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ジュゴン

ジュゴンは絶滅の危機!?特徴や寿命など可愛いジュゴンをもっと知ろう!

2024.1.21

目次

今回は可愛い!愛くるしいでも人気のジュゴンについてのご紹介をします。

ジュゴンってどんな動物?

ジュゴンは、海牛目ジュゴンジュゴン属の動物です。全部ジュゴンですね笑

人魚のモデルになったと言われる動物です。

なぜ人魚のモデルになったの?

ジュゴンの見た目が上半身は人間のようなフォルムで下半身が魚のようなフォルムだったことから、人魚に見間違えたという説があります。

ジュゴン
画像引用元:Pixabay

ジュゴンは主に亜熱帯などの暖かい海に主に生息しています。暖かい海に生息しているので、実は日本国内でも沖縄島東部の海域にも少し生息しています。

食べるものは主に海藻。海底に生える海藻を口を這わすようにして、食べていきます。

ジュゴン
画像引用元:Adobe Stock

ジュゴンの特徴は?

ジュゴンの特徴は体長が2.6mほどで、尻尾が三角型をしています。

海牛目と言われる大型の海獣で海藻ばかりを食べる姿はまさに海の牛!

海底の海藻を食べる為、口が下を向いているのも特徴です。

ジュゴンに似ている動物でマナティーがいますが、実はジュゴンとマナティーは尻尾の形が全然違うので、ここが見分けるポイントの1つでもあります!

ジュゴンの寿命はどれくらい?

ジュゴンの寿命は50年~70年くらいと言われています。70年となると、人間に近い寿命を持っているんですね。哺乳類の中でも長生きする方の動物だと思います。

これだけ長生きするジュゴンですが、実は絶滅危惧種でもあります。長生きしている分、個体数も増えそうなイメージですが、なぜ絶滅危惧種なのでしょうか。

ジュゴンは絶滅危惧種の理由

ジュゴンは【絶滅危惧II類 (VU)※ 絶滅の危険が増大している種】にレッドリストで登録されています。出典:レッドリスト ジュゴン

ジュゴンの個体数は正確な数字はわかりませんが、10万頭くらいと言われています。世界全体で10万頭なので、かなり少ないことがわかりますね。

ジュゴンが絶命危惧種になっている要因として考えられているのが、環境汚染や狩猟(合法違法含む)や、人間の活動領域の拡大による生息地の減少などです。

また、ジュゴンの生態として、妊娠期間が約14カ月と長めで子育てにも18カ月ほどかかるとされています。つまり、妊娠から子育てまでに、約30カ月、2年半かかります。

そして、一度に出産するのは1頭。また妊娠も出産後すぐにではなく、数年単位の期間が空く場合もあり、一個体が生涯で出産するのは6 ~ 7頭ほどとも言われています。

寿命が長くても、繫殖力が強く無い分、個体数の減少が早く絶命危惧種になっていると考えられています。

ジュゴン
画像引用元:Adobe Stock

ジュゴンは日本で見れる?

前述したとおり、野生のジュゴンは沖縄に僅かに生息している程度で、現代では毎日のように海に潜っているダイバーでさえも見ることは稀とされるくらい、野生のジュゴンは珍しい存在になっています。

その為、日本国内でジュゴンを見る場合は飼育されている水族館などで見ることをオススメします。ジュゴンを飼育している水族館、ずばり!鳥羽水族館になります。

ちなみに、ジュゴンを飼育している水族館は鳥羽水族館が日本唯一になります。世界で見ても、鳥羽水族館を含む数個の水族館でしか飼育されていません。

まとめ

今回はジュゴンのご紹介をいたしました。絶命危惧種にもなり、数が激減しているジュゴン。野生でもほとんど出会えない希少な種ですが、国内の鳥羽水族館で見ることができるのはとても幸運だと思います。

ぜひ、生のジュゴンを見に行ってみてください。

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