日本のペットショップがなくならない理由とは?100人の意見を元にご紹介します。
2023.12.10
目次
今回は「日本のペットショップがなくならない理由」について書いていきます。
意見が偏らないように、100人に「日本国内のペットショップの存在について」というテーマでアンケートも実施。
そのアンケートの結果を元に、ご紹介していきます。
そもそもペットショップとは?
ペットショップとは、その名の通りペットの生体販売やペットを飼育する上で必要な「餌」「設備や環境」などペットに関連するものを販売するお店です。
ペットとは?
皆さんはペットって何を指すかご存知でしょうか。
パッと思いつくのは「犬」「猫」などだと思います。
ただ、もちろん「犬」「猫」以外にも「鳥」「魚」「昆虫」などもペットなのです。
簡単な定義はこちら
ペットは、家庭で飼われている動物のことを指します。
ペットは、飼い主が家族の一員と考えていることが多く、親密な関係が築かれます。
ちなみに、日本では愛玩動物という言葉も定着しつつあります。
愛玩動物は、人が飼育して愛でることを目的としている動物を指します。
愛玩動物は遊び相手、癒しの相手、寂しさを紛らわす相手として飼われることが多いです。
このように微妙な違いはありますが、日本では愛玩動物=ペットと同じように扱っている場合もおおいです。
※補足でお伝えすると、「愛玩動物」と「ペット」は一般的に同じ意味で使われてはいますが、法律上では一部の動物については区別がある状態です。
参考:ケートエーアイ 「愛玩動物とペットの違いって何?呼び方の違いだけ?」
日本国内のペットショップの存在について
ペットショップについて理解したところで、本題の日本国内のペットショップの存在について見ていきましょう。
2022年10月の頃のデータにはなりますが、国内のペットショップの数は約9,120店(情報参照元:日本ソフト販売株式会社 「【2022年版】ペット関連業が多い都道府県ランキング」)
※ブリーダーとして個人で販売している方も多いので、実際にペットの生体販売をしている業者としてはもっと多いと思います。
日本国内のペットショップのほとんどは生体販売をしていると思いますので、約10,000近いお店や人がペットを販売している。
1店舗あたり、最低でも数匹のペットを取り扱っていることを考えると、最低でも数万単位で多いと数十万単位のペットが日本国内で販売されていることになる。
こう表現すると重く感じるかもしれませんが、生体販売=命ある生き物を売っている。
数万~数十万単位の命を日本では販売している。
これが多いと感じるか?少ないと感じるか?これは人それぞれだとは思います。
私個人の意見を言えば、多い(いや多すぎる)と感じます。
例えば、ペット先進国と言われるヨーロッパの国やアメリカの州の一部では、そもそも生体販売を法律で禁止しています。(犬猫の生体販売に対して禁止という場合もありますが)
そのため、1匹すら生体販売をしていない国や州もあるという事実を考えると、数万~数十万単位が生体販売されているというのは多すぎる!と言ってもおかしくないかなと。
日本国内のペットショップについての様々な意見
私は前述のとおり、日本国内のペットショップでの生体販売は多すぎるという意見を持っています。
生体販売は禁止もしくは厳しい制限を設けるべきという考え。
ペットショップの存在としては下記のようなことを行う場所になってほしいと考えています。
・保護犬、保護猫を中心とした、飼い主の方が何らかの理由で飼育が困難になった動物たちと新たな飼い主を繋ぐ場所
・ペットを飼育していく上で必要になる「餌」「設備や環境」などを購入できる場所
・動物に対しての専門的な意見を聞ける場所
それではここからはアンケートの意見をご紹介していきます。
アンケートの内訳
男性 38人:20代 3人、30代 7人、40代 18人、50代 8人、60代 2人
女性 62人:20代 4人、30代 25人、40代 15人、50代 14人、60代 4人
動物が好き?:好き 83人、嫌い 3人、どちらでもない 14人
ペットショップの存在についての意見
動物が好きと答えた人の意見
■ ペットショップでは、おもちゃやフード・衣服など、ペットに必要なものを販売する場所としてでいいと思う。生体販売はブリーダーや保護施設など専門的なところでの購入にし、ショップはその仲介をするのがいいと思う。(20代/女性)
