カピバラにピンクイルカ…ベネズエラの可愛い&カッコいい動物たちを紹介!
2023.12.10
目次
私は、先日からスペイン語の勉強をし始めました。
その先生がベネズエラ人なので、ベネズエラの国のことももっと知りたいと思い、スペイン語とともに一所懸命勉強しています。
そこで今回は、ベネズエラに生息する動物を取り上げることにしました。
大自然にあふれた国、ベネズエラとは
ベネズエラ・ボリバル共和国、通称ベネズエラは、南アメリカ北端に位置する国です。
公用語はスペイン語ですが、先住民族の言葉も用いられています。
雄大な自然の景観は、ベネズエラが誇る魅力の一つに数えられます。
「ギアナ高地」といえば、日本でもご存じの方は多いはず。
ベネズエラで世界自然遺産に登録されているカナイマ国立公園はギアナ高地の一部であり、2,000m級のテーブルマウンテンが連なっています。
そのうちの一山、アウヤンテプイからは、落差世界最大の滝「エンジェルフォール」が注ぎます。
ベネズエラの動物
ここからは、ベネズエラの動物たちを見ていきましょう。
カピバラ
まずは、カピバラです。
カピバラ(学名:Hydrochoerus hydrochaeris)はネズミ目テンジクネズミ科カピバラ属の草食動物で、げっ歯類では最大の種です。
日本では可愛らしいキャラクターにもなっているので、「大好き!」という人も多いでしょう。
ベネズエラ国内の広範囲にわたり生息し、平原やデルタ地帯、オリノコ川、ヴァレンシア湖などさまざまな場所で見られます。
指の間に水かきがあるため泳ぎが得意で、数分間水中に潜り続けることも。
顔の高い位置に目と耳があるため、泳ぎながら周囲を見渡したり、音を聴いたりすることができます。
ところで、本記事を書いていたとき、ちょうどテレビでカピバラのニュースが流れていました。
アルゼンチンの住宅地に集団で現れ、庭を荒らしたり飼い犬にケガをさせたりする「厄介者」になってしまっているとのことです…。
おっとりした見た目ですが、野生動物である以上、共存が難しい面はありますよね。
オリノコ川に行ったらぜひ会いたい!アマゾンカワイルカ
オリノコ川は、ピンク色のイルカが生息していることで知られています。
オリノコ川のピンクイルカはアマゾンカワイルカ(学名:Inia geoffrensis)といい、クジラ目アマゾンカワイルカ科アマゾンカワイルカ属に分類されます。
アマゾンカワイルカの特徴として挙げられるのは、やはりそのピンク色の体表でしょう。
しかし実際には、茶色っぽいものや、グレーっぽい色調の体表を持つ個体もいるようです。
下の写真のイルカも、頭部や背面が黒っぽい色をしていますね。
カワイルカの中では最も体が大きい種とされ、ベネズエラ以外ではブラジルやコロンビア、ボリビアなどで見られます。
50種類以上の魚を食べるほか、亀やカニなどもアマゾンカワイルカの餌となります。
※オリノコ川と連結するネグロ川のアマゾンカワイルカの写真を掲載しました。
出会ったらちょっと怖いかも…オリノコワニ
世界有数の水量を誇るオリノコ川には、大型のワニも潜んでいます。
最大級のワニの一種として知られるオリノコワニ(学名:Crocodylus intermedius)で、分類はワニ目クロコダイル科クロコダイル属です。
オスは体長5~6m以上になるものもおり、攻撃的な性質を持っています。
子どものオリノコワニは小魚や無脊椎動物を食べますが、大人になるとほとんど何でも捕食するようになり、カピバラやシカを狙うこともあるそうです。
ワニといい、ネズミやイルカといい、南米はそれぞれの種なりに大柄でパワフルな生き物が多いですよね!(もちろん、すべてがそうとは言えませんが)
そういえば先日、スペイン語レッスンで先生がオリノコ川のお話をされていました。
ワニについて質問をしてみたところ、「ワニよりもピラニアの方が危険なんですよ」とのこと。
とはいえ、ピラニアは揚げて食べると美味しいそうです。
私はチャレンジしてみたいと思うのですが、あなたはどうですか?^^
危機的状況にあるベネズエラの今
最後に少しだけ、ベネズエラの現状について書かせてください。
実は現在、ベネズエラは国全体が大変困難な状況に陥っています。
ここ数年でGDPは急速にマイナスになり、ハイパーインフレーションの状態が継続。
物資不足、社会インフラの悪化(停電や断水など)が深刻で、現地の人たちは苦しい生活を強いられています。
生活が崩壊したベネズエラ人の国外流出も、後を絶ちません。
医療設備や医薬品も不足する中、新型コロナウイルス感染拡大がどれほどの打撃となっていることか…。
もしベネズエラの動物や自然に関心を持ってくださる方がいたら、その地で生きる人々にも心を寄せていただけると嬉しいです。
まずは気になった動物をインターネットや本で詳しく調べてみることも、国そのものを知るきっかけになりますよ。