絶滅寸前のサイ!密猟がもたらす4つの本当の危機とは?
2025.5.12
目次
サイの密猟が止まりません!
アフリカやアジアに生息するサイたちは、角を狙う密猟によって次々と命を奪われ、絶滅の危機に瀕しています。
一体なぜ、今もサイの角は密猟され続けているのでしょうか?
今回は、サイの密猟の背景と、絶滅に直結する4つの本当の危機、そして私たちにできる支援方法について、わかりやすく解説します。
絶滅寸前のサイとは?サイの種類と特徴
アフリカサイ(クロサイ)

・体色は灰色から黒色で、直立した二本の角が特徴
・アフリカの草原やサバンナに生息
アフリカサイ(シロサイ)

・体色は灰色で、特徴的な二本の角
・クロサイより大きい
インドサイ

・特徴的な一本の長い角
・アジアに生息
密猟がもたらすサイの4つの危機は?
サイの密猟は、単に「1頭ずつ命を奪う」というだけの問題ではありません。種全体の存続を脅かす深刻な脅威なのです。

1、個体数の激減
南アフリカだけでも、過去10年で数千頭規模のサイが密猟されてきました。特にクロサイはIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで「絶滅寸前」とされ、すでに一部の種は絶滅しています。
2、繁殖のチャンスが消える
サイは妊娠期間が15〜18か月と非常に長く、出産後すぐには次の繁殖ができません。そのため、一頭一頭の命が非常に貴重です。繁殖可能なメスが密猟されると、その影響は何年にもわたり続きます。
3、生態系のバランスが崩れる
サイは草を食べて地面をならし、種子の拡散にも貢献しています。サイが減ると、草原の生態系全体に連鎖的な悪影響が及びます。
4、犯罪組織の資金源に
密猟は単なる自然破壊ではなく、国際的な犯罪ネットワークの資金源になっていることが報告されています。
サイの角の密猟が続く理由は?
サイの角が非常に高価という理由
サイの角は主に中国やベトナムなどで「伝統薬」や「富の象徴」として珍重され、1キロあたり数百万円で取引されることも。
ただし、角の主成分は人間の爪と同じ「ケラチン」で、薬効は科学的に証明されていません。
密猟者は夜間に活動し、ヘリコプターや麻酔銃を使って角だけを切り取るという残酷な手口も報告されています。
とくに、絶滅危惧種のクロサイはターゲットになりやすく、個体数の回復が非常に困難な状況になっています。
密猟者が保護区の人間に気づかれないようにサイを狩ることができるように、より高度な銃や技術が入手されるようにもなりました。
こうした、利益と狩る技術の進歩により、サイの角の密猟は続いています。

サイを密猟から保護する方法は?
・保護区域での24時間パトロール
・角の除去(あらかじめ安全に切り落とす)
・ドローンや監視カメラの導入
・地元コミュニティとの協力による密猟者の情報収集
サイ保護のために上記の通りさまざまな取り組みが行われています。
国際的な取り締まりや法律の整備が進んでいますが、さらに強力な規制や罰則が必要とされています。
また、現地の環境保護団体や警察機関、農場や動物園などでの保護活動が重要です。
さらに、サイの生息地や食料となる草地を保護することも大切です。
環境破壊なども、サイを危険にさらす原因の一つです。
サイの保護は、国際的な取り組みや現地の地域住民との協力が必要です。

私たちにできることは?
・サイ保護団体への寄付
・ワシントン条約に反する野生動物製品の不買
・SNSやブログで密猟の実態を広める
サイの密猟を止めるために、今すぐにできるアクションがあります。
こちらの動画では、サイを救うための現場の奮闘や、心温まる保護活動の瞬間がリアルに映し出されております。
私たち一人ひとりができる支援についても考えさせられます。野生動物の未来のために、ぜひ一度ご覧ください。
まとめ|未来の子どもたちにサイを残すために
密猟によって、サイは今、絶滅のカウントダウンに入っているとも言われています。
でも、行動すれば未来は変えられます。
まずは「知ること」から。そして「伝えること」「支援すること」。
サイが生きる地球を守るために、今日からできる一歩を一緒に踏み出しましょう。