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リカオンとハイエナ

ハイエナとリカオンの違いとは?どっちが強いの?2種の特徴を見ていこう!

2025.7.25

目次

今回はハイエナとリカオンの違いについて見ていきたいと思います。

ハイエナとリカオンは同じサバンナに生息する肉食動物。

一見似ているように思えるこの2種ですが、実は驚くほど違う特徴を持っています。

違いと似ているところをご紹介していきます。

ハイエナとリカオンの違い

ハイエナとリカオンの見た目

ハイエナとリカオンの違いはなんですか?また、見た目で区別できるポイントは何ですか?
まず、見た目は全然違います。 耳の形と体の模様で簡単に見分けられます。

リカオン

リカオン
画像引用元:Pixabay

ハイエナ

ハイエナ
画像引用元:Pixabay

上の画像のように全然違うのがわかるかと思います。

リカオンは丸みのある大きな耳と独特な色合いの斑点模様が特徴です。また、リカオンの体長は、75 ~ 110cm。

一方、ハイエナは三角形の耳・やや猫背で、体色は茶色が基調で不規則な斑点があるのが特徴です。ハイエナの中でも有名なブチハイエナ。その体長はだいたい90 ~ 170cm。全体的にがっしりした印象で、平均的にハイエナの方が身体は大きいです。

リカオンの斑点模様は1匹ずつ異なり、「指紋」のように識別に使われることもあります。

ハイエナとリカオンの狩り

どちらが優れたハンターですか?
狩りの成功率でいえば、リカオンが圧倒的です。

リカオンの狩り成功率は約80%と非常に高く、これはライオンやチーターをはるかに上回ります。リカオンはチームワークを活かし、長時間にわたって獲物を追い詰めて仕留めます。

これに対してハイエナの成功率は20〜30%程度とされ、機会的に狩りを行うことが多いです。

ハイエナは他の動物から獲物を奪うイメージが強いですが、実際は自力で狩りをすることも多いです。

ハイエナ
画像引用元:pixabay

ハイエナとリカオンの社会性

社会性の違いはありますか?
どちらも社会性が高いですが、リカオンの結束力は非常に強いです。

リカオンは群れの中で明確なルールに従って生活しており、狩りや子育ては全員で協力します。

一方、ハイエナもメスを中心とした母系社会で行動しますが、内部の競争は激しく、上下関係が厳しいことで知られています。

リカオンは弱った仲間にもエサを分け与えることがあります。これは動物界でも非常に珍しい行動です。

ハイエナとリカオンの似ているところ

ハイエナとリカオンの生態

ハイエナとリカオンの似ているところはありますか?
はい。生態は似ているところが多いです。

ご紹介したとおり、見た目は全然違う2種ですが、生態は似ているところが多いです。

まず生息地は同じサバンナ

そして、どちらも群れで生息をしています。

どちらも犬に似ています

どちらも犬に似ていますが、実はリカオンはイヌ科で、ハイエナはハイエナ科になりイヌの仲間ではありません。

リカオン
画像引用元:Adobe Stock
ハイエナ
画像引用元:Adobe Stock

絶滅の危機にある貴重な野生動物

ハイエナとリカオンはどちらも絶滅の危機にあるのですか?
はい。特にリカオンは絶滅危惧種に指定されております。

リカオンは絶滅危惧種に指定されており、野生では約6,000頭しか生息していません。

ハイエナも地域によっては数が減少しており、生息環境の保全が求められています。どちらの動物も、私たち人間の活動によって脅かされている存在です。

ハイエナとリカオンはどっちが強い!?

ハイエナとリカオンは戦ったらどちらが強いですか?
体格差から見て、ハイエナが優位とされます。

これは難しい内容ですが、純粋な力でいえばハイエナだとは思います。

ハイエナは体重が最大で80kg近くにもなり、強力なあごの力を持っています。

顎の力でいえば、ハイエナは哺乳類トップクラスの力を持っています。

ハイエナの顎の力は強いもので450kg!骨もバキバキ嚙み砕いてしまいます。

対するリカオンの体重は20〜30kg程度で、顎の力は144kg程度になり、俊敏性はありますが単独では劣ります。ただし、数の上ではリカオンが優位になることもあります。

人間と比べるともちろん圧倒的に強いのですが、ハイエナと比べると劣りますね。

こちらにリカオンの群れとハイエナの群れが、サバンナで激しくぶつかり合う迫力の映像をご用意しました。獲物をめぐる緊迫の駆け引きや、集団での連携プレーがリアルに映し出されています。野生の力と知恵がぶつかる瞬間を、ぜひご覧ください。

動画引用元:Wild Ciencias

引用元:African BUSH CAMPS
引用元:earth.com

まとめ

今回はハイエナとリカオンについてご紹介しました。

見た目は全く違うが生態など似ているところが多い両種。

動物園でも見ることが少なくなってきていますので、もし見かける機会があればぜひゆっくりと観察してみてください。

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