■ 定期的に利用するホームセンターの中に生体販売をしているところがあるのですが、前に居た子がまた居るという場面に結構遭遇します。場所によっては大きい子ばかりの所も多いですし、また定員さんが複数人いてもトイレしてるのに片付けなかったり、私語が多く、若い定員さんがいるお店はペットグッズのことで質問しようとすると、どっちが行くみたいな客の前でそういったやりとりをしたり。生体販売する以前に、スタッフの教育をしっかりしてほしい所が非常に多い。生体販売も売れ残った子が必ずいると思うので、そもそも禁止にすべきだと思います。
日本は動物愛護の法律をもっと厳しくする必要があると思います。(20代/女性)
■ 良いとは思います。手軽にペットを見ることができるのでその点は便利かなと思いましたね。飼うハードルが低くなるので良いかなと思います。(20代/男性)
■ ペットショップで売られている子達の裏で、沢山の犬猫が殺処分になっているということを知ってしまってからは、ペットショップに疑問を待つ様になった。売られるために繁殖させる前に、まずは貰い手を探している子達が飼って貰えるような仕組みになるといいと思う。(30代/女性)
■ ペットのグッズ販売は必要だと思いますが、生体販売に関しては反対です。ペットショップが高く売れる仔犬を欲しがるために、悪質なペット繁殖をする人が出てきてしまう。大切に扱われるべき命なので、気軽に買える仕組みそのものを禁止にすべきだと考えています。(30代/女性)
■ ペットショップで猫を購入したことがありますが、ペットショップで動物を見ていた時、狭い空間に生まれてそんなに経っていないペットを置き続けて見やすく管理したり、触れ合わせたりしていたのをみて動物が大変そうに見えました。それと同時に価格も数十万とつけられていたり心にモヤモヤするものを感じました。もし売れ残り続けてしまった後のことを考えるとどうなるのか考えるだけで、ペットショップに対して言いようのない嫌悪感を抱く面もありました。ペットショップは、ペットの育成に必要な日常道具や遊具、他には医薬品に重きを置いて、ペット単体を売って高額の儲けを得るというのはやめてほしいです。(30代/男性)
■ 個人的にはさほど悪印象はありません。生き物を商品として扱うことについて昨今は否寄りの賛否両論と言った風潮になっているようですが、だからと言って突然ペットショップで従来のようなペット販売が出来なくなったとしたら、商品として存在していた動物やそういった動物を育てることを生業にしていた人たちはどうなるのでしょうか。ペット用に品種改良された動物の多くは野生環境では長生きできない(運良く繁殖できたとしても、いずれ一斉駆除されることになる)というのは周知の事実なので、ペットも人間も幸せになれる画期的な方法を頭が良い人にどうにか捻り出してもらいたいところです。(30代/男性)
■ 昔のように避妊手術が一般的でなかった時代にはペットを近所からもらってくることも容易だったが、現代で健康的なペットを飼いたいと思ったときにペットショップの存在は有難いと思う。ただし、売れ残りの殺処分問題や悪徳ブリーダー問題などもあり、業界全体で問題解決を図る必要があると思う。(40代/女性)
■ ペットショップ自体あってもいいしチャント飼育されているならいいと思います。生体販売を良く思っていない人もいますがペットショップがないと必要な人に販売できないからです(40代/男性)
■ ペットショップは、外から見ているだけでも動物たちに癒されるので、とても良いと思います。昔飼っていたペットのことが懐かしくなりとても嬉しいです。(50代/女性)
■ 動物を売買するのは良くないのでしょうか?ペットがペットでなく家族になったと言いますが、ペットショップで生計を立てている人もいるのですから存在していいかと思います。(60代/男性)
理由をもっと見る
■ 劣悪な環境を強いられる「繁殖犬」という存在が生まれてしまう限り生体販売には断固反対です。ペットショップが、保護犬、保護猫が幸せな生活を送ることをサポートする存在であるのであれば、ペットショップの存在には賛成します。(20代/女性)
■ ペットショップで動物を売る売らないの意見は多々聞くけども、個人的にはあっていいと思う。お金で生き物を買うのなんてじゃあ虫とかはどんなるのってなるし、ペットを育てるのに愛着は大事だし責任が伴うのだから、慎重に選ぶ機会になっていいと思う。(20代/男性)
■ 見ているだけで癒やされるので、このまま継続して営業してほしい。保護猫や保護犬を見られる場を、イオンモール等で設けると良いと思いました。(30代/女性)
■ ペットを高額で販売するペットショップはもうやめたほうが良いと思う。何十万も出して買おうと思わない。その代わりに保護されたペットを販売するようにして、価格は販売までにかかったフードや備品代ぐらい(3万円以下)にしてほしい。(30代/女性)
