ライオンのたてがみ。黒いほど、長いほど…。どんな意味がある?
著者:KATSU
目次
ライオンのオスに見られるたてがみ。百獣の王の象徴でもあるたてがみ。
今回はそのたてがみについて注目したいと思います。
雄ライオンのたてがみ
ライオンのたてがみは、オスライオンの特徴で、生後1年経過したくらいから徐々に長くなっていきます。
ライオン=たてがみをまずは連想するくらい、ライオンのお馴染みの特徴になっています。
このたてがみ。いったいどういう意味や機能があるのでしょうか。
たてがみの理由1
まずは、自分を大きく見せる為だと考えられています。
ライオンは、オスを中心に数十頭のメスや子供の群れ(プライド)を作って生活をしています。
オスは1頭~数頭で群れを守っています。
基本的にはオスは群れを守る役目をしているので、この守る際に必要なのは力です。
そして、その力があることの証明になるのは、体格の大きさになります。
そこでこのたてがみがあると、自分をより大きく見せれるので、強さのアピールポイントとなるのです。
たてがみの理由2
ライオンのたてがみは茶褐色や金色のライオンの皮膚の色に近い色をしています。
ただ、このたてがみが黒くなっているライオンもいます。この黒いたてがみ。
これもライオンの強さの象徴です。
男性ホルモンの一種、テストステロンの濃度が濃いオスライオンほどたてがみは黒くなります。
このテストステロンが濃いオスライオンは強く、攻撃性も高い。その為、メスライオンも多く寄ってくると言われています。

このテストステロンはオスライオン同士の戦いで勝つとさらに多く分泌されるとも言われており、まさに強いライオンの象徴は黒いたてがみということになるのですね。
このことから、オスライオンのたてがみは長いほど、黒いほど、強いオスライオンということ。
まさに百獣の王のオスライオンの象徴としての意味をたてがみは持っているのですね!
ちなみに、このたてがみはオスライオンにしか生えません。
しかし、一部の地域のライオンではメスライオンにもたてがみが生えているのを確認したそう。
原因はわかっていませんが、遺伝的なことやメスが中心の群れの場合などで、オスライオンの特徴を持ったメスライオンが誕生したそうです。
まとめ
今回はオスライオンのたてがみに注目して、ご紹介してみました。
ほとんど狩りにも参加せず、群れと縄張りを守る役割のみをしているオスライオン。
しかし、いざという時は、その体格と圧倒的な力で他の動物たちを払いのけるその姿。
まさに、百獣の王だと感じさせます。
このたてがみは、前述のとおりオスライオンの個体によって色も長さも違うので、もし動物園などで見る機会があればゆっくりと観察してみてくださいね!