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ホウシャガメ

ホウシャガメって知ってる?絶滅危惧種のカメの特徴や生態とは?

2024.3.12

目次

ホウシャガメというカメを知っていますか?意外と知らない希少種のカメですが、動物園では結構観ることもできるカメです。

どんなカメなのかを見ていきましょう!

ホウシャガメの特徴や生態

生息地域と主な食べ物

生息地域はどこ?

ホウシャガメはマダガスカル南部に分布しています。

マダガスカルは、アフリカ南東部沖に浮かぶ巨大な島国です。

Googlemap
画像作成者:KATSU(Googlemapを元に作成)

マダガスカルは島国ということもあり、独自の進化を遂げた動植物が多い国でもあります。ホウシャガメのその1種なのです!

ホウシャガメの食べ物は主に植物です!野菜や多肉植物など。

動物園などでは動物園ではパパイヤ、キウィ、バナナ、りんご、みかん、いちご、すいかなどの果物のほか、小松菜やレタス、キャベツ、牧草などを季節に合わせてあたえています。参考:どうぶつ図鑑「ホウシャガメ」 – 東京ズーネット

ホウシャガメ
撮影者:KATSU(撮影場所:京都市動物園)

生態について

ホウシャガメは昼行性の動物で暖かい地域に住んでいます。ホウシャガメの寿命は長くて、なんと150年を超える個体も!?

主に春から初夏の時期に繫殖する。1回に5個ほどの卵を産み21前後の間隔で5~6回産卵を繰り返すことが多いとされています!

参考:適正施設ガイドライン【ホウシャガメ Geochelone radiata】

産卵をするホウシャガメ
画像作成者:KATSU

甲羅(こうら)の特徴

甲羅の特徴は何といっても名前の由来にもなっている放射状に広がる模様です!

ホウシャガメ
撮影者:KATSU(撮影場所:東山動植物園)

上からの見ると放射状の模様がよくわかりますね!これが美しい模様としてホウシャガメの人気のポイントにもなっています!

こちらは撮影した写真の色合いが違うパターンです。こちらの方が放射模様がよくわかります!

ホウシャガメ
撮影者:KATSU(撮影場所:京都市動物園)

この甲羅は最大 41cmになることも!

41cmってどれくらい?

約40cmだったら新聞紙の長さと同じくらいの大きさです!最近あまり新聞紙を持っている方は少ないですが(笑)

大きさのイメージにはなりやすいですね!

ホウシャガメと新聞紙
画像作成者:KATSU

顔の特徴

顔の特徴は「カメの顔」って感じで特別感はあまり無いかなと思います。

ホウシャガメの顔
撮影者:KATSU(撮影場所:京都市動物園)

鼻がしっかりと2個空いているのがわかりますね!カメの鼻ってこうしてじっくり見たことがあまり無いので、なんか新鮮ですね!

目はつり目でした、耳もあるのでしょうがどれが耳かはわかりにくいですね!

足の特徴

足は陸ガメなので爪や指があります!

ホウシャガメの足
撮影者:KATSU(撮影場所:京都市動物園)

体重は大きい個体で16kgほどになるので、しっかりと支えれるガッツリとした足です。

ホウシャガメも歩くスピードは遅めです…

絶滅危惧種なの?

寿命が150年近くの長生きの動物なのですが、ホウシャガメは絶滅危惧種に登録されています。

主に食用として乱獲されたことが原因とされていますが、放射状の美しい甲羅から「世界一美しいカメ」という異名もあるので、そういった面も捕獲の理由に繋がっているらしいです。

特に絶滅危惧種になった現代ではさらに希少性が高まり、高い金額で取引されることも。

ホウシャガメは個人で飼育されていることもあるみたいですが、今は高額になったことや絶滅危惧種になり管理が徹底されていることから、個人で飼育されている人はほとんどいないのでは?と思います。

※ワシントン条約で商業目的の国際取引が禁止されています。

ホウシャガメの飼育には2020年に「動物園水族館協会」がガイドラインを作成しています。

参考:適正施設ガイドライン【ホウシャガメ Geochelone radiata】

まとめ

今回はホウシャガメについてご紹介しました!

絶滅危惧種の希少種なので、動物園などで見かけた際はゆっくりと観察して見てください。

そして、美しい甲羅にうっとりしてくださいね笑

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