ラッコは怖い?かわいい?生態や特徴を調べてみた
2025.2.2
目次
今回はラッコについてご紹介します。
実は日本にも野生のラッコはいるんですよ!
ラッコってどんな動物?
食肉目イタチ科ラッコ属
体長約100cm ~ 130cm/体重約22kg〜45kg
世界最小の海洋哺乳類
毛の密度が高い
ラッコは、食肉目イタチ科ラッコ属の哺乳類の動物です。
見た目も似ていますが、ラッコはイタチ科でありカワウソの仲間です。英語名は「Sea otter」になり直訳すると、海のカワウソという名前がついています。
体長は100cm ~ 130cmくらい。大きい個体だと150cmくらいのラッコもいるそうです。また、体重は22kg〜45kgくらいになります。
ラッコの毛は、哺乳類の中でも最高密度を誇る、1平方センチメートルあたり約10万本の毛が生えています。
カワウソの仲間だと、オオカワウソと共に、カワウソ界の最大クラスの大きさを持つ動物です。
ラッコの生息地は北アメリカ西海岸から北海道の北東に位置する千島列島にかけての沿岸海域の海になります。
陸上にあがることもありますが、一日の大半を海で過ごします。
群れでいることが多く、野生では海面に集まっているところを見ることができます。

ラッコはかわいい?
ラッコはかわいいと人気の動物でもあります。
かわいいと思われる理由は、いくつかあるかと思いますので、私の視点から考えると。
・見た目がかわいい
カワウソの仲間全般ですが、見た目がかわいいと言われます。
特に顔でしょうか。ラッコの顔は丸く、目は大きくてぱっちりとしています。見ている人を癒してくれるような愛くるしい表情を見ることができるので、その点がかわいいと言われる所以かなと思います。
また、ラッコの毛は密集しており、それがまるでぬいぐるみのように見えるため、思わず触れたくなるほどの愛らしさを持っています。

・貝を叩く姿がかわいい
ラッコの行動と言えば、貝をおなかで叩くところですね。
この行動がかわいいとも言われますね!
実際は、おなかの上に置いた石に向かって貝を叩きつけているのですが、この行動がかわいいとも言われます。
ラッコが小さな手を器用に動かす姿は、小さな子供のようにも見え、思わず「かわいい!」と言ってしますほどの可愛さですね。
ちなみに、ラッコはお気に入りの石を、「ポケット」と呼ばれるお腹の皮膚の下に保管しているんだそうですよ!可愛過ぎますね!
・手を繋ぐ姿がかわいい
ラッコは手を繋ぐという事は有名な話ですね。
この「ラッコラフト」と呼ばれる行動がかわいいと言われますね。
仲間同士で手を繋ぐ事で流されないようにしているそうです。本当に小さな子供のようでかわいいですね!
・寝姿がわかいい
ラッコは水面で寝ることが多いですが、ラッコは体を丸めて海藻に絡まって寝ることがあります。
その寝姿はまるでぬいぐるみが眠っているかのようで、本当かわいいですね。見ているだけで癒されますね。
・ただただ浮いている姿がかわいい
人間でも、プールなどの水面にぷかーと浮いている姿を見ると、何かかわいいと思うことも。
ラッコは基本的には海面に浮かんでいるので、そのただただ浮いている姿がかわいいとも言われます。

ラッコは怖い?
ラッコはかわいいと言われるのと同様に、逆にラッコは怖いとも言われます。
これも私視点からお伝えすると。
・交尾の行動が怖い
ラッコのオスはメスと交尾をする際に、体勢の固定などの理由からメスの鼻に噛みつきます。
この行動が怖いと言われています。
・食欲が怖い
ラッコは体重の4分の1もの量の餌を1日で食べると言われています。
この食欲が怖いと言われています。

・鋭い歯と強力な顎が怖い
ラッコは貝類やウニ・カニなど硬いものを捕食します。貝などの硬いものは石で叩き割るとは言え、強い顎と鋭い歯も使い、硬い貝を割って食べたりします。
見た目の可愛さのイメージのままいると、捕食しているその怖さに驚かされます。
・攻撃的な行動が怖い
ラッコは自分や仲間が危険な状況になると、集団で攻撃的な行動を取ることがあります。
これらの攻撃的な行動は、ラッコのかわいさとは裏腹に、いざという時には怖い一面が顔を出し仲間を守るんですね。
他にも、ラッコは他の種の動物を襲うこともあると言われており、そういった行動も怖い!と言われる所以かと思います。
ラッコは実は綺麗好き!?
ラッコは水中で過ごす事が長い為、毛皮を防水に保つ必要があります。そのためラッコは、1日に何時間も掃除とグルーミングに時間を費やしています。このグルーミングは、毛皮に皮膚からの天然オイルをコーティングしているんだそうです。
また、ラッコは食事をしている時に必ず体をくるっと一回転させるそうです。この行動はお腹の毛が食事の時の食べかすなどで、汚れてしまったのを洗い流すために体を一回転させていると言われています。

ラッコと生態系の関係
ラッコは毛皮などの目的から人間に乱獲されて、絶滅危惧種になっています。
ラッコの減少により、ある地域ではウニが大繁殖しました。
ラッコはウニが大好物なので、ウニの増加を防ぐ役割をラッコが担っていた訳です。
このウニの大繫殖により、海藻が激減。
その一体では、ラッコと海藻がいなくなるという事態に。
生態系に悪影響を及ぼしたということです。
ただ、だからといってラッコが増えすぎると、今度はウニを始め貝類が激減することにはなります。
ただ、そのラッコの増えすぎを制御していたのが、シャチやホホジロザメといった海のハンターたちです。
自然界では、そういった食物連鎖がすでに出来上がっていることが多い為、人間によるラッコの乱獲がもたらすラッコの個体数の減少は、生態系に大きな影響を与えることになるのです。
野生下のラッコの様子
ラッコは子育てをする時は子供をおなかの上に乗せたり、寝る時は海藻を巻いたり、様々な行動を見せてくれます。
そんな野生下のラッコの様子をご紹介します。
こちらの動画をご覧ください。
普段はプカプカ浮いていることが多いラッコが必死に泳ぐ姿が見れたりもするので、おススメの動画です。
まとめ
今回はラッコについてご紹介しました。
ラッコは実は日本の北海道などにも野生の個体が見られることがあります。
数はかなり少ないですが。
また、飼育下のラッコも日本ではかなり減っています。
その為、生きたラッコを見れる機会はあまり無いですが、もし水族館などで見る機会があれば、ゆっくりと観察してみてくださいね!