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ヤマアラシ

ヤマアラシは針を飛ばす!そのヤマアラシに天敵はいる?

著者:KATSU

目次

鋭い針を大量に生やしているヤマアラシについてご紹介します。

ヤマアラシの特徴や生態

ヤマアラシの特徴は何と言っても、下半身部分に大量に生えている針。この針、実は体毛です。

この針一本一本の長さは50cm程にも!

また一本一本がとても鋭く固い。勢いをつけると木の板も貫通してしまうほど強力なので、人間の皮膚や筋肉なんて簡単に貫きます。

ヤマアラシ科に属するヤマアラシは齧歯類でネズミなどに近い動物です。

主に果実や穀類などの植物を食べています。

実はヤマアラシには大きくわけて2種類の科があります。

アフリカやアジアなどに生息するヤマアラシ科とアメリカ大陸に生息するアメリカヤマアラシ科です。

どちらも同じヤマアラシですが、進化の過程が違います。

アメリカヤマアラシ科は、生活の半分を木の上で過ごすなど、木登りが得意です。

ヤマアラシ科は地上での生活が主となります。

ヤマアラシ
画像引用元:Pixabay

ヤマアラシは針を飛ばす!?

ヤマアラシの下半身にある針は、約3万本もあると言われています。

前述したとおり、この針はとても鋭くとても固い。

ヤマアラシは肉食性ではありませんが、意外と好戦的な性格もしています。

自分を捕食する肉食動物が近づくと、その鋭い針を広げて威嚇をします。

相手に補食されないように、針を相手の方へ向け続けます。

それでもひるまない・逃げない捕食者に対しては、ヤマアラシは針で攻撃します。

刺したり、針を向けたまま後ろ向きで突進したりします。

この時に、相手に針が刺さるのですが、この針がヤマアラシからは抜けやすくなっています。

その為、実際に針を飛ばすことは無いのですが、刺した時にすぐ抜けるので、針を飛ばしているように見えることがあるということですね。

ちなみに、抜けやすいのはヤマアラシ側であって、刺さった側はもちろん簡単には抜けません。

特に、深く刺さった場合は。痛みとの戦いもありますし。

ヤマアラシに天敵はいる?

そのような鋭い針を持っているヤマアラシ。捕食者も、そう簡単に捉えれる相手では無いので、天敵らしい天敵はいなさそうな雰囲気です。

しかし、実はいるのです。それは、結局捕食者になる一般的な肉食動物たちです。

サバンナなどに生息するヤマアラシの仲間の場合は、ライオンやハイエナなどが天敵にあたります。

ライオンやハイエナなどの捕食者たちはヤマアラシに鋭い針があるのは承知の上で、狙ってきます。

その要因としては、ヤマアラシの走る速度だと思います。

ヌーやシマウマと比べるとヤマアラシの走る速度は劣ります。

その為、ライオンやハイエナなどの肉食動物にとっては、近づきやすい獲物になるのです。

近づいてしまえば、あとは針を何とかかいくぐるだけ。

だって、ヤマアラシの上半身(前面部分)は、針が無いのですから。

ということで、ヤマアラシの天敵は他の草食動物と同じくライオンやハイエナなどの肉食動物ということになります。

ヤマアラシは国内で見られる?

野生のヤマアラシは日本にはいないです。

しかし、国内の多くの動物園で飼育されています。

ヤマアラシの種類は違うかもしれませんが、30個前後の動物園で飼育されていますので、お近くの動物園を調べてみてください。

針もそうですが、意外と大きさにも驚くのでは?と思います。

ヤマアラシ
画像引用元:Adobe Stock

まとめ

今回はヤマアラシについてご紹介しました。

針を飛ばすと言われるヤマアラシ。天敵がいないのでは?と思われるヤマアラシ。

けど、実際はそのようなことは無いヤマアラシ。

ぜひ機会があれば見てみてくださいね!

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