トラの性格や特徴を見てみよう!
2025.5.6
目次
「トラってどんな性格なんだろう?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?!
今回は動物園でも大人気「密林の王様」とも称されるトラの性格や特徴について、詳しく見ていこうと思います。トラの意外な一面も分かりますよ。
トラってどんな動物!?
ネコ科ヒョウ属
体長最大で3メートル以上/体重最大300kg超
インド、東南アジア、中国などに生息
美しい縞模様・鋭い爪が特徴
泳ぎが得意
柄について
トラ柄で有名なトラの毛皮は非常に美しいことで知られています。
彼らの毛皮は黄褐色からオレンジ色をしており、暗い縞がその全身に走っています。この縞模様は、獲物に近づく際に周囲の草木の陰に溶け込むカモフラージュ効果があるんだそうです。
そしてこの縞模様は個体ごとに異なるため、トラの指紋のような役割を果たしています。
額にある白い「V」字形をした模様は、トラ固有の特徴になります。
体格について
トラは非常に筋肉質な体を持っており、力強い印象を与えます。
体重はオスが最大で300キログラムにもなり、メスは最大で約200キログラムです。
体長はオスの場合、約2.5〜3.3メートル、メスでは約2.3〜2.75メートルになります。
肩高は、オスが最大で約1.2メートル、メスが最大で約1メートル程度です。
また、トラは非常に大きな頭を持っており、大きな目と広い鼻が相まって威圧感を与えます。
そして、トラの目は黄金色をしており、夜でも良く見ることができます。
尻尾について
トラの尾は非常に長くて太く、約60〜110センチもあります。
この尾はバランスをとるために使われており、獲物を捕らえる際にも役立っています。

以上のように、トラはその美しい毛皮や力強い体格、特徴的な顔つき、そして長く太い尾など、ネコ科の中でも非常に特徴的な外見を持っています。
トラってどんな性格をしている?
トラは「密林の王者」と称されるほど威厳と力強さを感じさせる見た目を持っていますが、実は狩りの成功率はわずか10回に1回程度だといわれています。
そんなトラ、一体どんな性格をしているのでしょうか!?
一人好き!

トラは独立心が非常に強く、単独行動を好む動物です。
トラは基本的に群れることをせず、チームワークや協調性は持っていません。
仲間意識というものもなく、同じ種でも縄張りに踏み込めば全て「敵」として認識してしまうため、他の個体と一緒に行動することはほとんどありません。
トラは自分の縄張りを尿でマーキングし、その範囲内で狩りを行って生活しています。
他のオスが入ってくると激しい縄張り争いが発生し、時には命を落とすこともあります。
虎の子の由来!
意外かもしれませんがトラは親子関係がとても深いと言われており、親トラは子供を成長するまでしっかりと面倒を見て、狩りの仕方などを教育します。
「虎の子」という言葉の由来も、このような親子の絆からきています。
ただし、他のオスの子どもには全く関心を持たず、時には殺してしまうことも…。
自然界の厳しさを感じさせる一面です。

警戒心はトップクラス!?
トラは視界が悪いジャングルで生活しているため、周囲の環境に対して非常に敏感です。
生まれたばかりの子トラも、成長すると次第にこの敏感さを持つようになります。
さらにトラは大きな力を持っており、ワニやクマといった動物さえも捕食する強さを持っています。
天敵はいませんが、基本的に仲間意識はなく、同じ種の個体であっても縄張りに入ってくれば敵とみなします。
縄張り争いで犠牲になることが多いため、他の個体に対して警戒心が強く、攻撃的な一面を持っています。
この警戒心と攻撃性は、彼らが生き延びるために欠かせない性格です。
トラにも内向的・外交的な性格がある!?
研究によると、トラにも人間と同じように「内向的」「外向的」に似た性格があることを発見したそうです。
飼育下のトラたちの行動パターンや反応を観察したところ、個体によって好奇心、活動性、社交性などが大きく異なることが明らかになりました。

以上のことから、トラの性格は独立心が強く、単独行動を好む一方で親子の絆はとても深い動物です。
また、縄張り意識が高く、周囲の環境に敏感であることもトラの特徴です。
攻撃的な一面もありますが、これはトラが生存するために必要な性格なのですね。
トラは絶滅危惧種!?現在約4000頭前後にまで減少
絶滅危惧種となってしまったトラは、かつて10万頭もの個体が生息していたとされていますが、現在は約4000頭前後にまで減少してしまっています。
これは、過去には毛皮やトロフィー(動物の頭部を剥製にした壁飾り)を目的とした狩猟の犠牲になったり、現在では漢方薬の材料を目的とした密猟や大規模な生息環境の破壊など、人間の影響が大きな原因となっています。
この動画では、なぜトラが減っているのか、そして私たちに何ができるのかをわかりやすく解説していますのでぜひご覧ください。
トラの保護はSDGs(持続可能な開発目標)の中でも注目される課題であり、トラを救うために私たちができることは多いです。
知識を深め、適切な情報を共有し、保護活動に参加することで、トラの存続を支えることができます。
まとめ
今回はトラについての特徴や性格をご紹介しました。
国内の動物園などでも、飼育数は減ってきている種でもあるので、生のトラを見たことが無い方も以外と多いかもしれません。
絶滅危惧種にもなっているので、トラの保護は世界の課題となっています。
もし、動物園などでトラを見る機会があれば、ゆっくりと観察してみてくださいませ。