キタゾウアザラシの特徴や生態や個体数を調べてみた
KATSU
目次
アザラシ界でも最大級の身体を持つ、キタゾウアザラシについてご紹介します。
キタゾウアザラシはどんな動物?
キタゾウアザラシは、食肉目鰭脚類アザラシ科ゾウアザラシ属の哺乳類の動物です。
ゾウアザラシ属というのは、この「キタゾウアザラシ」と「ミナミゾウアザラシ」の2種で構成されているのです。
ミナミゾウアザラシについてはこちらから。

キタゾウアザラシは主に、北アメリカ大陸の西海岸沿いに生息するゾウアザラシです。
カリフォルニアの沖の島々やカリフォルニアの海岸で主に見られることが多い。

ミナミゾウアザラシと同じく、繫殖期には一頭のオスと多数のメスからなる群れ(ハーレム)を形成する。
強いオスこそが子孫を残すことが出来る為、このハーレム形成を巡ってオス同士の激しい戦いも繰り広げられる。
キタゾウアザラシが食べるのは主に魚類です。
魚や小さいサメ、イカやタコなど。潜水が得意で500 ~ 800m潜ることは日常茶飯事。
ダイビングのライセンスで一番最初に取得できるライセンスで潜れる最大水深は18m。この18mでも結構深いと感じることもできるので、500mなんてとんでもない深さです。
ちなみに、一般的に水深200m以上は深海とされるので、キタゾウアザラシは日常的に深海まで潜っているのですね。
また潜水していれる平均時間は20分ほど。
イルカやクジラと違って、陸上にいることも多い哺乳類の中では、トップクラスの潜水の達人ですね。
キタゾウアザラシとミナミゾウアザラシの違い
ゾウアザラシ属を形成するキタゾウアザラシとミナミゾウアザラシ。
見た目はほとんど同じで、特徴も似ています。何が違うか見ていきましょう。
生息地の違い
前述のとおりキタゾウアザラシは、カリフォルニアの海岸など北アメリカ大陸に主に生息しています。
それに対してミナミゾウアザラシは、主に南極周辺の海や島に生息しています。
北側に生息しているのがキタゾウアザラシ。南側がミナミゾウアザラシ。
とてもわかりやすいですね。
身体の大きさや鼻の長さの違い
実はキタゾウアザラシはミナミゾウアザラシより少し小さいのです。
ミナミゾウアザラシが平均4 ~ 5mの体格に対して、キタゾウアザラシは平均3.8m。
正直横に並ばないと、大きさはあまりわからないレベルです。
また、キタゾウアザラシの方が体格が小さいのに、実はゾウアザラシの最大の特徴のゾウのような鼻の長さはキタゾウアザラシの方が長いという。

キタゾウアザラシの個体数
キタゾウアザラシは一時期絶滅寸前まで個体数が激減しました。
しかし、現在は保護活動などもあり、100,000頭以上にまで回復してきています。
キタゾウアザラシの寿命は平均20年なので、保護が進めば年月をかけるごとに、個体数は増加に繋がっていくと思います。
まとめ
今回はキタゾウアザラシについてご紹介しました。
ゾウアザラシ属を形成するミナミゾウアザラシとキタゾウアザラシの違いなども知っていただき、2種類のゾウアザラシについて興味を持っていただければと思います。