鳥獣保護区とは?日本の鳥獣保護区の役割を知ろう!
2023.3.27
目次
今回は、日本の鳥獣保護区についてお話したいと思います。
近年、人間活動によって生息場所を失った野生動物の存在が脅かされています。
そこで、政府は鳥獣保護区という制度を設け、野生動物の生息地を守る取り組みをしています。
この記事では、鳥獣保護区について詳しく解説し、日本の自然保護に貢献するために私たちができることについて考えていきます。
鳥獣保護区とは?
鳥獣保護区とは、鳥獣の保護や繁殖を図るために、鳥獣保護法に基づき設定された地区です。
この地区内では、全ての鳥獣の捕獲が禁止され、特別保護地区では野生動物の生息に支障をきたす行為についても事前の許可が必要となります。
日本の自然保護にとって重要な役割を担っているため、環境大臣が指定する国指定鳥獣保護区も存在します。
鳥獣保護管理法に基づいて、鳥獣保護区の管理員が密猟の防止や利用者の指導などを行っています。
日本の野生生物保護の取組において、鳥獣保護区は欠かせない存在です。
鳥獣保護区指定法に基づく保護の見地
鳥獣保護区は、鳥獣の保護を図るため必要があると認められる区域に指定されます。
その指定法には、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」が基づいています。
この法律によって、特定の地域において狩猟が禁止されたり、鳥獣の生息地が保護されたりすることで、生物多様性保全に努めています。
国指定鳥獣保護区には、北海道や東京都、宮城県など複数の地域が含まれています。
また、鳥獣保護区管理員は、指定区域の環境保全や、狩猟の適正管理に努めたり、地域住民とのコミュニケーションを大切にしています。
これらの取り組みによって、日本の野生生物保護の取組は益々進化していることがわかります。
より詳しく知りたい方はこちらから
国指定鳥獣保護区とは?
国指定鳥獣保護区とは、環境大臣が指定する国の鳥獣保護区です。
日本全国にある鳥獣保護区のうち、国が直接指定した場所を指します。
この保護区内では、狩猟が禁止され、鳥獣の生息地を守り続けるために保全事業が行われています。
さまざまな野生動物が生息しており、美しい自然が残されていることから、観光地としても注目されています。
国指定鳥獣保護区の役割は、有害動物の駆除や外来種の拡散防止、希少種の保護など多岐にわたります。日本の貴重な自然を守り、野生生物の生息地を守るため、国指定鳥獣保護区は大切な存在です。
鳥獣保護管理法とは?
鳥獣保護管理法とは、地方自治体が鳥獣の保護や管理を行っていくうえでの法律です。
この法律では、地方自治体が鳥獣保護管理事業計画や特定計画を策定し、地域の実情を踏まえた施策を実施しています。
野生生物の生息状況の調査や、被害防除の考え方も示されており、地域における生物多様性の保全に貢献しているといえます。
また、この法律に基づいて国指定鳥獣保護区管理員が委嘱され、国との連携が取れています。地方自治体が主体的に鳥獣の保護を行うことで、野生生物の生存環境の保全に貢献しているのです。
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鳥獣保護区管理員の役割
鳥獣保護区管理員の役割は、鳥獣の保護及び管理に携わり、保護区内の緑地や生態系の保全、有害鳥獣の防止などを行います。
また、狩猟の適正化や野生生物との共存を図るために、猟期の設定や獣害防止対策なども行います。
管理員は、専門性の高い知識や技術を持ち、保護区内の管理に責任を持っています。
彼らの取り組みによって、日本の野生生物保護の取り組みが進んでいます。鳥獣保護区に関心を持っている方は、保護区管理員と交流することで、詳しい情報を得ることができます。
日本の野生生物保護の取組
日本では、野生生物種とその生息地の保護が重視されています。
環境庁によって、野生生物保護区と野生生物保護区の 2 種類の保護区が設定され、地域住民と協力して、野生生物を保護し、外来種を排除し、アクセスが困難な地域をきれいにする取り組みが行われています。
また、国立公園をはじめとする既存保護区の保全対策の提案や、保護区の指定・管理に必要な活動の支援も行われています。
これらの取り組みによって、日本の野生生物は環境要因や人間活動による影響を受けながらも、世代を超えて大きく形作られています。
鳥獣保護法や絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律などの法令に基づき、野生生物の保護と管理が進められています。
野生生物保護に関心を持ち、適切なマナーで野生生物を観察することも大切です。
保護区の周りの雰囲気
私は関西に住んでいることもあり、兵庫県の甲子園浜に良くいきます。
ここには甲子園浜生物保護地区があります。甲子園駅が最寄り駅(最寄りと言っても徒歩30分くらいかかりますが)で、結構栄えている場所なのに、こうした自然豊かな保護区があるのです。
保護区の周りは海と広い砂浜が広がっています。(もはや砂利浜ですが…)
海水浴場にはなっていないので、平日・土日祝問わず比較的人も少なく、自然を感じたい方におススメの場所です。