アミメキリンの地肌は何色?網目模様のキリンについて知ろう!
2025.8.2
目次
キリンといえば、首の長さと独特の模様が特徴。でも、あの模様の下の「地肌の色」って何色か知っていますか?実は、私たちが普段見る表面の毛の色と、皮膚そのものの色は違うのです。
今回は動物園でも多くみられるアミメキリンについてご紹介します。
アミメキリンの特徴と生態
特徴
アミメキリンは、名前のとおり、体にある斑点模様がアミのように見えることからきています。
別名でソマリアキリンと呼ばれることも。キリン全体の中でもアミメキリンは比較的大型になります。

生態
自然分布の中心は東アフリカ。特に乾燥したサバンナ地帯で見られます。かつてはソマリアにも生息していましたが、近年では確認例が少なくなっているようです。
アミメキリンは草食動物のため、木の葉、花、果実、枝などを食べます。
特に、アミメキリンはアカシアの葉を好んで食べます。
アカシアの葉は彼らの主要な食物源であり、その長い舌を使って葉を摂取します。

個体数
2024年の時点では、野生のアミメキリンの個体数は1万6,000頭ほどと言われていましたが、2025年では野生のアミメキリンは20,901頭ほどとされており、少しずつ回復傾向が見られているのだそうです。
しかし、約30年前くらいにはこの倍はいたとされているので、かなりの減少スピードということが分かりますね。
日本国内の動物園で飼育されていることも多いアミメキリン。
動物園は、アミメキリンの個体数増加の役割もになっています。
アミメキリンの地肌の色
アミメキリンの身体の色(地肌)は赤みがかった茶色と思われがちですが、それは毛の色になり、地肌は灰色になります。
つまり茶色の毛と白の毛で模様を作りだしています。
皮膚の色が目立たないのは、毛が密集しているためです。

アミメキリンの網目模様
模様は木漏れ日と調和することで敵から身を隠す効果があり、さらに模様の下には血管が密集していて、熱を逃がす役割も担っています。
また、この模様は個体によって変わり、個体識別に使われています。「指紋」みたいなものです。

アミメキリンなのに模様が無い!?
アメリカのテネシー州のブライツ動物園で2023年7月末に誕生したアミメキリンの赤ちゃんは網目模様が無い珍しい状態で誕生した。
世界で1頭だけの貴重な姿を、ぜひ動画でご覧ください。
まとめ
今回はアミメキリンについてご紹介しました。
地肌の色が灰色だったということ。網目模様が無いアミメキリンが誕生したこと。
どんな角度からでもいいので、アミメキリンのことを知るきっかけになればと思います。
アミメキリンのことを知り、現在個体数が減少傾向にあることを知っていただくことで、アミメキリンの絶滅を防ぐための活動に興味を持ってくれる方が増えればいいなと思います。