクは前述のとおり、アメリカ大陸(北アメリカ・南アメリカ・中央アメリカ)を広く生息しています。

穴を掘って巣穴を作ったり、自然にできたほら穴や、木の穴。さらには、人間の民家の下など、隠れやすいところを住処にしています。

基本的に、スカンクは夜行性なので日中は住処の中に潜んでいることが多いようです。

引用元:Mass Audubon

スカンクが出す強烈な臭いはおなら?

スカンクは可愛らしい顔をしながらも、強烈な臭いを出すことで有名です。

果たしてあの臭いの原因は何なのでしょうか。

スカンク
画像引用元:pixabay

おならでは無い?

実は臭いの元はおならではありません。

おならと聞くと、臭い気体が肛門から放たれるイメージですが、スカンクが放つのは液体です。

肛門の両脇にある肛門腺から、この液体が噴射されます。

スカンクの液体は、主に硫黄化合物で出来ています。

その中でも特にメルカプタンと呼ばれる成分が強い臭いを引き起こす主な成分の一つ。

この噴射された液体は、周りの空気中に拡散して鼻を刺激する不快な臭いを放ちます。

これが強烈な臭いの原因です。

つまり、液体を放つのでおならでは無いということです。

ただ、その液体が空気中に拡散していくので、もはやおならみたいなものですね。

※ちなみに動物園のスカンクは生後に臭いの元となる部分を切除しているそうです!

スカンク
画像引用元:pixabay

どのくらい強烈な臭いなの?

スカンクが強烈な臭いを出すのは身を守る時と言われています。

つまり、補食者である肉食動物に対して放たれるので、この臭いは肉食動物も逃げ出すくらい強烈だそうです。

さらに、この臭いの元の液体は目に入ると失明の危険もあり、肉食動物もとても警戒しています。

また、スカンクの強烈な臭いはテリトリーのマーキングや求愛行動においても利用されることがあります。

身を守る時や繫殖時期など、多くのタイミングで臭いを放つことで自身をアピールするスカンク。

その為、スカンク=強烈な臭いを出す動物という印象があるのも頷けます。

どんな臭い?!

スカンクのこの臭いが万が一洋服についてしまった場合は、廃棄処分と言われるほど強烈な臭いなんだそうですが、では一体どんな臭いなのかと言うとタマネギやニンニクが焦げた臭いなんだそうです!

風向きによっては2km離れた場所まで、スカンクの臭いが届くそうです。

嗅いでみたい気もするけれど、勇気が少し必要ですね!

スカンクの性格

スカンクはとても臆病で警戒心が強い動物です。

その警戒心の強さから、補食動物はもちろん、人間に対しても攻撃的になることもしばしば。

そして、威嚇行動をするとなると、臭いを放つこと。

その為、野生のスカンクが民家に住み着いた場合は、住人と接触する機会も多く、臭いの被害が多いともされています。

スカンク
画像引用元:pixabay

まとめ

今回はスカンクのご紹介でした。

野生のスカンクは民家の近くに生息することもあり、人間への被害が出ていることもご紹介しました。

ただ、それはスカンクの本来の住処である、自然環境の減少の影響でもあります。

これからの未来、もっと多くのスカンクが民家などの人間の居住地を住処とすることになっていくのではとも思います。

その際に、人間はスカンクとの共存の道を考えていく必要があると私は思います。

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