鋭い針が生えているヤマアラシに天敵は?トゲが痛いけど可愛い!ハリネズミと一緒?
2024.2.9
目次
ヤマアラシのジレンマで有名なヤマアラシ!!鋭い針を大量に生やしているヤマアラシについてご紹介します。
人間同士が互いに仲良くなろうと、心の距離を近づけるほど傷付けあってしまい一定の距離以上は近付けないことです。 仲良くなるために一緒にいることが大切ですが近づきすぎると互いの考え方の違いから反発が起きることがあります。
ヤマアラシの特徴や生態
ヤマアラシの特徴は何と言っても、下半身部分に大量に生えている針。この針、実は体毛です。
この針一本一本の長さは50cm程にも、また一本一本がとても鋭く固い。勢いをつけると木の板も貫通してしまうほど強力なので、人間の皮膚や筋肉なんて簡単に貫きます。ヤマアラシ科に属するヤマアラシは齧歯類でネズミなどに近い動物です。主に果実や穀類などの植物を食べています。実はヤマアラシには大きくわけて2種類の科があります。アフリカやアジアなどに生息するヤマアラシ科とアメリカ大陸に生息するアメリカヤマアラシ科です。どちらも同じヤマアラシですが、進化の過程が違います。アメリカヤマアラシ科は、生活の半分を木の上で過ごすなど、木登りが得意です。
ヤマアラシ科は地上での生活が主となります。
ヤマアラシとハリネズミは一緒?
結論から申し上げますと、異なる動物です。違いとしましては、以下の4つがあります。1つ目は大きさです。(ヤマアラシの大きさについては後ほど詳しく説明します。)ヤマアラシは一般的に25〜30cmです。一方、ハリネズミは小さく体長が約15〜30cm程度です。2つ目は生息地です。ヤマアラシは森林や草原などの広い範囲の生息地を好みます。一方、ハリネズミは主に草原や乾燥した地域、農耕地など生息地を好みます。3つ目は行動です。ヤマアラシは孤独な生活を送ることが多く、ハリネズミは集団行動をしています。4つ目は棘の特徴です。ヤマアラシの棘は長く、背中全体に覆われています。(ヤマアラシの針については後ほど詳しく説明します。)一方、ハリネズミの棘は短く体の上部にのみに生えています。共通点は、どちらも棘を使って身を守り、夜行性であるところです。
ヤマアラシは針を飛ばす!?
ヤマアラシの下半身にある針は、約3万本もあると言われています。前述したとおり、この針はとても鋭くとても固いです。肉食ではありませんが刺したり針を向けたまま後ろ向きで突進したりします。この針はヤマアラシからは抜けやすくなっています。実は、針を飛ばしません。刺した時にすぐ抜けるので飛ばしているように見えることがあります。ちなみに、抜けやすいのはヤマアラシ側であって、刺さった側はもちろん簡単には抜けません。特に、深く刺さった場合は痛みとの戦いです。
意外と好戦的な性格もしています!!自分を捕食する肉食動物が近づくと、鋭い針を広げて威嚇をします。相手に補食されないように、針を相手の方へ向け続けます。それでもひるまない・逃げない捕食者に対しては、ヤマアラシは針で攻撃します。
ヤマアラシは意外と優しいですね!
ヤマアラシに天敵はいる?
そのような鋭い針を持っているヤマアラシ。捕食者も、そう簡単に捉えれる相手では無いので、天敵はいなさそうな雰囲気です。しかし、実はいます!!それは、肉食動物たちです。サバンナなどに生息するヤマアラシの仲間の場合は、ライオンやハイエナなどが天敵にあたります。ライオンやハイエナなどの捕食者たちはヤマアラシに鋭い針があるのは承知の上で、狙ってきます。
ヤマアラシの走る速度だと思います。ヌーやシマウマと比べるとヤマアラシの走る速度は劣ります。その為、ライオンやハイエナなどの肉食動物にとっては、近づきやすい獲物になるのです。近づいてしまえば、あとは針を何とかかいくぐるだけ。実は、ヤマアラシの上半身(前面部分)は、針が無いです。
ヤマアラシはどこにいるの?
野生のヤマアラシは日本にはいません。しかし、国内の多くの動物園で飼育されています。ヤマアラシの種類は違うかもしれませんが、30個前後の動物園で飼育されていますので、お近くの動物園を調べてみてください。針もそうですが、意外と大きさにも驚くのでは?と思います。
ヤマアラシの大きさは?
ヤマアラシの大きさは種によって異なります。一般的には、頭胴長63-91cm、尾長20-25cm、体重5.4-16kg。個体によって、ばらつきがあります。ヨーロッパヤマアラシ(Erinaceus europaeus)やアフリカヤマアラシ(Atelerix albiventris)などの種がこれに該当します。
ヤマアラシ科は、世界各地に異なる種が存在します。有名な一部の種を紹介します。
ヨーロッパ全土および西アジアに広く分布しています。
アフリカヤマアラシ(Atelerix albiventris)
アフリカ大陸の広い範囲に生息しています。
インドヤマアラシ(Paraechinus micropus)
インドやパキスタンなどの南アジア地域に生息しています。
ブランドツノヤマアラシ(Hemiechinus auritus)
中央アジアや中東地域に生息しています。
アメリカヤマアラシ(Erinaceus frontalis)
北アメリカ大陸に分布していますが、絶滅が懸念されています。
どんなものを食べるの?
ヤマアラシは雑食性であり幅広い食物を摂取します。彼らの食事は以下の4つがあります。1つ目は昆虫です。甲虫、ゲンゴロウ、ミミズなどが含まれます。2つ目は、カエルや小さなネズミなどです。3つ目は植物です。果実、種子、根、芽、果物、ベリーを好むことがあります。3つ目は、小鳥の雛、鳥の卵です。ヤマアラシは夜行性であるため、夜間に活動し食事を行います。鋭い嗅覚と聴覚を使って餌を見つけたり、地面の下の虫を探すのに優れています。
ヤマアラシは何歳まで生きるの?
ヤマアラシの寿命は一般的に、約10年から15年程度ですが環境要因によって異なる場合があります。自然界では、獲物に対する競争や捕食者との戦い、疾病、生息地の変化などが寿命に影響を与える可能性があります。人間の管理下で飼育される場合、食事や医療の面でより適切なケアを受けることができるため、より長く生きることができる場合があります。
母親が作った巣穴で生まれます。生まれたては、目が開かず、体毛が生えていません。生後数週間は母親によって保護され母乳を与えられます。
幼体期
幼いヤマアラシは巣穴を離れて探索を始めますが母親の保護のもとに生活します。この時期には、固形の食物を摂取し始め、母乳の摂取量が減少します。毛が生え揃い、より活発になります。
成長期
自立して巣穴から離れ、独自の活動領域を持つようになります。成長に必要な栄養を摂取します。成長期には体が大きくなり性的成熟に向けて準備が進みます。
性的成熟
性的成熟は一般的に1年〜2年かかりますが、種によって異なります。
ヤマアラシは可愛い!!
愛らしくて人々の心を魅了するヤマアラシ!!特に、小さな体と大きな目、足をかきむしるしぐさ、鼻をくんくんするしぐさ、自分の棘を使って体をこすりながら掃除をする様子、物陰からちょっと顔を出して周囲を観察する様子などで人々の心を和ませます。
まとめ
今回はヤマアラシについてご紹介しました。針を飛ばすと言われるヤマアラシ。天敵がいないのでは?と思われるヤマアラシ。けど、実際はそのようなことは無いヤマアラシ。ぜひ機会があれば見てみてくださいね!