鮮やかな斑点が特徴のゴマダラカミキリ。生態や天敵をご紹介します。
2025.7.16
目次
今回はゴマダラカミキリをご紹介します。
よくカブトムシ・クワガタムシは比較されることが多いですが、個人的にはそこにカミキリムシも加えた3種で比較することが多かったくらい、カブトムシやクワガタムシと同じくらい好きです。
なぜ、カミキリムシだけ一歩知名度が下がるのだろうか…
ゴマダラカミキリについて

ゴマダラカミキリは主に生木や葉などを食べて暮らしています。カブトムシやクワガタムシと同じように樹液も舐めます。
飼育されているゴマダラカミキリは、クワガタムシ用のゼリーだったり、柑橘類の皮なども食べているようです。
大きさは成虫でだいたい2~4cmほどになり、昆虫の中では中型~大型のサイズです。
寿命はオスは1カ月~1カ月半、メスは少し長く約2カ月ほどです。
主に日本全国に生息しており、森や林はもちろん、町中でも公園や草木が多い場所では見られることが多い。

ゴマダラカミキリは天敵が多い!?
ゴマダラカミキリには天敵が多いとされています。
国内の小型哺乳類や鳥類がゴマダラカミキリの天敵です。
成虫時はもちろん、蛹や幼虫の時も狙われています。
ただ、小型哺乳類や鳥類はゴマダラカミキリだけを好んで食べるというより、昆虫全般を捕食対象としていることが多いので、ゴマダラカミキリの天敵=昆虫の天敵ということで、ゴマダラカミキリが特別狙われやすいということでも無いようです。

ゴマダラカミキリは害虫!?
ゴマダラカミキリは木や葉を食べます。
特に幼虫時期は木の中から木を食べていくので、木を腐らせたり、倒木の危険がある状態にしています。
この木が柑橘類(りんごやなし)の木も食べるので、農業の人達にとっては、ゴマダラカミキリは害虫として扱われております。
このゴマダラカミキリ、実際にどれほど被害が出ているのか、農家の方の取り組みを見てみましょう。
愛媛県鬼北町では、なんと3か月で約400匹を捕獲したという驚きの記録があります。
実際の捕獲シーンの動画がこちらです。
倒木の場合は、木になった果物が販売できないことに加えて、倒木により人体被害が出る可能性があることが懸念されています。

ゴマダラカミキリとツヤハダゴマダラカミキリ
ツヤハダゴマダラカミキリは、外来種のカミキリムシで、自治体によっては駆除の対象にもなっており、注意喚起が発生している昆虫になります。
注意喚起の主な内容としては、一番は倒木です。
特に公園など身近な場所の木を食べて、枯れさせ倒木させてしまう危険があることが、注意喚起としてアナウンスされています。
ゴマダラカミキリ

ツヤハダゴマダラカミキリ

間違い探しのようですが、違いが分かりましたか??
ではどこが違うのかを詳しく見てみましょう!!
ゴマダラカミキリ

ツヤハダゴマダラカミキリ

こちらは神戸市の記事になりますが、ゴマダラカミキリとツヤハダゴマダラカミキリの見分け方や対処方法について記載されています。
出典:神戸市 外来種「ツヤハダゴマダラカミキリ」について
引用元:Forestry IMAGES
引用元:INVASIVE.ORG
まとめ
今回はゴマダラカミキリについてご紹介しました。
私は子供の頃、自宅の近くのマンションの壁にゴマダラカミキリがいて、友達と興奮して観察した記憶があります。
近くに山がある為、今思えば自然豊かな環境だからだとわかりますが、その頃はこのようなマンションがある住宅街に野生のゴマダラカミキリがいるなんて!という驚きがあったのを覚えています。
外来種のツヤハダゴマダラカミキリだけでなく、在来種のゴマダラカミキリも、一部の地域や職業の方にとっては害虫扱いになります。
これも恐らく、人間の活動領域が広がっている為なのだとは思いますが、上手く共存できる形を作れていけたらと思います。