■ ペットショップは気軽に行ける場所でさまざまな種類の犬猫に出会えるのでとてもいいと思います。ただ、最近の傾向をみているとコロナの影響で無理やり子犬子猫を産ませ、販売しているところもあります。犬も猫も人間と同じ生き物です。犬猫を売るのも大切ですが命を扱っているのを忘れないでほしいです。(30代/女性)
■ 展示を行っている店によく行くが、売れないまま大きくなりきってしまった子達の処分を考えると心が痛む。しっかり売れるように販売した方が良い。(30代/男性)
■ 賛否両論する場面がいくつかあると感じる。以前よりも問題とされてきた点は改善化されてる印象は受ける。依然として飼い主の問題点は多く残っているとは感じる。個人的にはペット飼い主免許制度か何かが必要だと感じる(40代/男性)
■ ペットショップの存在は大いに賛成。最近のペットショップは大きい所が増えて来て、小さな無料動物園みたいで面白い。ペットショップの存在を否定するなら、そもそもペットはいらない。全ての動物は自然の中で生きるのが基本なので、全ての動物を飼育禁止にしても良い。(40代/男性)
■ ペットショップがすべて悪いと言うわけではありませんが、不正なブリーダーから買い取ったペットを販売している所があるとニュースで見たことがあるがそれが事実であればいかがなものかと思います。ペットショップもしくは国がなんらかしらのルールを決め、悪徳ブリーダーが発生しないシステムが必要だと思います。(40代/男性)
■ ペットショップは、ペット用品やフードなどの販売、ペットホテルなど、飼い主さん向けのサービスのみを取り扱うのが良いと思います。ペットそのものを販売するのは私は賛成できません。友人の犬はペットショップで虐待され、ガリガリになっていて、友人が見かねて飼ったそうです。ペットショップでの管理の行き届きが悪いと、ペットがかわいそうです。また、全国各地に捨て犬や捨て猫がいるので、ペットを飼いたい人はそのような犬猫を保護して欲しいです。あるいは、ペットショップが里親探しを繋ぐ場であっても良いかと思います。(50代/女性)
■ 生き物を簡単に売買できるという観点からは反対です。しかし私の体験から今現在保護犬、保護猫を譲渡していただくのにはまあまあの手続きなりがあり、そういうことをクリアしにくい人たちにとっては難しいです。だからペットショップでということになると思います。ペットショップをすべて悪とするのでは無く厳しい厳しい規制を設けて存在してもいいかもと考えます。(50代/女性)
■ 猫を飼っていますのでフードやトイレの砂など必要な物が売られている事は大変ありがたいのですが、訪れて売られている猫や犬を見る度にこのコーナーさえなければ複雑な気持ちにならなくて済むのに、という思いが芽生えます。と言うのはペットを店舗で売る事に反対をしているからです。(50代/男性)
■ ペットショップの生体販売は一時停止するべきだと思います。今現状の全保護犬保護猫の安全安心な環境が整ってから販売を考えるべきと思います。(60代/女性)
動物が嫌いと答えた人の意見
■ ペットショップでの生体販売は考えなくてはならない問題だと思う。生体販売があるからこそ、多頭飼育崩壊だったり繁殖犬等で犠牲になる動物が出てきてしまう。でも、ペットショップをなくしたからと言って全ての動物が幸せになるとは限らないし野良動物や飼い切れなくて離してしまうなんてこともあるし難しい問題だと考える。(20代/女性)
■ 野良猫や野良犬、保護猫や保護犬がいて殺処分が行われているというのに、それを見捨てて、それを促進させるようなことをしている企業から、ブランド物のように犬猫を買うのは間違っている。(20代/男性)
■ 小さい頃、犬にお尻をかまれてから動物が苦手になったので、あまりペットショップには行きたくないですが、廃止してほしいとかではありません。保険の仕事をしていることもあり、ペットショップがペット保険の販売をするなど、飼い主さんのペットのお世話にもしっかりと関与する体制などがあれば、持続可能な仕組みだと思います。(40代/男性)
動物が好きでも嫌いでもどちらでも無いと答えた人の意見
■ 現在保護犬や保護猫を飼いたいと思っていても条件が厳しく、ハードルが高いので現在のペットショップで保護犬や保護猫を飼育し、そこで里親と仲介する場にしていけばいいと思う。(30代/女性)
■ ペットショップは動物を飼いたい人にとっては必要だと思います。ただ、デパートの中にあるテナントだと、見世物のように動物が晒され、また飼う気もないのに、そこに買い物客(特に子連れ)がずっと居座っているのが、あまり景観がよくないと思います。(20代/女性)
