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サソリ

サソリの「尻尾」はただの飾りじゃない!毒を操る武器?

2025.8.9

目次

サソリは「サソリ=怖い、生態…?よく知らない」というイメージを持っている人も多いかもしれません。でも、実はその「尻尾」こそがサソリのすごい秘密を握っているんです。

今回はそんなサソリについてご紹介していきます!

サソリの尻尾の特徴は?

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画像引用元:pixabay

サソリの「尻尾」は正式には メタソーマ(metasoma) と呼ばれ、5つの節からできていて、先端には毒をもった テルソン(telson) がついています。

テルソンって何?
テルソンに2つの毒腺と注射針のようなツノ(アキュレウス)があり、獲物や敵に毒を注入できる生きた“武器”なんです 。

しかもサソリたちは毒を無駄遣いしないように賢く使い分けています。

たとえば「ドライスティング(毒を出さずに刺す)」や「ウェットスティング(毒を注入する)」を状況に応じて選び、エネルギーを節約しながら生き延びているんです。

引用:Behavioral and Physiological Ecology of Scorpion Venom Expenditure: Stinging, Spraying, and Venom Regeneration

サソリの毒の仕組みって?

サソリ
画像引用元:Unsplash

特に有名なデスストーカーサソリの毒には「クロロトキシン」などのたんぱく質が含まれていて、筋肉や神経の働きを強くかき乱す力があります。

たとえば、虫が刺されるとすぐに動けなくなるのはこの毒が原因です。

引用:World Deadliest Scorpion

また、毒に含まれる α-トキシンは、ナトリウムチャネルという神経のスイッチを壊し、体全体がびっくりしてしまうような状態になるんです。

どうしてサソリの尻尾は曲がってるの?

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画像引用元:Unsplash

サソリの尻尾がアーチを描いていて、後ろから跳ねかける形をしているのは、獲物を狙ったり、威嚇したりするための工夫です。

サソリの尻尾の振り方は?

種類によって「剣」みたいに素早く試したり、「のこぎり」みたいにゆっくり振ったりするなど、戦い方が全然違うこともわかっているんです。

まとめ

サソリが毒を節約するために、刺す時に毒を注入するかしないか判断してるということは初めて知りました。ただ毒があるイメージのサソリ。色々知っていくと興味深いですね!

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