ヒツジの祖先の一種?ムフロンの特徴や生態をご紹介
KATSU
目次
今回は野生のヒツジの仲間、ムフロンをご紹介します。
ムフロンってどんなヒツジ?
偶蹄目 ウシ科。ウシ科ではありますがヒツジの仲間です。(ヒツジもウシ科です)
体長は110cm ~ 145cmで、体重はオスが35 ~ 55kg。メスが25 ~ 30kgです。
※ヒツジの体長は120cm ~ 180cmほどなので、ヒツジよりかは小さめです。
オスの特徴は大きな角。回転するように生えているその角は生え変わることは無く、折れてしまった場合は折れたままになってしまいます。
この角はオスのムフロンにとってはとても大事な特徴です。
群れでの順位を決めるときにムフロンは角同士で突き合います。つまり、立派で強い角があれば、突き合いに勝ち群れの順位が上だと証明できるのです。

また角の生え方は個体によって変わります。
その為、動物園などでムフロンを見る際は、1頭1頭の角の生え方の個性を見るのも良いかもしれません。
ムフロンの蹄は二股に分かれています。
この蹄の特徴により、ムフロンはごつごつした岩場や急斜面を自由に歩き回ることができます。

主な食べ物は、草や木の実などの植物です。
標高の高い山地に生息することもあり、木の皮や果実などを食べることもある。
ムフロンの鳴き声
ムフロンはヒツジの仲間なので、鳴き声は「メエー」になります。
聞き方によっては、「モー」と聞こえることも。
こちらの動画では、ムフロンの鳴き声やオス同士の突き合いも見ることができます。
動画は、【National Geographic Wild France】 のYoutubeを掲載させていただきます。
ムフロンは野生だけあって、縄張り争いやメスの取り合いは激しいものがあるようです。
ムフロンは絶滅危惧種?
ムフロンは準絶滅危惧種として評価をされています。
出典:レッドリスト ムフロン
絶命危惧の主な原因としては、狩猟や補食。家畜との飼料競争などが原因だそうです。
一部の地域では、ムフロンの保全活動も実施されています。
まとめ
ヒツジの仲間で野生で暮らすムフロンをご紹介いたしました。
絶滅危惧種にもなっているムフロンですが、日本国内の動物園でも飼育されているところは多いので、ぜひ見に行ってみてください。
断崖絶壁の飼育スペースの中を自由に歩き回っている姿が印象的に映るかと思います。
このムフロンが家畜化されてヒツジになったと考えられていますので、その意味でも、人間との関係性は結構近い動物です。