■ 販売する、というところで止まっている印象があります。もっと、さらに一歩踏み込んだ飼い方指導や、その後の経過などまで追ってサポートするシステムがあってもいいように思います。(30代/女性)
■ ひとつのペットショップ内でも犬猫の販売だけ別業者が行っている場合もあり、ペットショップの店長が指示命令できない場合があります。こういった場合は熱帯魚やは虫類、鳥類といった生体はきちんと管理されていても犬猫だけ杜撰な管理ということが少なくありません。ペットショップ自体はあっても良いと思いますし、国がきちんとその販売状況を把握して時には厳しい行政指導をするといった具合であれば良いです。しかし現在のようにペットをモノ扱いしている悪質業者を野放しにしているのは良くないと思います。(40代/男性)
■ 動物を手に入れるのには効率的だし、経済的な恩恵も受けられる人がいるが、存在としてはあまりよくない気がする。命をお金で売買するのは道義的によろしくない。(40代/男性)
■ ペットを飼う為のノウハウを教えたり、飼育用の品物を売る為には必要だと思います。ただ、血統書付きで値段の高い動物を売る事については、命の選別に関わるのであまり良いとは思えません。(60代/女性)
■ 通勤の途上にペットショップがあります。何度もショップを訪れて、気が合うペットを探せるというメリットがあると思います。ただ売れ残ってしまった場合がかわいそうですね。良心的なショップでは里親探しをしてくれると聞きますが、やはり殺処分されるのかなと思うと悲しいです。実験動物にされてしまうのは、もっと胸が痛みます。私自身はアレルギーがあり、哺乳類は飼えませんが、ペットショップのワンコや猫ちゃんが幸せになることを祈ります。(60代/女性)
理由をもっと見る
■ 無理やりの繁殖や簡単に殺処分になるような形態で続けるショップなら、無い方がいいと思います。きちんと動物をケアして保護しているのであればあってもいいと思います。(30代/女性)
■ できればペットショップでは動物は扱わないようにしてほしいと思います。扱うのなら厳格な管理と免許性等の法改正を望みます。保護犬猫の問題に胸を痛める事が多く、本当に犬や猫を飼いたい人は保健所やブリーダー(免許性希望)から迎え入れて、ペットショップはペット用品などを扱えば無責任な飼い主はかなり減ると思います。ただ、昆虫や魚・珍しい動物など全てを禁止にしてしまうと「なかなか扱っている所が見つからない」等、場合によっては飼う事自体諦めざるを得ない事もあると思いますし、愛情や責任をきちんと持った真っ当な販売側も含めて淘汰される可能性もあり、そして昨今大きく話題になっている害獣駆除に対してのクレーム問題も複雑に絡んできそうなので非常に難しい話だなと考えています。(30代/女性)
■ ペットショップは、売れ残った動物たちを殺処分する、などの話を聞きますし、行政もそれらの行為を取り締まっている様子もないようなので、無法な存在だと感じます。(40代/女性)
■ 生体展示販売は動物虐待と私は考えていますので、無くすべきだと思います。その代わりに、殺処分されるような動物を仲介したり、既にペットを飼っている人たちを様々な形で支えるサービスを提供してほしいです。(40代/男性)
■ ペットショップや販売などはあってもいいが、一部の店舗で食事の量や病気、不衛生な環境など適切でない運営をしている可能性があるので、第三者機関による抜き打ち検査のようなものが必要だと思う。(40代/男性)
■ 昨今は、動物も家族の一員として迎える場合が多い。そうであるならば、生体販売されているペットショップから購入するのは、倫理的に齟齬があると言える。(40代/男性)
■ ペットショップに子犬や子猫を展示するようにして販売するのは廃止したほうがいい。動物にもストレスだし、成長しても売れないと可哀想だし、安易に買ってしまう人を増やすからです。正規のブリーダー経由で、きちんと申請して、できれば飼育責任があるかの試験なども経て、はじめてペットが飼えるような仕組みにしてほしい。(50代/女性)
日本のペットショップがなくならない理由
ご紹介した意見は全てではありませんが、動物が好き・嫌い問わず、多くの方の意見を見ても、ペットショップでの生体販売は禁止にすべきという声が多いですね。
ただ、その一方で管理さえしっかりとしていれば、生体販売は有りという意見も。
・日本国内の保護動物の譲渡基準が厳しいという点
・本当にペットを飼いたいという人にいきわたらない可能性があるという点
主に上記2点の理由から生体販売が有りと考えている人もいるようです。
