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ノコギリクワガタ

ノコギリクワガタが水牛と呼ばれる理由は?特徴や寿命と共にご紹介

2025.8.17

目次

今回はノコギリクワガタについてご紹介します。

クワガタの種類の中でも人気のノコギリクワガタ。

私も小学生の頃に、山に探しにいったものです。

私の中ではクワガタといえば、オオクワガタかノコギリクワガタというくらい好きな種類です。

ノコギリクワガタについて

生態

ノコギリクワガタってどんな昆虫?
ノコギリクワガタは、日本を含む東アジア地域に生息する大型の甲虫です。体長が5〜8センチメートルにも達する大型の昆虫であり、黒褐色の体色をしています。

日本では、北海道から九州まで全国各地の山林などで見られます。

主に山岳地帯や森林地帯で見られ、腐植土や朽木の中に生息しています。

また、夜行性であるため、夜間に活動し、昼間は木の間や地下に隠れて休息します。

これらのクワガタムシは、幼虫時代を腐植土中で過ごし、主に朽木を餌としています。

成虫になると、主に樹液や果汁を摂取します。

ノコギリクワガタの名前の由来は、オスの顎がノコギリのような形状をしていることからきています。

このノコギリの様な顎は、非常に強力な顎を持ち、木の枝や葉を切断することができます。

ノコギリクワガタ
画像引用元:写真AC

寿命

ノコギリクワガタの寿命はどれくらいですか?
ノコギリクワガタの寿命はおおむね1〜3年です。

ノコギリクワガタの寿命は、1年~3年と言われています。

飼育下・野生下、個体差によってもちろん差は出てきます。

顎の形

顎の形は種類があるのでしょうか?
オスの顎(大アゴ)は「小歯型」「中歯型」「大歯型(=水牛型)」に分類されます。小歯型は直線的でノコギリ状、中歯型はやや湾曲、大歯型は滑らかに湾曲しています。

ノコギリクワガタの大アゴは、育った地域の環境によっても形に違いが出るようです。本州では湾曲の大きい水牛型が多く見られる一方、北海道や九州では直線的な中歯型や小歯型の割合が高いといわれています。

これは気温や成長スピード、栄養状態の差が影響しているのだそうです。
※高温で育った幼虫は早く蛹化するため、大顎が発達しやすい傾向にあるようです。

ノコギリクワガタの水牛という名称の由来

なぜノコギリクワガタは「水牛」と呼ばれているのですか?
ノコギリクワガタの大型オスは、50mmを超えると大アゴが滑らかに湾曲し、水牛の角のように見える特徴があります。このため「水牛型」「大歯型」と呼ばれています。

ノコギリクワガタは、その大きく特徴的な顎の形から「水牛」と呼ばれることがあります。もちろん、本物の水牛とはまったく関係はありませんが、立派に湾曲した大アゴが水牛の角を思わせることから、そう呼ばれるようになったそうです。

この「水牛」という呼び名は、主にオスの個体に見られる大きな鋸状の顎を指しています。迫力あるその姿が、水牛を連想させたのでしょうね。

ちなみに、こちらがノコギリクワガタと水牛の画像です。

ノコギリクワガタ
画像引用元:写真AC
水牛
画像引用元:Pixabay

確かに湾曲具合が似ている気がします。

ノコギリクワガタのメス

ノコギリクワガタのメスにはオスのような大きな顎はありません。

ノコギリクワガタ メス
画像引用元:写真AC

オスとメスでこれだけ顎の違いがあるので、見分けるのは簡単ですね。

ノコギリクワガタの顎はオスだけにあるということは、メスへの求愛行動やオス同士の争いで用いられるということです。

実際にオス同士が出会うと、互いに顎を振りかざし、掴み合い、力いっぱい相手を持ち上げようとする姿が見られます。その様子はまるで角をぶつけ合う水牛のようで、迫力満点です。

そんな激しい戦いの動画を用意しました。普段は静かに樹液を吸っているクワガタも、いざ勝負となるとパワーを発揮します。

動画引用元:KADOKAWA最強料理チャンネル

引用元:Orbis Pictus
引用元:James’ Beetle Farm

まとめ

今回はノコギリクワガタについてご紹介しました。

水牛という異名を持っていることは驚きでした。

日本国内でも見られる種類なので、夏の時期に

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