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PCB(ポリ塩化ビフェニル)による人体への影響とは?海洋哺乳類にも影響していることも。

目次

今回はPCBについて見ていきたいと思います。

PCB=ポリ塩化ビフェニル。このPCBが人体へ与える影響や海洋哺乳類に影響している点について知っていきましょう!

PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは

PCBとはPoly Chlorinated Biphenyl(ポリ塩化ビフェニル)の略称です。

英語の読み方は(ˌpälēˈklôrəˌnādid bīˈfenəl)になります笑

ポリ塩化ビフェニルは無色で無味無臭の有機物であり、電気絶縁性や耐熱性がある主に油状の化学物質です。

PCB(ポリ塩化ビフェニル)はどんな物に使用されている?

PCBが使用されている代表的な電気機器には、トランス(変圧器)やコンデンサー、照明器具の安定器があります。

PCBが含まれているトランスやコンデンサーは、古い工場やビルなどで使用されており、安定器は古い工場やビルの蛍光灯などに使用されていました。なお、一般家庭の蛍光灯にPCBが使用されたものはありません。

PCB廃棄物は「高濃度PCB廃棄物」と「低濃度PCB廃棄物」に分類されます。高濃度PCB廃棄物はPCB濃度が0.5パーセントを超えるものです。それぞれ処理する施設が異なります。

参考:秋田市 PCBとはどんなものですか?

PCB(ポリ塩化ビフェニル)は現在製造されている?

PCBはその有用性から広範囲に使用されるも、その毒性が明らかになり1972年(昭和47年)に製造が中止になりました。

参考:環境省 ポリ塩化ビフェニル(PCB) 早期処理情報サイト PCBとは?なぜ処分が必要か?

PCB(ポリ塩化ビフェニル)の人体への影響とは?

PCBは身体の脂肪に溶けやすい性質があることがわかっています。

またPCBは分解されにくい化学物質でもあります。

そのため、体内に入ると少しずつでも蓄積されていき、いずれ体内にたくさんPCBがある!という状態になることも。

PCBが体内に蓄積されると以下のような症状を引き起こすとされています。

PCBによる人体への影響で見られる主な症状

目やに

爪や口腔粘膜の色素沈着など

座瘡様皮疹(ざそうようひしん)

塩素ニキビ

爪の変形

まぶたや関節の腫れ

1968年に起きた「カネミ油症事件」では、約13,000人の方に健康被害が発生したと言われています。

カネミ油症事件については、こちらの参考資料をご覧ください。

参考:環境省 エコジン PCB廃棄物

PCB(ポリ塩化ビフェニル)による海洋哺乳類への影響とは?

PCBは海洋哺乳類への影響も懸念されています。

こちらの記事にはシャチに対する影響を記載しております。

このPCBは海を汚染し、そのPCBは海に住む魚類の体内に。

その魚類を餌とする海洋哺乳類の体内にもPCBが蓄積されていきます。

これはシャチだけでなく、イルカやクジラといった海洋哺乳類も同じです。

イルカ
画像引用元:Pixabay

PCBの影響で繫殖能力が低下するという研究結果が出ていることもあり、PCBは海洋哺乳類の個体数減少に繋がると言われています。

PCBは現在は製造中止になっていますが、海にはPCBが流れており、汚染される魚類はまだまだいます。

その魚類を食べているのは海洋哺乳類だけでなく、私たち人間も同じ。

人間が開発したPCBが、人間の健康被害をもたらすものになり、海洋哺乳類の個体数減少にも影響している。

このことをもっと多くの方に認識してほしいと思います。

まとめ

今回はPCB(ポリ塩化ビフェニル)による人体への影響と海洋哺乳類への影響についてご紹介しました。

PCBに限らず人間が開発した人工物の多くが海に流れています。

マイクロプラスチックも良い例ですね。

PCBもマイクロプラスチックも知らず知らずのうちに、人の体内に入り込んでいる事実を考えると、日頃からのゴミのポイ捨てやリサイクルの意識ももっと変わるんじゃないかな。

コロナの時に、世界中の人がほぼ同じ意識を向いたタイミングがあるかと思います。

人間は想いを1つにする力があるし、それを実行できた実績もあります。

当記事がきっかけで、改めてPCBについて意識を持っていただけたらと思います。

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