蝶の中では最も有名!?アゲハチョウの一生とは。ナミアゲハ編
KATSU
目次
今回はアゲハチョウというチョウについてご紹介します。
日本ではほとんどの方が知っているのでは?と思うくらい有名なチョウです。
今回はアゲハチョウの中でもナミアゲハについてのご紹介です。
ナミアゲハ
アゲハチョウとは昆虫綱鱗翅(りんし)目アゲハチョウ科の総称です。
その中でもナミアゲハとは、日本で最も馴染みのあるアゲハチョウではないでしょうか。
春から夏にかけて、家の周りや公園など全国各地で見られる、あのアゲハチョウです。

ナミアゲハは黄色メインの身体に黒い模様があるアゲハチョウですね。
主に3月~10月にかけて成体を見ることができます。
ナミアゲハの一生
ナミアゲハの一生はこのような流れです。
幼虫第1形態
卵から孵化して最初はこんな幼虫の姿です。

アゲハチョウは成体になってからも、鳥類を中心に天敵は多いとされています。
ということは幼虫時代も同様に天敵が多い。しかも孵化したての頃はこんなにも小さい身体なので、天敵だらけです。
その為、この幼虫の頃の色は鳥の糞に擬態する為とも言われています。
確かに、黒に白のラインが入っているところは、鳥の糞に似ているので草むらなどに紛れていると、わからないかもしれませんね。
幼虫第2形態
続いてはこちらに形を変えます。

この姿はお馴染みで、小さい頃に昆虫に夢中なった方は、一度は見つけたはず!
草葉を食べて、大きく・緑色になりました。
そして、次の形態への準備に入ります。

身体を枝などに糸で固定しじっと動かなくなります。そして少しずつ形に変化が…
サナギ
身体がだんだんと硬くなっていきます。
そして、このような姿に。

幼虫の頃の面影は身体の色くらいでしょうか。
緑色の葉をつける植物でサナギになることで、葉っぱに擬態することができます。
狙われたら最も終わりのサナギの状態こそ、擬態の能力がフル活用されますね。
そして成体へ
少しずつサナギの色が黄色に近づいてきました。

ここからはサナギの殻を破り、立派な羽を持った成体が出てきます。

そして、空を舞い行動範囲を広げて、また新たな場所で子孫を残す。
これがアゲハチョウ(ナミアゲハ)の一生です。
まとめ
今回はナミアゲハの一生についてご紹介しました。
幼虫の頃の姿でさえ、見たことがある方も多いのでは。
特に、有名なモンスターを集める某ゲームソフトの初代のチョウ型のモンスターの進化前(幼虫とサナギ)の姿は、ほぼナミアゲハの幼虫とサナギだろう!って感じですからね。
身近なチョウだからこそいるのが当たり前になっていますが、近年の都市開発の影響などで、数十年前よりかは街中で見る機会は減ったようにも感じます。
世界の一部地域では害虫扱いにもなっているようですが、適切な距離感と個体数の保持を今後も継続していけるように、人間側の取り組みも大事になってくるかと思います。