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セントバーナード

優しい犬?セントバーナードの特徴や性格をご紹介。

2025.4.11

目次

優しいセントバーナードは、その大きな体や威風堂々とした姿からは想像できないほど、穏やかで心優しい犬種です。

普段はのんびりとしているセントバーナードですが、必要に応じて頼りになる力強さを発揮することもあります。

今回はセントバーナードの特徴や性格についてご紹介します。

セントバーナードの体型と容姿の特徴

セントバーナードについて

原産国はスイス

体高約70〜90㎝/体重約60~90kg

大型犬

被毛は短毛・長毛の2種類

寿命約8〜10年

垂れ下がった耳・への字の口が特徴

セントバーナードは、超大型でがっしりとした力強い見た目が特徴的です。

骨太な筋肉質の足が重い大きな体を支える役割を果たしており、全体的にがっしりしていますが、特徴の一つでもある垂れ下がった大きな耳やへの字の口が柔らかい印象を与えています。

骨格は太く頑健で、体も大型犬よりも大きいわりに目の小ささが際立ってとても愛くるしい印象です。そのため大きなぬいぐるみが動いてる!と感じるほどの存在感です。

セントバーナード
画像引用元:pixabay

セントバーナードの性格。優しい理由とは?

「見た目はちょっと大きくて怖そう…?」なんて思う方もいるかもしれませんが、実は超がつくほどの甘えん坊でフレンドリーな性格なんです。では優しい理由を見てみましょう!

おだやかで落ち着いた性格

セントバーナードは感情の起伏が少なく、穏やかで落ち着いた性格です。
大きな音や急な変化にもあまり驚かず、どっしり構えています。

子どもにも優しい

セントバーナードは小さな子どもに対してとても寛容です。
わんぱくな子どもが多少いたずらをしても怒ることなく、むしろそっと見守ってくれる頼れる存在なのです。

人が大好きで甘えん坊

セントバーナードは飼い主にべったり寄り添いたいタイプの甘えん坊です。
「どこに行くの?ついていくよ!」といわんばかりに、常にそばにいたがります。

セントバーナード
画像引用元:pixabay

とにかく愛情深い

セントバーナードは家族をとても大切にする犬種です。
飼い主のことを常に見守り、「困っていないかな?」とそっと寄り添ってくれます。

驚くほどの知性

セントバーナードは、本能的な賢さと、環境に適応する力があります。
状況を見て自分で判断したり、家族の行動パターンを覚えて行動したりするのが得意なんです。

警戒心はあるが攻撃性はない

番犬にも向いていますが、吠えることよりもまず観察をします。
そして「何か変だな…」と思えば、そっと飼い主に知らせるようなタイプです。

セントバーナードは、以上の温厚な性格からもたらされる癒しと安らぎは、誰もが感じることができるでしょう!!

セントバーナードの運動量と適正な屋内外の環境

セントバーナードは体格の大きさや重さから、日常の運動量が必要不可欠です。

特に屋内での生活をしている場合、運動不足になりがちですので、散歩やランニング、遊びなど、毎日の適度な運動を心がける必要があります。

また、セントバーナードは涼しい気候に生息する犬種であるため、夏の湿気には注意が必要です。

セントバーナードは、家族や子供たちと楽しく遊べる犬種ですが、飼い主が犬の健康面にも配慮しながら、運動や生活環境を調整してあげることが大切ですね。

セントバーナード
画像引用元:pixabay

セントバーナードがもたらす癒しと安らぎ

セントバーナードは温和で穏やかな性格が特徴の犬種です。

その優しさと愛らしさは、多くの人々に癒しと安らぎをもたらします。

セントバーナードと過ごす時間はストレスを解消し、日常を忘れる時間になることでしょう。

また、セントバーナードはかつて救助犬として活躍した歴史があり、その勇気や忠誠心が多くの人々の心を癒してきたのです。

今でも、セントバーナードは家庭でのペットとしてはもちろん、救助犬や訪問犬としても大活躍しています。

命を救う優しさ。セントバーナードは伝説の救助犬

「優しい」と聞くと、家族や子どもに対する接し方を想像しがちですが、
セントバーナードの優しさは、「見知らぬ人の命を救う」ほどの深いものなのです。

アルプスのヒーロー

セントバーナードは、スイス・アルプスの山岳地帯で活躍してきた救助犬です。
11世紀ごろ、スイスとイタリアをつなぐ「グラン・サン・ベルナール峠」にある修道院で、旅人を案内・救助するために飼われ始めました。

セントバーナードは雪崩で埋もれた人を探し、道に迷った人を助けたりと、吹雪の中でも任務を遂行してきました。
寒さに強い体、厚い被毛、そして何より人命を大切にする本能的な優しさが、数え切れないほどの命を救ってきました。

セントバーナード
画像引用元:pixabay

バリーとポール。2頭の英雄

特に有名なのが、バリーという名前のセントバーナード。
バリーは1800年代初頭に活躍し、なんと40人以上の命を救ったといわれています。
バリーの活躍は今でも語り継がれ、スイスの自然史博物館には彼の像が飾られているのです。

引用元:Switzerland Tourism

また、今も活躍するセントバーナード、ポールがいます。
ポールは、スイスの山岳救助隊の一員として活動しており、過酷な雪山での救助にも頼もしく対応しているそうです。

訓練している動画です。ぜひご覧くださいね。

動画引用元:Animal Planet

もしあなたが吹雪の中で迷子になったら、
こんな優しいセントバーナードが、まっすぐあなたのもとに駆けつけてくれるかもしれません。

セントバーナードは単なる「癒される可愛い大型犬」ではありません。
困っている人を放っておけない。冷たい雪の中でも助けに行くセントバーナードの優しさは、言葉を超えた“行動”で表現されています。そう思うと、ますます愛おしくて惹かれてしまいますね。

引用元:Citizen Shipper Blog

引用元:warsaw dog

セントバーナード
画像引用元:pixabay

まとめ

今回はセントバーナードについてご紹介しました。

大型犬の為、第一印象は怖い!と思われがち。

しかし、優しい性格をもっている犬種であり、救助犬としても活躍できる優秀な犬種でもあります。

セントバーナードを家庭に迎え入れることを検討している方は、責任をもって接してあげてくださいませ。

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