スカンクは、おならを出している?特徴や生態をご紹介。
2023.2.16
目次
今回は、強烈な臭いを出すことで有名なスカンクの紹介です。
スカンクってどんな動物?
スカンクは、哺乳綱食肉目イタチ科スカンク亜科の哺乳類の動物です。
イタチの仲間のスカンク。顔の形などはイタチに似ているところもありますね。
体毛の模様は違えど、多くのスカンク種が黒と白の体毛になっている。
スカンクの体長は40 ~ 70cm前後です。
スカンクは雑食性なので、果実や草木などの植物から、昆虫や小型の爬虫類や哺乳類、昆虫や魚類まで食べます。
野生のスカンクが生息する、アメリカ大陸では、民家の近くに現れることもある。
その為、住人の残したゴミなどを食べることもあるそうです。
野生のスカンクは前述のとおり、アメリカ大陸(北アメリカ・南アメリカ・中央アメリカ)を広く生息している。
穴を掘って巣穴を作ったり、自然にできたほら穴や、木の穴。さらには、人間の民家の下など、隠れやすいところを住処にしています。
基本、スカンクは夜行性なので日中は住処の中に潜んでいることが多い。
スカンクが出す強烈な臭いはおなら?
スカンクは強烈な臭いを出すことで有名です。
果たしてあの臭いの原因は何なのでしょうか。
おならでは無い?
実は臭いの元はおならではありません。
おならと聞くと、臭い気体が肛門から放たれるイメージですが、スカンクが放つのは液体です。
スカンクの液体は、主に硫黄化合物で出来ています。
その中でも特にメルカプタンと呼ばれる成分が強い臭いを引き起こす主な成分の一つ。
この噴射された液体は、周りの空気中に拡散して鼻を刺激する不快な臭いを放ちます。
これが強烈な臭いの原因です。
つまり、液体を放つのでおならでは無いということです。
ただ、その液体が空気中に拡散していくので、もはやおならみたいなものですね。
どのくらい強烈な臭いなの?
スカンクが強烈な臭いを出すのは身を守る時と言われています。
つまり、補食者である肉食動物に対して放たれるので、この臭いは肉食動物も逃げ出すくらい強烈だそうです。
さらに、この臭いの元の液体は目に入ると失明の危険もあり、肉食動物もとても警戒しています。
また、スカンクの強烈な臭いはテリトリーのマーキングや求愛行動においても利用されることがあります。
身を守る時や繫殖時期など、多くのタイミングで臭いを放つことで自身をアピールするスカンク。
その為、スカンク=強烈な臭いを出す動物という印象があるのも頷けます。
スカンクの性格
スカンクはとても警戒心が強い動物です。
その警戒心の強さから、補食動物はもちろん、人間に対しても攻撃的になることもしばしば。
そして、威嚇行動をするとなると、臭いを放つこと。
その為、野生のスカンクが民家に住み着いた場合は、住人と接触する機会も多く、臭いの被害が多いともされています。
まとめ
今回はスカンクのご紹介でした。
野生のスカンクは民家の近くに生息することもあり、人間への被害が出ていることもご紹介しました。
ただ、それはスカンクの本来の住処である、自然環境の減少の影響でもあります。
これからの未来、もっと多くのスカンクが民家などの人間の居住地を住処とすることになっていくのではとも思います。
その際に、人間はスカンクとの共存の道を考えていく必要があると私は思います。