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奈良公園の鹿

奈良公園のシカの種類は?なぜ奈良のシカは逃げないのか?疑問を調べてみる。

2023.11.20

目次

今回は奈良公園のシカについてご紹介していきます。

日本において、野生のシカと言えば奈良公園。

誰もがそういうくらい有名な奈良公園のシカについての疑問を調べてみます。

奈良公園の鹿の種類は?

奈良公園に生息する鹿の種類と特徴

奈良公園のシカは、偶蹄目(ウシ目)シカ科シカ属に分類されるニホンジカです。

日本在来種のシカで、日本各地に広く分布している野生の鹿です。

一般的に体長は約1.2m~1.4mほどで、背中には特徴的な白い斑点があります。

また、夏には褐色の被毛を持ち、冬には茶色や灰色の被毛に変わります。

奈良公園の鹿の数と分布

奈良公園では、約1,200匹以上のシカが生息しています。これらのシカは公園全体に広く分布しており、特に奈良の東大寺周辺や奈良公園のメインエリアでよく見かけることができます。

奈良公園のシカは非常に人懐っこく、シカせんべいを持っていると近くに集まってきます。

そのため、シカとの触れ合いや餌やりができることでも知られています。

シカにとって、奈良公園は安全な生息地であり、人々との共生を楽しむ場所になっています。

奈良公園の鹿
画像引用元:写真AC

奈良のシカの行動パターン

奈良のシカの行動パターンと生態

奈良公園のシカは、非常に人懐っこく、親しみやすい行動パターンで知られています。

彼らは人々からの注意を引くために、頭を上げて歩き回ったり、尻尾を振ったりすることがあります。

また、夏になると木の陰で休むことが多く、冬には暖かい場所を探して移動します。

これは彼らの生態の一部であり、季節の変化に合わせて行動を変える特徴です。

奈良のシカと人間の関係

奈良のシカと人間の関係は、信仰と保護の歴史に根ざしています。

奈良公園内でシカを傷つけたり捕まえたりすることは法律で禁止されており、人間とシカの共生が重視されています。

そのため、シカは人々との交流を求めて近づいてきます。

観光客からシカせんべいをもらうと、シカは喜んで近くに集まります。

奈良公園は、シカとの触れ合いや餌やりができる特別な場所として知られています。

奈良のシカの行動パターンやその特異な関係は、奈良を訪れる人々にとって特別な経験となると思います。

奈良公園の鹿
画像引用元:写真AC

奈良のシカが逃げない理由

奈良のシカが逃げない理由とは

奈良のシカは、奈良公園で自由に生活していますが、一般的には人懐っこい性格が特徴です。

これは、長い歴史の中でシカと人々の共存が築かれてきた結果です。

奈良のシカは、古代から奈良の守り神として崇められており、信仰の対象とされてきました。

シカにとっては聖なる存在であるため、人々から優しく接されることが多く、シカも人々に慣れています。

また、奈良公園ではシカの保護と管理が行われています。

公園内には、シカが安全に生活できるように餌の提供や医療のサポートが行われています。

さらに、シカに触る際にはマナーを守るように呼びかけられており、観光客もシカとの交流を楽しみながらもシカの健康と安全を考慮しています。

奈良公園でのシカの保護と管理

奈良公園では、シカの数を適切に管理し、シカの健康を保護するための取り組みが行われています。

公園内には、シカのための自然な食物や飲み水が提供されており、シカが安心して生活できる環境が整えられています。

また、奈良公園の職員やボランティアはシカの健康状態を定期的に監視し、必要な医療処置を行います。

シカが病気やけがをした場合は、速やかに治療を受けることができます。

さらに、公園内ではシカの繁殖にも注意が払われています。

過剰な繁殖を防ぐため、一定数のシカが定期的に管理されています。

これにより、公園内のシカの数を適正に保ちながら、シカの繁栄と安定した共存が実現されています。

奈良のシカと観光客との関係は、相互の尊重と理解に基づいています。

奈良のシカが逃げない理由は、人々がシカを大切にし、シカも人々に慣れているからです。

奈良公園の鹿
画像引用元:Pixabay

奈良公園のシカは死んだらどうなるの?

奈良公園のシカも生き物なので、もちろん死ぬことがあります。

もし、死んだシカを発見した場合は、「奈良の鹿愛護会」や「奈良警察署」へご連絡をすると良いみたいです。

奈良のシカは、野生ではありますが、主に「奈良の鹿愛護会」の方々によって、保護活動が行われています。

近年では、交通事故でシカが死亡するケースも増加しています。

奈良公園のシカは天然記念物であり、保護の対象である大切な動物です。

※天然記念物でなくても、全ての動物に対しての交通事故は無くす意識が必要です。

奈良のシカと人とのトラブルは交通事故だけに限らず起きており、シカと人が共生していく世の中の課題となってます。

こちらをご参考にしてください。

まとめ

今回は奈良のシカについてご紹介しました。

人に慣れているため、逃げないようになった二ホンジカ。

この人に慣れているというのは、奈良公園で活動されている人々と、これまでそこを訪れた人々の意識や行動が元になっています。

この歴史が現在のシカと人との共生に繋がっています。

これからの未来にもこの繋がりを続けれますように。

そして、これが奈良公園のシカだけでなく、日本全ての動物にも行えますように。

奈良公園のシカはいつでも会いに行けますので、機会がある方はぜひシカに会いに行ってくださいね!

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