ピューマってどんな動物?クーガーとは違う?
2023.7.21
目次
今回はピューマという動物についてご紹介します。
日本では野生のピューマは生息していませんが、主に山に生息している大型のネコ科の肉食動物です。
一体どんな特徴や生態なのでしょうか。
ピューマとクーガー
まず結論から言うと、ピューマとクーガーは同じ動物です。
「ピューマ」という言葉は、原住民の言語、ケチュア語から由来しています。「強力な動物」を意味するこの名前は、その能力と力強さを象徴しています。
一方、「クーガー」は、別の原住民の言語、テュピ語の “cuguacuarana” から派生したもので、これは「山の生き物」を意味します。
地理的な分布により、北米では通常 「クーガー」と呼ばれ、南米では 「ピューマ」と呼ばれます。
日本ではピューマの方が認知度は高いのでは?と思います。
憶測ですが、日本では有名なスポーツブランドのプーマ(puma)があるので、それに近いピューマ呼びが浸透したのではと思います。
(余談)よくプーマとピューマで間違われますが、プーマ(puma)は企業の名前です。英語表記は同じpumaなのですが、日本ではプーマと読みます。

ピューマ(クーガー)の特徴
ピューマは大型のネコ科の動物で、北米から南米まで広範囲に分布しています。
ピューマはその長くて強力な体格と、灰色から赤褐色まで変化する毛色を持っています。
また、体長は1.5メートルから2.7メートル、体重は53キログラムから100キログラムで、大きさは地域によって異なります。
野生のピューマは、北米のユーコンから南米のアンデス山脈まで、さらにその中でも森林、山地、草原、砂漠などのさまざまな場所に生息地しています。
ピューマはネコ科の大型肉食動物の中でも本当にネコに近い行動をすると私は思っています。
運動能力の高さから岩や木などの高い所も得意です。

ピューマの行動と生態
ピューマが獲物を狩る際には驚くべきスピードと敏捷性を発揮します。
主に鹿やウサギなどの小型から中型の哺乳類を狩りますが、時には鳥や昆虫も食べます。
ピューマは主に単独行動をする動物で縄張りを持っています。
繁殖期になると雄のピューマは雌を求めて広範囲を移動します。
また、雌のピューマは約90日間の妊娠期間を経て、通常2~3匹の子を産みます。
それではピューマの狩りの様子をご紹介します。
動画は、【BBC Earth】 のYoutubeを掲載させていただきます。
驚くべき身体能力で、自分よりも大きな獲物にも挑みます。
ピューマの保護
ピューマの生息地は、都市化や農業開発によって減少しています。
この生息地の減少は、ピューマだけでなく、彼らが狩猟する獲物の種類や数にも悪影響を及ぼす可能性があります。
ピューマの生息地の損失は、食物連鎖のバランスを崩す可能性があります。
ピューマは頂点捕食者として生態系における重要な役割を果たしており、その数の減少は他の動物種に影響を及ぼす可能性があります。
大型の肉食動物は世界的にみて減少傾向にあります。
彼らのほとんどはその生態系で頂点補食者に君臨しているので、彼らの減少により、他の動物の急激な増加やそれに伴いさらに他の動植物の急激な減少など、さまざま影響が考えられるため、保護への意識と取り組みが必要になっています。
まとめ
今回はピューマについてご紹介しました。
クーガーとピューマは同じというのを知っていただけたかと思います。
ピューマは日本では動物園くらいでしか観ることができない動物ではあります。
もし機会があればゆっくり観察してみてくださいませ。
野生でもし出会ってしまったら、恐怖でしかありません。