エミューとはどんな鳥?巨鳥のエミューの特徴や生態
2024.10.8
目次
今回は巨大な鳥、エミューについてご紹介します。
エミューとはどんな鳥?
鳥綱ヒクイドリ目ヒクイドリ科エミュー属
高さは1.6m〜2m/体重30kg〜45kg
世界で2番目に大きい鳥
オーストラリア全土に生息している
エミューは鳥綱ヒクイドリ目ヒクイドリ科エミュー属の鳥です。ダチョウと同じく、鳥だけど飛べない鳥です。
エミューは高さは1.6m〜2mほどと、大人の人間と同じくらいから、少し高いくらいの高さがあります。体重は30kg〜45kgと小柄な人の体重と同じ重さがあります。
しかし、鳥の中ではかなり大きな部類に入り、巨鳥と言われることもあるエミューですが、ダチョウの方が大きいのです。
ダチョウは現代の鳥類では最も大きい鳥とされています。その為、巨鳥のエミューは2番目に大きい鳥になります。
エミューは主に、オーストラリア全域に生息し、草原や砂地などに住んでいます。
基本的には単独行動ですが、繫殖時期はオスと数頭のメスで群れを作り、とても低い声を出してコミュニケーションを取り合います。
エミューの声は、声だけを聞いたら鳥の声とは想像がつかないほど、とても低くて獣の様な声をしています。
実際に聞いてみて下さいね!
この声は、喉にある空気袋を使って声を出しているそうですよ!
エミューの子育て方法
エミューはメスが卵を産むまでの約5ヶ月の間、メスはオスと一緒に過ごします。オスは巣を作り、メスは数日間かけて約5〜15個の緑色の卵を産みます。
メスは卵を産むと、卵をオスに託します。
オスは孵化させるために約8週間一人で卵を温めます。その間、飲んだり食べたりする事なくオスはひたすら卵を温めるのです。その為、オスの体重は3分の1まで減ってしまうそうです。孵化したヒナの面倒も、オスが餌の取り方などを教え、子育てをします。
では、オスが子育てを頑張っている間、メスは何をしているのか?気になりますよね!
オスが一人で子育てをしている間にメスは、違うオスのところは行き、別の卵を産むそうです!!そう、エミューは「一妻多夫制」なのです。
エミューの卵
エミューは巨大な鳥なので、卵も巨大です。エミューの卵は、約10〜12個の鶏の卵と同じ体積になります。しかしダチョウの卵よりは小さめになります。
また、綺麗な緑色をしています。この緑色は捕食者から卵を守るためのカモフラージュとしても効果があると言われています。
こちらの動画をご覧ください。
エミューの大きさ、卵の大きさ、そして生まれてくるエミューの赤ちゃんの姿を見ることができます。
赤ちゃんエミューはとてもかわいいですね!
エミューは走るのが速いのか?
エミューは飛べない鳥で、大きな身体。
エミューは快速でも有名なダチョウに特徴がとても似ていますね。
ということは、エミューも快速(走るのが速い)なのでしょうか。
調べたところ、エミューの走る速さは時速50km!
現代社会の人類最速が時速45kmほどなので、エミューの速さには人類は勝てません。
つまり、エミューは走るのが速いのです。
しかし、最も大きな巨鳥にして快速の鳥ダチョウは、なんと時速70km!
エミュー、ここでもダチョウに負けてしまいます。
こちらの画像は、左がダチョウで右がエミューの画像です。特徴が似ている鳥ですが、見比べると違いが分かりやすいですね。
オーストラリアの国章
エミューはオーストラリアの国章になっています。オーストラリアと言えばもう一つ有名なカンガールと共に国章になっています。
なぜ、エミューとカンガルーが国章になったかと言いますと、エミューとカンガルーはどちらも後退する事(後ろ歩き)ができません。
その為、前進しかしないという意味を込めて国の象徴とされました。
国章とは・・・国を象徴する紋章のことです。国旗よりもデザインが複雑で、その国の風土や文化などが象徴的に描かれています。
エミューは日本でも見られる?!
野生のエミューは主にオーストラリアで生息していて、残念ながら日本国内には野生のエミューはいません。
ただ、エミューを飼育している動物園はあります!
多くの動物園で飼育されていますので、日本動物園水族館協会(JAZA)の飼育動物検索をご参照ください。
日本動物園水族館協会(JAZA)飼育動物から探す 【エミュー】
まとめ
今回は鳥類No,2の大きさを誇る巨大な鳥、エミューをご紹介しました。
2足歩行で走るのが速くて巨大な鳥と言えばダチョウですが、ダチョウにも匹敵する大きさと能力を持っている鳥、エミューのこともぜひ覚えておいてくださいね。
動物園などでエミューを観察される際は、ダチョウとの違いなどを見比べるのも面白いですよ!