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ラクダ

砂漠で生きるために、ラクダは汗をかかない ?!

Staff

Tomo

目次

毎日暑い日が続きますね。

じっとしていても汗が流れて、冷たいものを飲みすぎてしまう今日この頃ですが、暑さに強い動物と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?

私が思い浮かべるのは、砂漠を歩くラクダの姿です。灼熱の砂漠にいるイメージですが、驚いたことにラクダはほとんど汗をかかないそうです。

汗をかかないラクダ

ラクダは気温49度の灼熱の砂漠でも、ほとんど汗をかきません。

私たち人間を含めた哺乳動物は、体温を一定に保つために、体内から熱の放出を調節しますが、この調節に欠かせないのが汗です。気温の高い環境下や、運動をして体温が上がると、汗をかいて体を冷やします。体の表面の水分が蒸発することで、体の熱エネルギーを奪い、自分の体温を上げすぎないようにコントロールしているのです。

では、ラクダはどうやって体温を調節しているのでしょうか。

ラクダの体温調節

ラクダの体温は通常36度前後ですが、外気温に合わせて34~40度に変化させることができます。周りの環境に自身の体温を合わせることで、外気温と体温の差を減らし、体内の水分を逃さずに暑さに耐えることができるのです。ほとんど汗をかかないので水分はかなり節約でき、何日も水を飲まなくても生きられるのは、こうした体のしくみがあるからです。

砂漠のような水を摂取しにくい環境で、極力水分が出ていくのを防ぐために、自身の体温を変化させる能力を身に付けるなんて、すごいですね。

もちろん尿の水分量も最小限にするため、その濃度は海水の2倍と高く、排出される量も1日で1リットル程とかなり少なめです。体から出ていく水分量を抑えることで、砂漠に生きるのに特化した体になっています。

ラクダは血液に水分を蓄えられる

人間の場合は体重の1割程度の水が失われると生命に危険が及びますが、ラクダは4割が失われても生命を維持できるそうです。そして水を摂取する時には一度に莫大な量を飲むことができ、その量は一度に80リットル程度、最高で136リットルにもなります。その水は血液中に吸収され、大量の水分を含んだ血液が循環するしくみになっています。

ラクダ

画像:Pixabay

ラクダ以外の哺乳類では、血液中に水分が多すぎると、その水が赤血球中に浸透し、その圧力で赤血球が破裂してしまいますが、ラクダでは水分を吸収して2倍に膨れ上がっても破裂しません。

ラクダの赤血球って強いですね!

さらに通常であれば水分の少ない血液は濃くなり、成分同士がくっついてどろどろになってしまいますが、ラクダの血液は濃度が高くならず、固まったりもしない特性を持っています。これも水分維持のための体のしくみで、ごくわずかな水の量で生きるための能力です。

ラクダが砂漠で水なしでも10日以上生きられるのは、蓄えた水分をできるだけ消費させない体のしくみが備わっているからなんですね。いきものにとって、どれほど水が大切か改めて感じるとともに、ラクダの体のしくみにも驚くばかりです。

クーラーの効いた環境にいると、汗をかきにくくなるそうですが、ラクダのような体を持っていない私たちは、しっかり水分を摂って汗をかき、この暑さを乗り切りたいですね。

出典

大百科全書(ニッポニカ)

脳科学辞典「体温調節の神経回路」

動物完全大百科「ラクダ」

ログミーBiz スピーカー:Michael Aranda

「ラクダが水なしでも長時間生きていけるのは背中のコブのおかげではない」

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