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ナイルワニ

ナイルワニってどんなワニ?特徴や生態をご紹介。

2024.12.11

目次

今回はナイルワニというワニについてのご紹介です。

Youtubeで当記事の要約ショート動画が見れます!
動画引用元:Youtube チアセブンアーチ 動画音声作成:Voice By ondoku3.com

ナイルワニってどんなワニ?

ナイルワニについて

爬虫綱ワニ目クロコダイル科クロコダイル属

アフリカ大陸に生息

体長約4m〜6m

体重約500kg

ナイルワニは、爬虫綱ワニ目クロコダイル科クロコダイル属の動物です。

アフリカ大陸に生息するワニの一種で、体長はおおよそ4メートルに達し、最大で6メートルに達するワニもいます。体重は約500kgを超えることもあります。

ナイルワニの皮膚は非常に厚くて硬く、鋭い鱗が特徴的です。また大きな鋭い歯や強い爪を持っています。

この皮膚は、ワニが水中で素早く動くための重要な役割を果たしているそうです。ワニの眼は顔の上部にあり、これによって水面から少しだけ顔を出して周囲の状況を観察することができます。

主に、生息地である河川や湖沼などの動物を捕食しています。

ナイルワニ
画像引用元:pixabay

ナイルワニの生息域は?

ナイルワニは、アフリカ大陸・マダカスカルの河川や湖沼などの水域に生息しています。

ナイル川・コンゴ川などが主な生息地となっています。

ナイル川とは?

アフリカ大陸の主要な河川であり、世界で最も長い河川の一つです。

ナイル川が周囲の湿地に水を供給することで、多様な生物が生息できる環境が作られています。

ナイル川
画像引用元:pixabay

またナイルワニは、南部アフリカを中心に一部の国や地域では、人工的に作られた水辺や魚池などにも生息するようになっているそうです。

ナイルワニは基本的には、水中や水辺で生活をしておりますが、陸上に上がることもあります。

ナイルワニの食事は?

ナイルワニの食事は、主に大型の動物を補食することになります。

水中にいる魚はもちろん、水を飲みに来た鳥類や哺乳類や爬虫類などを捕食することがあります。

大型の動物の多くは、草食動物です。アフリカのサバンナに生息している動物で言えば、ヌーやシマウマなど。

ナイルワニは、自ら獲物を追いかけることもありますが、基本的には水中から待ち伏せをしています。

そして、水を飲んでいる最中や川を渡ろうとした動物に、突然襲いかかり獲物を狩ります。

動画を用意いましたのでご覧下さい!すごい迫力のある牙です!!

動画引用元:NAT GEO WILD

人間も襲う!

ナイルワニによって年間数百人の死亡が確認されています。

人々に対する攻撃のほとんどは、洗濯をしにきた人・漁船に乗っている人・海岸沿いを歩いている人など水辺の近くで襲われているそうです。

また、子供は小さいため、最大のリスクと考えられています。

引用元:Britannica

ナイルワニ
画像引用元:pixabay

ナイルワニが減るとどうなる?

ナイルワニの生息地である川が、ダムや発電所の建設などによって失われ、生育や繁殖などに影響が出ていることで、ナイルワニの個体数が減少しています。他にも個体数の減少の要因として、人間によるナイルワニの皮革用の乱獲なども考えられています。

このナイルワニの個体数の減少は生態系に影響を及ぼすと考えられています。

実はナイルワニは生態系の重要な役割を果たす動物です。

例えば、ナイルワニが生息する河川の頭足類や魚類などをナイルワニが捕食することによって、生息地内の生物の個体数をコントロールする役割を果たしています。

ナイルワニが減少してしまうと、この役割が果たせなくなり、生息地内の補食対象である魚類などの生物の個体数が増加し、その地域での生態系のバランスが崩れてしまいます。

もし、ナイルワニが減少して、補食対象である動物が爆発的に増加した場合は、さらに他の動物へ何らかの影響が及ぶことも考えられ、生物多様性への影響も懸念されます。

ナイルワニの保護活動の必要性

前述のとおり、ナイルワニの減少は生態系に及ぼす影響が大きいと考えられている為、保護活動も進んでいます。

ナイルワニの保護活動としては、捕獲やハンティングの規制、保護区の設立などがあり、主に生息地域の保護団体などが活動をしています。

この保護活動に取り組むことで、ナイルワニの個体数の増加と共に、生息地域の多様な生物が守られることに繋がります。

ナイルワニ
画像引用元:pixabay

まとめ

今回はワニの中でも最大クラスのナイルワニのご紹介をいたしました。

獰猛な動物ではありますが、生態系の中ではとても重要な役割を果たす動物でもあります。

ナイルワニについての理解が深まったでしょうか?アフリカの自然界を象徴する存在として、これからもその姿を守り続けることが、私たちの責任でもありますね。

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