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アミメキリン

アミメキリンの地肌は何色?網目模様のキリンについて知ろう!

2025.8.2

目次

キリンといえば、首の長さと独特の模様が特徴。でも、あの模様の下の「地肌の色」って何色か知っていますか?実は、私たちが普段見る表面の毛の色と、皮膚そのものの色は違うのです。

今回は動物園でも多くみられるアミメキリンについてご紹介します。

アミメキリンの特徴と生態

特徴

アミメキリンはどんなキリンですか?
アミメキリンは、体に斑点模様のあるキリンで、体長はオスで最大5.5m、メスで約4.5mほど。首だけで2メートル以上ある個体もいます。体重はオスで約1,200kg、メスで約800kgです。

アミメキリンは、名前のとおり、体にある斑点模様がアミのように見えることからきています。

別名でソマリアキリンと呼ばれることも。キリン全体の中でもアミメキリンは比較的大型になります。

アミメキリン
画像引用元:pixabay

生態

アミメキリンはどこに生息しているの?
主にケニア北部とエチオピア南部です。

自然分布の中心は東アフリカ。特に乾燥したサバンナ地帯で見られます。かつてはソマリアにも生息していましたが、近年では確認例が少なくなっているようです。

アミメキリンは草食動物のため、木の葉、花、果実、枝などを食べます。

特に、アミメキリンはアカシアの葉を好んで食べます

アカシアの葉は彼らの主要な食物源であり、その長い舌を使って葉を摂取します。

アミメキリン
画像引用元:Adobe Stock

個体数

2024年の時点では、野生のアミメキリンの個体数は1万6,000頭ほどと言われていましたが、2025年では野生のアミメキリンは20,901頭ほどとされており、少しずつ回復傾向が見られているのだそうです。

しかし、約30年前くらいにはこの倍はいたとされているので、かなりの減少スピードということが分かりますね。

日本国内の動物園で飼育されていることも多いアミメキリン。

動物園は、アミメキリンの個体数増加の役割もになっています。

アミメキリンの地肌の色

アミメキリンの地肌は何色ですか?
アミメキリンの地肌は灰色です。

アミメキリンの身体の色(地肌)は赤みがかった茶色と思われがちですが、それは毛の色になり、地肌は灰色になります。

つまり茶色の毛と白の毛で模様を作りだしています

皮膚の色が目立たないのは、毛が密集しているためです。

アミメキリン
画像引用元:Adobe Stock

アミメキリンの網目模様

網目模様には意味がありますか?
はい。カモフラージュと体温調節に役立っています。

模様は木漏れ日と調和することで敵から身を隠す効果があり、さらに模様の下には血管が密集していて、熱を逃がす役割も担っています。

また、この模様は個体によって変わり、個体識別に使われています。「指紋」みたいなものです。

アミメキリン
画像引用元:pixabay

アミメキリンなのに模様が無い!?

模様のないアミメキリンがいるって本当?
はい。2023年にアメリカで誕生しました。

アメリカのテネシー州のブライツ動物園で2023年7月末に誕生したアミメキリンの赤ちゃんは網目模様が無い珍しい状態で誕生した。


世界で1頭だけの貴重な姿を、ぜひ動画でご覧ください。

動画引用元:ABC24 Memphis

引用元:PHILADELPHIA ZOO
引用元:GCF

まとめ

今回はアミメキリンについてご紹介しました。

地肌の色が灰色だったということ。網目模様が無いアミメキリンが誕生したこと。

どんな角度からでもいいので、アミメキリンのことを知るきっかけになればと思います。

アミメキリンのことを知り、現在個体数が減少傾向にあることを知っていただくことで、アミメキリンの絶滅を防ぐための活動に興味を持ってくれる方が増えればいいなと思います。

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