地上最強のハンター リカオン。意外とかわいい?特徴や狩りをご紹介
2025.6.8
目次
アフリカのサバンナで最も成功率の高いハンター、「リカオン」をご存知ですか?
実はライオンやチーターを超える成功率を誇り、しかもその見た目が「意外とかわいい」と話題なんです。
今回はそんなリカオンについてご紹介します。
リカオンについて
・哺乳綱 食肉目 イヌ科 リカオン属
・主にアフリカ大陸に生息
・肉食性で、群れで生活
・別名:アフリカンワイルドドッグ
・体長76 ~ 112cm/肩高約60cm/体重約20kg
・独特の黄褐色の体毛
体毛は、とても短く厚く、密集しており、毛並みはツヤがあり、綺麗な黄色をしています。
リカオンの特徴的なものとして、耳の付け根にある白斑が挙げられます。
この白斑は、「ジャックアル」もしくは「マントル像」に例えられています。

また、リカオンは非常に社会的な犬種であり、仲間と協力して狩りをすることが特徴的です。
その他の特徴としては、足の速さや優れた視力、嗅覚が挙げられます。
リカオンは最強のハンター?驚異的な狩猟成功率
リカオンは最強のハンターと言われています。
なぜ最強のハンターなのか。それはリカオンが驚異のスタミナを持っているためです。
狩りの成功率は約80%
アフリカの広大なサバンナでは、驚異の成功率です。

見事な狩り方
狙った獲物が疲れるまでずっと追いかけ、さらに群れで狩りをしている為、狙われた獲物はいずれ力尽きて走るのを止めてしまいます。その時を狙ってリカオンは一気に仕留めるのです。
リカオンの時速は50km。このスピードを約30分間以上持続できるとも言われるスタミナ。リカオンが最強のハンターと言われる理由もうなずけます。
こちらの動画では、群れで連携し、驚異の成功率で狩りを成功させるリカオンの姿が、生き生きと描かれています。ぜひご覧ください。
リカオンの意外なかわいさ
体長がそこまで大きくなく、犬のようでかわいいと思う方もいます。
とは言え、思い出してください!リカオンは野生下で中型の草食動物を狩るくらいの肉食動物です。
全然かわいくありませんのでご注意を。自宅で一緒に住める犬とは違います。

日本国内でリカオンに出会えるのは、野生ではなく動物園などの施設のみです。
例えば、よこはま動物園ズーラシアや富士サファリパークなどで飼育されており、実際にその姿を間近で観察することができます。
リカオンは絶滅危惧
リカオンは現在レッドリスト(国際自然保護連合が作成した絶滅のおそれのある野生生物のリスト)で、EN(絶滅危惧IB類(EN) IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)のカテゴリーに属しています。
個体数は約6,000頭と言われて、成熟した個体数は1,400と、かなり少ない数字です。
出典:レッドリスト リカオン
人間の生活圏が広がったことで、リカオンの生息地が縮小
生息地が狭くなったことに伴い、同じエリアに生息しているライオンやハイエナなどの肉食動物との競争に負けているといったところが考えられます。
特にライオンには同じ肉食動物でありながら、獲物として認識されることもあるんだそうです。

引用元:African BUSH CAMPS
引用元:ROARING EARTH
まとめ
リカオンは最強のハンターであるというのは、驚異のスタミナと群れで狩りを行うところからきているのですね。
また群れは家族のようなもので、とても繋がりが強い動物です。
そのリカオンが絶滅危惧にもなっているので、生息地では保護活動も行われております。
国内でも飼育されている動物園が少ないので、あまり観ることができないリカオンを未来でも見ることができますように。