かわいいリスザルの特徴や生態。コモンやボリビアという種類もいる?
2024.11.17
目次
今回はサルの中でもかわいいと圧倒的な人気のリスザルについてご紹介します。
実はリスザルと言っても種類がいるのです。
リスザルとはどんなサル?
哺乳綱霊長目オマキザル科
南アメリカ熱帯雨林に生息
体長約30㎝
尻尾の長さ約40㎝
リスザルは、哺乳綱霊長目オマキザル科のサルで霊長類です。
体長は30cmほどでサルの仲間では小柄な方です。リスの様に小さい為、「リスザル」と呼ばれています。
また、体の大きさに比べて脳が大きいため、最も賢いサルの一つとも考えられています。
リスザルの特徴は、黄色の体毛に黒い頭、そしてリスザルの尻尾は体長よりも長く約40㎝の長さがあります。この長い尻尾を使い、バランスを取る事もあります。
体重も重くなく、人間の腕や手の上に乗れるくらいです。
手の上に乗っている様子は本当に小さくて可愛らしいですね。
リスザルは主に、南アメリカ熱帯雨林の森林に群れで暮らしています。
主食は果実や虫などを食べています。
リスザルの生活
リスザルはメスを中心とした群れを作って生活をしています。その群れの規模は、少なくとも25匹から最大で500匹にも達することがあります。
群れには雄と雌がおり、食べ物を探すときだけ群れから離れます。群れの中では、リスザルたちは協力し合い、情報を共有することで食物を見つけやすくしたり、捕食者から身を守ったりしています。
リスザルの群れは「樹上の生活」をしています。リスザルはほとんどの時間を木の上で過ごし、地面に降りることはほとんどありません。
木々の間を飛び跳ねるように移動しながら生活しています。
高い木にいる事で捕食者から身を守る事もできますね!
リスザルの種類
リスザルには種類がございます。
その中でも、日本でも多くの動物園で飼育されている2種についてご紹介します。
コモンリスザル
コモンリスザルは南米のブラジルやコロンビアに生息しているリスザルの種類になります。
他のリスザルと大きな違いはなく、コモンリスザルではなく一般的なリスザルとされることもある。
ボリビアリスザル
ボリビアリスザルは、名前の通り南米の中でもボリビアの森林に生息している種類のことです。
※ボリビアの森林以外にも、南米や中米の一部地域に生息もしてます。
ボリビアリスザルは日本国内の多くの動物園で飼育されている種類でもある。
日本では、前述のとおりにコモンリスザルとボリビアリスザルが多く飼育されています。
恐らくボリビアリスザルの方を飼育している動物園の方が多い印象です。
その為、一般的なリスザルとされるのはコモンリスザルですが、見た目の違いもほとんど無いですし、国内での人目に触れている多さで言えば、ボリビアリスザルをリスザルと紹介しているところも多いようです。
あくまで、リスザルとはリスザル属の種類の総称なので、どちらも間違いではありません。
コモンリスザルとボリビアリスザルの違い
コモンリスザルとボリビアリスザルの見た目はほとんど同じで、黄色の体毛や体格になります。
その為、見分け方としては頭部を見ます。
コモンリスザル
ボリビアリスザル
上記の写真でも分かる通り、ボリビアリスザルの方が頭部が黒いのがお分かりいただけるっと思います。
また、額の部分(目の上の白い部分)がボリビアリスザルの方が真っ直ぐでやや丸みを帯びています。
別々で見ると間違いやすい2種ですが、こうして比べてみると、顔を見たらどちらの種類か分かりやすいですね。
ちなみに、リスザルには他にも「セアカリスザル」「キンゴシリスザル」「クロアタマリスザル」といった種類もいるそうです。その為、必ずしも頭部が黄色だからコモンリスザルだ!頭部が黒いからボリビアリスザルだ!と決めつけるのはしない方がいいかもしれませんね。
リスザルはかわいい!?
リスザルは小柄な見た目から、かわいい!と人気のサルです。
確かに小さいし人馴れもしやすい種類です。他のサルでは気性が荒い種類もいる中、リスザルは温厚で大人しい部類にもなります。
ただ、それはサルの種類の中ではという話です。
動物園だけでなく、個人的に飼育をされている方や希望される方もいますが、他の動物(犬や猫)と比べると飼育は難しい面も多々ございます。
特にリスザルは大人しい割に気分屋という部分もあったり、行動範囲も広いです。
その為、かわいいから!という理由だけで、安易に飼育をしよう!などとは思わない方が良いです。
他の動物もそうですが、飼育するということは、その動物の命を預かる責任が伴います。
しっかりと特徴や生態を理解して、接するようにしてくださいね。
まとめ
今回はリスザルについてご紹介いたしました。
人気も知名度も高いリスザルですが、意外と知らない種類があることや見分け方を知っていただけたかと思います。
最後にリスザルの動画をご紹介します。
野生のリスザルは森林の中、木の上を素早く移動していきます。
小柄で体重が軽いからこそ、細い枝にも捕まったりぶら下がったりできるんですね。
赤ちゃんリスザルも親の背中に乗って移動している姿はかわいいですね。
もし、生のリスザルに会いたくなったらお近くの動物園を調べてみてくださいね。