アホウドリは「アホ」じゃない?名前の由来と意外な3つの魅力。
2025.5.11
目次
「アホウドリ」その名前を聞くと、どこか「のんびりした鳥なのかな?」と思うかもしれません。
実はこのアホウドリ、日本近海に生息する世界最大級の海鳥で、なんと一生の9割以上を空で過ごすほどの驚きの能力を持っているんです!
今回は、そんなアホウドリの名前の由来・意外な魅力を3つなどを、たっぷりとご紹介します。
チアセブンアーチ編集部からのコメント
アホウドリってどんな鳥?
ミズナギドリ目 アホウドリ科 アホウドリ
学名 Diomedea albatrus/英名「アルバトロス」
全長約84㎝〜100㎝程度/体重約3.3kg〜5.3kg/翼長最大3.5m
繫殖地は伊豆諸島の鳥島と尖閣諸島のみ
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
繫殖地は伊豆諸島の鳥島と尖閣諸島のみで、2019-2020年の繁殖期において、鳥島での総個体数は、概ね6,200羽以上。
尖閣諸島では令和2年度の調査では、つがい数が110 ~ 140組程度で2002年の調査で50組程度と推定されていた頃より増加傾向にある。
出典:環境省 アホウドリ

アホウドリの名前の由来は?
人間が人間が近づいても逃げなかったため「アホウ」と呼ばれたそうです。
アホウドリは人間が近寄っても逃げない=アホだということでしょうか。
その場合、凄く人間都合の名前の付け方な気がします・・・
ここ最近は、ホエールウォッチングなどで船上にいる人間にアホウドリからむしろ近寄ってくることがあります。
それは、人間が餌を持っていることを知っている為で、人間から直接や船上の餌を食べる為に寄ってくるんですね!
こう考えると全然アホじゃない気もします。

もし頭が良いという認識が強かった場合は、名前の由来が変わり「カシコイドリ」になっていたのかな?と思ったりもします。
名前とは全然違う!アホウドリの3つの魅力
1、長寿な鳥
私が今回アホウドリのことを調べて一番驚いたのは、アホウドリがとても長生きする鳥だということです。野鳥の最高齢保持者はコアホウドリで、70歳以上と推定されているそうです。人間に匹敵するくらいの年月を生きる鳥なんですね!
しかも、なんと70歳を超えても繁殖を続けているメスのアホウドリもいるんだそうです。まさに自然界の奇跡ですね。
2、世界最大級の翼
翼の長さが圧倒的!アホウドリは世界で最も翼が大きい鳥のひとつで、最大3.5メートルもある個体もいるんです。
この巨大な翼のおかげで、何時間も羽ばたかずに飛び続けることができます。
3、一生の大半を飛んで過ごす
圧倒的長距離飛行が可能!アホウドリは、なんと一生の90%以上を空で過ごすとも言われています。
アホウドリはその大きな翼を利用して、1回の採餌で16,000km以上の距離を飛ぶことも可能で、46日間で世界を1週した記録もあるそうです!

(全然話は変わりますが、ゴルフの用語でもアルバトロスと言われることがあります。これは、ゴルフでアルバトロス達成の為には長距離のショットが求められることから、長距離飛行をするアホウドリ(アルバトロス)が由来になったそうです。)
アホウドリは絶滅危惧種なの?
現在確認されているアホウドリ類の22種のうち、15種類が絶滅の危機に瀕しています。
主な原因は、漁業による混獲・外来種の進入・気候変動です。
日本でも限られた地域でしか見ることができなくなってきています。
こちらをご覧ください。
アホウドリの飛ぶ姿・餌を食べる姿が見ることができます。
アホウドリの雛も動画には映っていますね!
アホウドリの雛は、真っ白の毛が凄く美しいと感じます。
まとめ
大海原を気持ちよく飛ぶアホウドリ。ほとんど羽ばたたかずに飛ぶアホウドリ。
日々のゴミをひとつ減らすだけでも、アホウドリの未来は変えられます。
このアホウドリの姿を未来の地球に繋ぐ為にも、1人1人の環境保護・動物保護への意識が高まれば良いなと感じています。
身の回りのゴミを1日1つでも少なくする。それだけでも、実は環境保護に繋がっていますよ!
アホウドリの美しい飛行を、次世代にも残すためにも!