ギフチョウの食草って何?特徴や生態をご紹介!
2024.6.14
目次
今回はギフチョウというチョウについてご紹介していきます。
ギフチョウってどんなチョウ?
ギフチョウは、昆虫綱(こんちゅうこう)鱗翅目(りんしもく)アゲハチョウ科ウスバアゲハ亜科ギフチョウ属に分類されるチョウの一種です。
アゲハチョウの仲間になります。
どんな見た目をしているの?
ギフチョウはアゲハチョウの仲間というだけあって、アゲハチョウの特に有名なナミアゲハに見た目は似ており、黄色の体に黒のラインのような模様が入っている見た目のチョウになります。
ナミアゲハ以外に、もっと似ているチョウはヒメギフチョウと言われています。
そんなギフチョウですが、チョウではなくて、ガに間違われることもあります!
画像を見ていただくと、どうでしょうか!?体の黒い部分と毛並みが、ガの雰囲気を出していますね…
ギフチョウの大きさは、開張5〜6センチくらいです。ナミアゲハの開張は7〜10センチになりますので、ギフチョウは少し小さめのチョウになります。
ここも、ガに間違われるところなのかもしれませんね。
昆虫が羽を広げた時の長さのこと
どんな生態なの?
主に春に本州の限られた地域でのみ成虫を確認することができます。
林などの木々が生い茂った場所に生息している為、街中で見かけることはほとんどありません。
また、ギフチョウは年に1回のみ、春早くに羽化します。春先の数週間しか姿を見ることができないので、「春の女神」とも呼ばれています。
幻の様なチョウですね!ちなみに私は、残念ながら一度も飛んでいるギフチョウを見たことはありません…
しかしこんな動画を見つけました。
こちらの動画をご覧ください。
動画は、【岐阜新聞社】 のYoutubeを掲載させていただきます。
ギフチョウの羽化から飛び立つ姿を観ることができます。
また2羽のギフチョウが重なって交尾をする貴重な姿も観ることができますよ!
ギフチョウだけでもとても貴重なのに、ギフチョウの羽化や交尾のシーンまで観られるなんてすごいですね。
蛹から成虫が出てくること
ギフチョウは日本の固有種
ギフチョウは日本だけの固有種になります。
1883年に日本で初めて発見された種類になります。
ちなみに、その発見された場所が岐阜県だったことから「ギフチョウ」という名前になったのが由来です。
絶滅危惧種!?
ギフチョウは一部の地域では生息環境の悪化に伴い、絶滅が危惧されています。
環境省には、【絶滅危惧II類 (VU)※ 絶滅の危険が増大している種】に登録されています。
出典:環境省生物多様性センター
日本の固有種でもあるギフチョウを絶滅させない為に、保護活動も実施されています。
生息環境の保全や、食草を植えたりなど、ギフチョウが住みやすい環境を整えることが保護活動の取り組みとして行われています。
ギフチョウの採取は禁止!?
地域によっては、ギフチョウ(成虫・蛹・幼虫・卵)の採取が禁止されており、違反した場合は罰則が科せられることがあるそうです。
それだけとても貴重な存在のチョウということですね。
ギフチョウの食草は何?
ギフチョウはどんな食草を好んでいるのでしょうか。
幼虫の頃はミヤコアオイ・ヒメカンアオイなど、ウマノスズクサの仲間の草を食草として食べています。
そのため卵もこの食草に産みます。
ギフチョウに似ているナミアゲハの食草とは違い、あまり聞き慣れない草ですね。
そして成虫のギフチョウは主に、サクラ・ツツジ・カタクリ・スミレなどの花の蜜を吸います。
蜜を吸っている姿はガではなく、やはり美しいチョウですね。
昆虫が食べる特定の植物のことを指します。
まとめ
今回はギフチョウのご紹介をいたしました。
日本でも本州に生息しているチョウの為、大自然のイメージがある北海道や沖縄に逆にいないのか!と以外な部分もございます。
絶滅危惧種にもなっているギフチョウなので、今後もっと見れなくなっていく可能性もございます。
絶滅を防ぐ為に、不必要な環境開発などは控える意識が、我々人間には必要なのではと思わされます。