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雑木林

森と林の違い、ジャングルと雑木林の違いについてみてみよう!

2025.6.2

目次

「森」と「林」、これら2つの言葉は似通っているように感じますが、実は微妙に違いがあるのをご存知でしょうか?

「森」には3つの木が、一方で「林」には2つの木が見えるという解釈をされがちですが、果たして本当にそうなのでしょうか?

また、ジャングルや雑木林など、それぞれの場所でも違うのか気になるところです。

そこで今回は、「森」と「林」、「ジャングル」と「雑木林」違いについて詳しくご紹介します。

ここを読めばこの記事の概略がサクッと分かります!
「森」とはどんな場所を指すのですか?
「森」は、木々が密集しており、様々な種類の樹木が混在する広大で自然度の高い場所を指します。人の手がほとんど入っておらず、生態系が豊かに形成されていることが特徴です。
「林」と「森」の違いは何ですか?
「森」は木がびっしりと密集し、自然のままに存在している場所を指します。日光が入りにくいほど木々が茂っていて、動植物の生態系も豊かです。 一方、 「林」は木が比較的整然と並び、人の手が加えられていることが多い場所。人工的に植えられた杉林や松林などが代表的です。
ジャングルと森はどう違うの?
「ジャングル」は熱帯地域に限定された特殊な森の一種です。気温が高く、湿度も高いため、植物が激しく成長し、つる植物や背の高い木が絡まり、歩くのが困難なほど植物が繁茂しています。 つまり、ジャングル=熱帯の超密林という感じ。 一方で 「森」は温帯や寒帯にも存在し、ジャングルよりは歩きやすい場所もあります。
雑木林は森ですか?それとも林ですか?
「雑木林」は、多種多様な落葉広葉樹(クヌギ・コナラなど)が入り混じった林で、主に日本の里山や人里近くに多く存在します。自然のように見えても、人の生活圏内にあることが多く、管理されている場合もあります。
森・林・ジャングル・雑木林の違いをざっくりまとめると?
自然度・木の種類・人との距離感によって分かれます。

※もっと詳しく知りたい方のために、ひと目で違いが分かる図解もご用意しました。

ぜひこのまま読み進めてみてくださいね!

森は自然な樹木の種類も多い場所

森
画像引用元:Adobe Stock
「森」とはどんな場所を指すのですか?
「森」は、木々が密集しており、様々な種類の樹木が混在する広大で自然度の高い場所を指します。人の手がほとんど入っておらず、生態系が豊かに形成されていることが特徴です。

・木の密度が高い
・多様な植物や動物が生息
・自然のままの環境が保たれている

ちなみに、「木が3つあるから森」というのは漢字のイメージによる俗説で、実際には樹木の種類や自然の密度で判断されます。

林は同じ種類の木が並ぶ人工的な環境!

「林」と「森」の違いは何ですか?
「森」は木がびっしりと密集し、自然のままに存在している場所を指します。日光が入りにくいほど木々が茂っていて、動植物の生態系も豊かです。 一方、 「林」は木が比較的整然と並び、人の手が加えられていることが多い場所。人工的に植えられた杉林や松林などが代表的です。

林は、人の手が加わっており同じ種類の樹木が多く立ち並んでいるため、規模が小さいのが特徴です

例えば、同じ種類の松がたくさん植えられた松林が林にあたります。 

「森」と「林」の違いは様々な方面から言われていますが、よく勘違いされることがあります。

本来、「森」は木が3つ、「林」は木が2つの集まりを指すのですが、樹木の本数で判断する方が多いようです。

ジャングルは熱帯地域に密集した森林!?

ジャングル
画像引用元:Adobe Stock
ジャングルと森はどう違うの?
「ジャングル」は熱帯地域に限定された特殊な森の一種です。気温が高く、湿度も高いため、植物が激しく成長し、つる植物や背の高い木が絡まり、歩くのが困難なほど植物が繁茂しています。 つまり、ジャングル=熱帯の超密林という感じ。 一方で 「森」は温帯や寒帯にも存在し、ジャングルよりは歩きやすい場所もあります。

・熱帯限定(アマゾン・東南アジアなど)
・高温多湿
・密生したつる植物・高木・下草が混在

日本語では「ジャングル」も「森」の一種とみなされることもありますが、主に熱帯雨林に使われる英語由来の表現です。

日本語と英語では扱いが異なる場合がありますが、広がりがある場所に「森」が、熱帯雨林のような暑くて薄暗い場所に「ジャングル」が用いられます。

さまざまな動植物が住み着き、自然の生態系を形成しています。

雑木林は多様な樹木が混ざった林!?

雑木林は森ですか?それとも林ですか?
「雑木林」は、多種多様な落葉広葉樹(クヌギ・コナラなど)が入り混じった林で、主に日本の里山や人里近くに多く存在します。自然のように見えても、人の生活圏内にあることが多く、管理されている場合もあります。

・複数の樹木が混在
・人里に近い
・自然と人の暮らしが共存している

このように、雑木林は林の一種でありながら、見た目は森に近いこともあるため混同されやすいのです。

林
画像引用元:Adobe Stock

森・林・ジャングル・雑木林の違いは

森・林・ジャングル・雑木林の違いをざっくりまとめると?
自然度・木の種類・人との距離感によって分かれます。
自然度木の種類人との関与地域の特徴
高い多様少ない(自然)世界中
中~低単一が多い多い(人工)世界中
ジャングル非常に高い非常に多様ほぼなし(自然)熱帯地域限定
雑木林中程度多様一部管理される日本など温帯地域

こちらの動画では、それぞれの特徴や違いをわかりやすく解説していますので、ぜひご覧下さいませ!

動画引用元:Insta Big

引用元:Fact Aite
引用元:MENTAL FLOSS
引用元:AGRILIFE EXTENSION

まとめ

森と林の違いについては、樹木の本数ではなく、種類や配列で判断することが必要そうですね。

様々な種類の樹木がある場所か同じ種類の樹木が多くある場所 で見分けるのもポイントかもしれませんね。

ただ、植物に詳しくないと、木の種類の違いの認識は難しいかもしれませんが。

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