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スナメリ

かわいいスナメリ!性格や寿命、知能について調べてみた

2023.6.3

目次

今回は魅力たっぷりのスナメリについてご紹介します!

スナメリとは?

スナメリ(学名: Neophocaena phocaenoides)

クジラ目(鯨)目 ネズミイルカ科スナメリ属

成獣の体長は150cm ~ 200cmほどで、背びれは無く海を生息地としている哺乳類です。

スナメリの寿命は20年から30年と言われており、日本国内の水族館では35歳まで生きた例もある。

水族館で見られるスナメリはかわいく人懐っこい印象を受けるが、スナメリは警戒心が強い生き物で、野生ではあまり見かけない。また近年は個体数の減少もあり、日本近海で目撃される例も減少している。

スナメリの個体数減少の原因としては、海上交通の増加・海の水質悪化などの生息環境の変化や餌となる魚の減少などが考えられています。

レッドデータ検索システムによると、生息地は関東~関西、瀬戸内海~九州など日本中部から南へかけて幅広い。しかし、瀬戸内海や関東、九州の一部の生息地では絶滅危惧Ⅰ類に分類されております。

出典:日本レッドデータ検索システム【スナメリ】

画像引用元:Adobe Stock

スナメリの食べ物

スナメリは海に住む哺乳類です。イルカやクジラと同様に、魚・エビ・イカやタコなどを捕食します。

それぞれの生息地に分布している生き物を食べています。1日当たり、体重の5%前後の量を摂取していると考えられています。

スナメリの知能とは?

スナメリは、イルカやベルーガと同様に非常に賢い生き物です。

実際に水族館で見られるスナメリたちは、人間に興味を示し、近づいてくることがあります。

スナメリは遊ぶことが大好きで、こんな様子からもその知能の高さが伺えます。

スナメリの知能に関する未解決の謎もあります。

スナメリは知能が高い動物と言われているので、スナメリの行動にも何か意味があると言われています。

しかしいくつかの行動や生態にはまだまだ原因や根拠が不明なことが多いのです。

例えばこちら。

・スナメリは単独または2頭で行動することが多いのですが、その理由は不明
・釣り人たちはスナメリが近くにいると魚が釣れないと言われていますが、その根拠や原因についても確定的なことは不明

・スナメリがどのようにして魚を捕食しているのかは、海中での行動が不明

スナメリの知能に関するこれらの未解決の謎は、私たちにとって興味深い部分であり、今後の研究が待ち望まれるところです。

スナメリ
画像引用元:Adobe Stock

スナメリの独特なコミュニケーション能力

スナメリは、その独特なコミュニケーション能力で知られています。

水中で音を出して仲間や獲物とコミュニケーションをとることができます。

こちらは、スナメリのコミュニケーション能力の一部を挙げたものです。

エコロケーションについて

スナメリは、どんなに暗い場所でも周囲の状況を把握することができる「エコロケーション」という能力を持っています。

口から音波を出し、その反響を聞くことで物の位置や形を理解するのです。

クリック音について

スナメリは、クリック音と呼ばれる短い音を連続して出すことで仲間とコミュニケーションをとります。

これにより、お互いの位置や近くにいる獲物の存在を知らせることができます。

歌について

スナメリは独特の歌を歌うことでも知られています。

これにより、仲間同士で情報伝播が行われたり、求愛行動が行われます。

こういったコミュニケーション能力もスナメリの知能が高いと言われる部分かもしれませんね!

まとめ

今回はスナメリについてご紹介しました。

野生のスナメリが日本近海で目撃されることはここ数年でも何回かニュースになりますよね。

珍しい動物ではありますが、実はそれくらい身近な動物でもあります。

絶滅危惧種になっていますが、このかわいい見た目と人懐っこい生活のスナメリが、これからの未来にも共に生きていてくれるように、私たちの日々の努力も必要になってきます。

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