地上最強のハンター リカオン。意外とかわいい?特徴や狩りをご紹介
2023.6.22
目次
今回はリカオンについてご紹介します。
リカオンの特徴
哺乳綱食肉目イヌ科リカオン属。主に、アフリカなどに生息。肉食で複数のオスと複数のメスの群れで生息している。
別名:アフリカンワイルドドッグとも言われます。
体長は76 ~ 112cmとそこまで大きくはない。
リカオンは、体長が約70cm、肩高が約60cmで、体重は約20kgの中型の動物です。
その特徴は、独特の黄褐色の体毛にあります。
体毛は、とても短く厚く、密集しており、毛並みはツヤがあり、綺麗な黄色をしています。
リカオンの特徴的なものとして、耳の付け根にある白斑が挙げられます。
この白斑は、「ジャックアル」もしくは「マントル像」に例えられています。
また、リカオンは非常に社会的な犬種であり、仲間と協力して狩りをすることが特徴的です。
その他の特徴としては、足の速さや優れた視力、嗅覚が挙げられます。
リカオンは最強のハンター?リカオンの狩り
リカオンは最強のハンターと言われています。
なぜ最強のハンターなのか。それはリカオンが驚異のスタミナを持っているためです。
狙った獲物が疲れるまでずっと追いかけ続ける。さらに群れで狩りをしている為、狙われた獲物はいずれ力尽きて走るのを止めてしまいます。その時を狙ってリカオンは一気に仕留めるのです。
狩りの成功率は約70%。アフリカの広大なサバンナでは、驚異の成功率です。
リカオンの時速は50km。このスピードを約30分間以上持続できるとも言われるスタミナ。リカオンが最強のハンターと言われる理由もうなずけます。
リカオンは絶滅危惧
リカオンは現在レッドリスト(国際自然保護連合が作成した絶滅のおそれのある野生生物のリスト)で、EN(絶滅危惧IB類(EN) IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)のカテゴリーに属しています。
個体数は約6,600頭と言われて、成熟した個体数は1,400と、かなり少ない数字です。
出典:レッドリスト リカオン
絶滅危惧の原因の理由は、人間の活動領域の増加に伴い、生息地が狭くなった。
生息地が狭くなったことに伴い、同じエリアに生息しているライオンやハイエナなどの肉食動物との競争に負けているといったところが考えられます。
特にライオンには同じ肉食動物でありながら、獲物として認識されることもあります。
リカオンはかわいい?
体長がそこまで大きくなく、体重も20 ~ 30kgなのでかわいいと思う方もいます。しかし、全然かわいくありませんのでご注意を。リカオンは野生下で中型の草食動物を狩るくらいの肉食動物です。
自宅で一緒に住める犬とは全然違います。
日本国内では野生はもちろんいなくて、動物園などの飼育下でしか観ることはできません。
よこはま動物園ズーラシアや富士サファリパークなど
まとめ
リカオンは最強のハンターであるというのは、驚異のスタミナと群れで狩りを行うところからきているのですね。
また群れは家族のようなもので、とても繋がりが強い動物です。
そのリカオンが絶滅危惧にもなっているので、生息地では保護活動も行われております。
国内でも飼育されている動物園が少ないので、あまり観ることができないリカオンを未来でも見ることができますように。