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ウバザメ

怖い!かわいい!人喰い!意見が変わるウバザメの特徴や生態とは

2025.7.28

目次

ウバザメというサメをご存知でしょうか?

ウバザメは、ジンベエザメに次いで世界で2番目に大きい魚です。にもかかわらず、その名前すら知らない人も多いのではないでしょうか!?

今回は、ウバザメの大きさや特徴、生態から絶滅の危機、保護活動までわかりやすく解説します。

読み終わる頃には、ウバザメのことを人に語りたくなるはずですよ。

Youtubeで当記事の要約ショート動画が見れます!
動画引用元:Youtube チアセブンアーチ

ウバザメの特徴

ウバザメの大きさ

ウバザメはどんなサメですか?大きさはどのくらいですか?
ウバザメは全長10メートルを超えることもある、世界で2番目に大きな魚です。

ウバザメは、ネズミザメ目ウバザメ科の一属一種のサメです。

ネズミザメ目の中では最も大きい種類で、サメの中でもウバザメより大きい種類はジンベエザメだけです。つまり、ウバザメは2番目に大きいサメです。

体長は約6 ~ 8mほどですが、過去には12mを超す巨大なウバザメが見つかった例もあります。

体重は最大4トンにもなります。

こちらは、ウバザメの大きさがわかる画像です。写真のサメがウバザメかどうかも、そもそも合成ではないかなど、ちょっと信憑性は疑わしいです 笑

しかし、この大きさはありえるので、ウバザメの大きさの参考までに掲載します。

ウバザメ
画像引用元:pixabay

そして、ウバザメの特徴は何と言っても、大きな口。この大きな口でたくさんの魚を捕食するのかと思いきや、ウバザメの主食は「プランクトン」です。

プランクトンを補食する時には、その大きな口を広げて泳ぎます。その姿が結構有名ではないでしょうか。

プランクトンを求めて、暖かい時期には海面近くや陸地近くまで姿を現すこともある。

1時間で最大500トンの海水を濾すと言われています。

生息地

ウバザメはどこに生息していますか?
ウバザメは世界中の温帯海域に広く分布しています。

特に北大西洋(カナダ沿岸やスコットランド沖)、日本周辺の太平洋、地中海などに見られます。

季節によって回遊し、夏になると水面近くに現れて「日光浴」のような姿を見せることから英語で「Basking Shark(バスキング=日光浴)」と呼ばれているのだそうです。

ウバザメは怖い?人喰い?

ウバザメは人を襲いますか?
ウバザメは人に無害で、攻撃性はまったくありません。

ウバザメは怖いと言われています。

ただ、この怖いは恐らく見た目(ウバザメの外見)のことだと思われます。

そもそも、ウバザメは人喰いサメでは無い為、人を襲うことはありません。

ウバザメの性格もおとなしいとされています。ダイバーが近づいても逃げるような性質です。歯はありますが、エサの捕食に使われることはなく、人を噛むこともありません。

※襲うことは無いといっても、むやみにやたらに野生のウバザメに近づいてしまうと、衝突や何らかのきっかけで被害に合う可能性はあるのでご注意ください。

こちらの画像を見てください。確かに見た目は怖い!と感じるかもしれません。

ウバザメ
画像引用元:Adobe Stock

・・・・いや、海の中で何も隔てるものが無く、間近でウバザメを見たら間違いなく怖い!と感じるでしょう。

それぐらい迫力がありますね。

ただ、これをかわいい!という方もいらっしゃるので、人って感じ方それぞれだなと思います…。

ここでウバザメの動画をご紹介します。

Youtube引用元:Nat Geo WILD

ウバザメは絶滅危惧種!

ウバザメはなぜ絶滅の危機にあるのですか?
主な原因は乱獲と生息地の破壊です。

ウバザメは絶滅危惧種にもなっている為、個体数がかなり少ないです。

レッドリストには、【絶滅危惧IB類(EN)※ IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの】に登録されています。

出典::レッドリスト ウバザメ

主に、肝油や肉やひれなどを目的に捕獲されたことが原因の1つとされており、世界各地で保全活動も実施されています。また、回遊ルートの海洋開発や漁業網への混獲も脅威となっています。

正確な個体数はわかりませんが、年々減少傾向にあるともされています。

ウバザメの寿命は数十年から100年近くあると言われています。詳しいことは判明していませんが、長生きのサメであることは確かそうです。

ウバザメを守るために

ウバザメはどうやって保護されていますか?
カナダなどの国では、法律で捕獲や接近が禁止されています。

たとえばカナダでは、バンクーバー島周辺の海域でウバザメを保護するプログラムが実施されており、発見時は報告義務もあるそうです。

引用元:OCEANA CANADA
引用元:OCEANA

まとめ

個体数が減少傾向にあるウバザメなので、野生の姿を見ることは本当に稀です。

国内でウバザメを飼育している水族館も現時点ではありません。

なかなか見れないウバザメですが、基本的には人間は襲わないので、ダイビングやシュノーケリングの際など、もし見かけたらそっと観察してみてください。

その巨大な姿を怖いと思うか、かわいいと思うかは、あなた次第です。

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