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ガラパゴス

独自の進化を遂げたガラパゴス諸島。そこに住む動物の特徴とは

2025.2.19

目次

今回は独自の進化を遂げたガラパゴス諸島についてご紹介します。

Youtubeで当記事の要約ショート動画が見れます!
動画引用元:Youtube チアセブンアーチ

ガラパゴス諸島とはどんな島?

ガラパゴス諸島について

太平洋上に浮かぶ赤道直下の火山群島

海洋保護区・ユネスコ世界遺産に登録

ダーウィンが進化論を研究した場所

ガラパゴス諸島とは、太平洋上に浮かぶ赤道直下の火山群島です。

エクアドル領のガラパゴス諸島は大小様々な島があり、活火山もいくつか存在します。

また、ガラパゴス諸島には、多様な動植物が生息しているとして世界的に有名です。世界的に有名な固有種を多く抱え海洋保護区でもあります。

234個の島や岩礁からなるガラパゴス諸島は、唯一無二の生態系を持つ生物が生息していることから、ユネスコ世界遺産に登録されるなど、世界中から注目を集めています。

ガラパゴス
画像引用元:pixabay

また、ガラパゴス諸島には独自の進化を遂げた動物たちが多数生き残っており、多様な自然環境も魅力のひとつです。

この島々は、ダーウィンが進化論を研究した場所としても知られています。

ガラパゴス諸島の生き物たち

ガラパゴス諸島の生物多様性は、世界でも有名なものです。

この諸島には、世界にも類を見ない多種多様な動植物が生息しています。

これらの動物たちは、訪れる人々に夢中にさせるほど、まさにガラパゴスの魅力の一つです。

ガラパゴスゾウガメ

ガラパゴスゾウガメ
画像引用元:pixabay

ガラパゴス諸島に生息するゾウガメは、世界でも最大級の陸ガメとして知られます。

ガラパゴスゾウガメの特徴

体長約100㎝〜130㎝/体重約300kgを超える個体も存在

100年以上生きることができる

水や食料が少なくても長期間生きられる

ガラパゴスゾウガメの特徴は、体長約100㎝〜130㎝ととても大きく、体重は約300kgにも達する個体も存在しています。

そして寿命もとても長く、100年以上生きることができ、最長150年以上の記録もあるんだそうです。

島によって体型が異なり、背の高い植物を食べるカメは首が長く進化するなど、環境に適応した体の変化が見られています。

ガラパゴスゾウガメの大きさがお分かりになるように動画をご用意しましたので、ぜひご覧ください。

動画引用元:BBC Earth

ガラパゴスペンギン

ペンギンと言うと寒い地域に生息するイメージですが、ガラパゴス諸島には「ガラパゴスペンギン」というペンギンが生息しています。

ガラパゴスペンギン
画像引用元:pixabay
ガラパゴスペンギンの特徴

世界で最も赤道に近い場所に生息する

体長約50cm

直射日光を避け岩陰で過ごす

ガラパゴスペンギンは、世界で最も赤道に近い場所に生息する体長約50㎝のペンギンです。

ガラパゴスペンギンが熱帯で生きられる理由は、南極から流れ込む海流の影響で冷たい水温が保たれているからだそうです。

また、直射日光を避けるため、岩陰で過ごす習性があります。

ウミイグアナ

ウミイグアナ
画像引用元:pixabay

ウミイグアナは世界で唯一、海に潜ることができるウミイグアナ属に分類されるトカゲになります。

ウミイグアナの特徴

体長約120㎝〜150㎝

海藻を主食とする

潜水が得意

体は黒色

ガラパゴス諸島でよく見られるウミイグアナは、陸地にやって来た観光客に身を寄せたり、日光浴をしたりと、とても人懐っこいようです。

ウミイグアナの主食は海藻で、海中に入って採食します。海中に入って採食するのは、トカゲの種の中ではウミイグアナだけのようです。

ウミイグアナ
画像引用元:pixabay

その為、ウミイグアナは、最大10メートルまで潜水可能で、30分ほど水中で活動できるんだそうです。

また、目と鼻から塩分を吹き出す腺もあり、海水の塩分を排出する能力を持っています。

そして、太陽熱を吸収して寒流で冷えた体温を回復するため、体は黒色なんだそうです。

これらの進化は、陸上の植物が不足する環境の中で、生き残るために海へと適応した結果だと考えられています。

アオアシカツオドリ

ガラパゴス諸島で特に目を引くのが、アオアシカツオドリです。

アオアシドリ
画像引用元:pixabay
アオアシカツオドリの特徴

足が青色をしている

体長約80㎝

名前通りの見た目をしているアオアシカツオドリですが、この青い足の秘密は、カロテノイドという色素を含んだエサの摂取量によるものだそうです。

より濃く鮮やかな青色の足を持つ個体が、健康的で良い遺伝子を持つことが研究で分かったそうです。

引用元:Cornell Lab All About Birds

これらの生き物は、絶え間ない自然環境の影響を受け、独自の進化を遂げてきました。

ガラパゴス諸島の生物多様性には、本当に驚かされます。

ガラパゴスの生物進化の背景

ガラパゴス諸島は、海底火山の噴火によってできた海洋島であり、大陸と陸続きになったことがないため、生息している生物たちは大陸とは切り離され、独自の進化を遂げました。

さまざまな種類の生き物が、ガラパゴス諸島の環境に合わせてそれぞれ違った進化を遂げたため、群島全体で大きな進化の実験室となっています。

例えば、甲羅の形が変わった亀や酸素が少ない中で泳ぐために特殊な肺を発達させたカワイワトビペンギンなど、それぞれ異なる進化の過程をたどった生き物たちが存在します。

ガラパゴス諸島の生物進化の背景は、他の場所ではあり得ない大きな特徴であり、世界中から注目を集めているのです。

ガラパゴス
画像引用元:pixabay

ユネスコ世界遺産のガラパゴス諸島

ガラパゴス諸島は世界遺産に登録されており、その栄誉を担っています。

ユネスコは1978年に初めて世界遺産に指定し、ダーウィンが進化論の着想を得た場所として有名です。

ガラパゴス諸島には前途したような多数の独自の生物種が生息しており、その生態系を保護・保全するための取り組みが進められています。

また、ガラパゴス諸島の美しさと生物多様性に、多くの人々を魅了しています。

この素晴らしい島々を訪れることで、訪問者は自然の偉大さを実感することができますね!

まとめ

今回はガラパゴス諸島の魅力と、そこに住む動物たちのご紹介をいたしました。

それぞれの環境に適応することで生き延びてきたその進化の過程は、まさに「自然の驚異」とも言えますね。

日本からではなかなか行くことが出来ないガラパゴス諸島。

地球全体で見ても、圧倒的大自然と多様な生物が住んでいる場所です。

独自の進化を遂げた島に、一生に一度は行ってみたいものです。

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