生きている化石と言われるカモノハシってどんな動物か見ていこう!
2025.6.14
目次
今回はカモノハシについてご紹介します!
カモノハシは「生きている化石」と言われる動物。その理由とは何なのでしょうか。
カモノハシの驚きの特徴を生態と共に見ていきましょう!
カモノハシは他の動物と違うユニークな見た目
カモノハシは、水生哺乳類の一種であり、見た目と身体の構造に特徴があります。
丸い体と短い足を持ち、同じくらいの大きさの尾を持っています。
胴体の上には、堅い角質の外皮があります。
くちばしはアヒル、尾はビーバー、体毛はカワウソ風。まるで動物の合体キャラのような見た目ですね。
・哺乳綱単孔目カモノハシ科カモノハシ
・特殊な形状をした鼻
・体長約1.8〜2.5m/体重約80〜140kg
・オーストラリアなど、南半球に生息
カモノハシの最も目立つ特徴は長くて特殊な鼻です。鼻の先には穴があり、水中では鼻だけを出して呼吸でき、電気感覚で獲物も探せます。この姿はイルカやワニにも似ていて、哺乳類らしさを感じさせます。

水中生活の様子!
カモノハシは水中生活に特化した進化を遂げており、長い鼻で餌を探し、水底を四つんばいで歩きます。また、酸素を貯めて代謝を抑えることで、長時間の潜水も可能です。そのユニークさから「生きている化石」とも呼ばれています。
同じ哺乳類で、水中での活動を得意としているビーバーなどと似たような動きなので、間違えそうです。
カモノハシは食いしん坊!
カモノハシはとても「食いしん坊で、体重の約20%を1日に摂取することもあるんだそうです。
また、カモノハシは歯がないので、くちばしで砂利と一緒にすりつぶして食べます。
電気を使ってエサを探す!
カモノハシは、水中での生活に適応しており、水中で餌を探すことができます。
くちばしには数千個のセンサーがあり、筋肉の動きから発生する電流を感じ取っています。

カモノハシは哺乳類なのに卵を産む!?
卵からかえった赤ちゃんはお母さんのミルクで育ちますが、お母さんには乳首がありません。ではどこから出てくるかと言うと皮膚からにじむように分泌されるんだそうです。
カモノハシのオスは毒を持っている!?
他のオスとの争いの時などに使われると言われていて、哺乳類ではとても珍しい特徴なんだそうです。
人間でも刺されると耐えがたい痛みに襲われることがあります!

カモノハシは暗闇で光る
この現象の理由はまだ解明されておらず、謎が多い部分でもあります。
カモノハシの保護と脅威
・生息地の破壊や気候変動の影響
・独特の姿から密漁の対象

カモノハシは「生きている化石」として知られ、その珍しさから密猟や環境破壊による個体数の減少が問題になっています。この減少は森林や水循環、生態系全体にも悪影響を及ぼすため、保護活動が進められています。
その一部をご紹介します。
自然保護区の設立:
カモノハシの生息地を保護するために、自然保護区が設立されています。これにより、カモノハシの生息地が維持され、狩猟や森林伐採などの活動が制限されています。
教育と啓発活動:
カモノハシの保護を促進するために、教育および啓発活動が行われています。これにより、人々は彼らの生態についての理解を深め、カモノハシとの共存を促進できます。
科学的調査とモニタリング:
カモノハシの生息数と生態に関する科学的な調査とモニタリングが行われています。これにより、状況の把握や保護策の効果の評価が行われ、より効果的な保護が実現されています。
まとめ
今回はカモノハシについてご紹介しました。
カモノハシは準絶滅危惧種に指定されています。
レッドリストには、【準絶滅危惧 (NT) 現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種】に登録されています。
出典:レッドリスト カモノハシ
これからの未来にカモノハシが生き続けるように。
生きた化石として、未来にも生きているように。
保護への意識を持っていきたいと思います。