確かに、保護犬・保護猫を引き取る為には、団体にもよりますが様々な基準があり、結構ハードルが高いのも事実です。
例えば、「飼育できる敷地が住まいにあるか」「飼い主の方の年齢や家族構成や年収が基準を越えているか」など。
特に現代の日本社会では個人情報を他人に渡したくないと考える人も多いため、「それならば気軽に買えるペットショップへ行こう!」と思う客層も多いのです。
ただ、譲渡基準が高いのはしょうがないことなのです。
なぜなら、今の国内の保護犬・保護猫のほとんどが、そもそも誰かに飼育されていたペット。
そのペットが捨てられたり、飼育放棄されたりした結果、保護されているという状態。
そのため、同じ思いをその動物たちにさせるわけにはいかない。
この考えがあるのです。
こうした理由から、保護犬・保護猫の譲渡条件に満たないけど、ペットを飼いたい。
そもそも犬や猫以外の生き物を飼いたい場合は、ペットショップにいくしかない。
こういう考えがある為、ペットショップの需要がなかなか減らない。
ペットショップからしたら、需要に応えるために生体販売をする。
生体販売が最も売上に繋がるのは明白ですし。
日本国内のペット産業の売上はコロナ禍の影響もあって右肩上がりというデータもあります。
またこの業界でご自身の生計を立てている人も多い。
産業として右肩上がりなら、会社自体が無くならない。
会社が無くならなければ、雇用が維持される。
こういう理由から、政府もなかなか制限をかけづらいのが実情なのだと私は思います。
もし、思い切った政策を実行すれば、
多くの生体販売されていたペットの命は助かるかもしれないが、雇用先を失った人々の生活が脅かされるという問題が発生するから。
これからの日本のペットショップの存在について
そうは言っても、私はこれからの日本のペットショップの存在については、アメリカやヨーロッパのようなペット先進国のように「生体販売」は禁止されていくと思います。
ご紹介した意見にもあるとおり、ペットショップはペット用品を購入できる場所。里親を探す場所。
このような立ち位置になっていくのかなと。
ペット先進国のペットショップは実際にそれで売上が経っているようです。
生体販売が無いけど売上が上がるペットショップとは?
近年アメリカやヨーロッパはもちろん、実は日本国内のペット産業でも売上が増加傾向にある分野があります。
それは、「ペットに対する健康志向」の考え方です。
ペットも大切な家族の一員。
この考え方は日本国内でも多くの飼い主の方に浸透してきています。
大切な家族だから、健康でいてほしい。
その考えが元にあるから、ペットに与える餌が「健康に良い」ものを選ばれる方が多くなっています。
人が食べる食料もそうですが、「健康に良い」食品は値段が高い傾向に。
ペットの餌も同じで、費用は高くなります。
しかし、それでも高い健康食品が購入されやすくなっているようです。
こういう「高いけど健康に良い食品」を取り扱っているペットショップの売上が良いようです。
他にも、ペットの飼育に関するアドバイスをもらえるアドバイザーがいるペットショップ。
ドラッグストアにいる薬剤師さんみたいな存在で、ペットショップにペットに詳しい専門家がいれば、安心して商品の購入してもらえるので売上に繋がります。
愛玩動物関連の資格を持つ人がいて、健康食品があるペットショップ
私は、これからの日本のペットショップが目指すべき姿は、「愛玩動物関連の資格を持つ人がいて、健康食品があるペットショップ」だと思います。
愛玩動物関連の資格とは、例えば愛玩動物看護師。
愛玩動物看護師は2019年に国家資格になったばかりのかなり新しい資格。
試験自体もまだ数回なので、愛玩動物看護師の資格を持っている人は日本国内でもかなり少ないかと。
愛玩動物看護師は実際には動物病院に努めることが多いかと思いますが、それくらい動物の生態について詳しい人がいるペットショップは安心しますよね!
愛玩動物看護師以外に、「愛玩動物飼養管理士」という資格を持っている方も、ペットに対しての知識が豊富でとても信頼できます。
こういう愛玩動物関連の資格を持っている人がいて、ペットの健康食品あるペットショップだと売上も見込めるし、日本の考え方に合っているのではと私は思います。
生体販売はもちろん無しで、保護動物の譲渡サポートする場所として。
まとめ
今回は「日本のペットショップがなくならない理由とペットショップの存在について」ご紹介していきました。
様々な考えを持つ人がいるのは当たり前。
そのため今すぐに何かが変わるということは無いのですが、少しずつ法整備は進んでいっています。
日本でもペットに対しての取扱いが、ペット先進国と同じくらいの基準になれば良いなと思います。