ゴマフアザラシの最新の生息地と生態を特徴や寿命と共にご紹介
2023.2.5
目次
今回はアザラシの中でも知名度と人気が高い、ゴマフアザラシについてのご紹介です。
ゴマフアザラシってどんな動物なのでしょうか。
ゴマフアザラシ
ゴマフアザラシはアザラシ科ゴマフアザラシ属の哺乳類の動物です。
主に、北極圏の海など寒い海で生息をしています。
流氷の上や冷たい海に入ることもあるゴマフアザラシは、厚く白い毛皮をもつことで知られています。
ただそれは赤ちゃんや子供の頃で、成体になったゴマフアザラシは灰色っぽい色に黒のまだら模様が散りばっています。このまだら模様がゴマのように見えるからゴマフアザラシだそうです。
ここで名前の「フ」に関して疑問をいだきます。
ゴマのように見えるからゴマフアザラシ。「フ」って何だ?
ゴマフアザラシの名前の由来
前述のとおり、黒のまだら模様の点がゴマのように見えるからゴマフアザラシなのですが、もっと正確に言うと「黒いゴマのような斑点模様のアザラシ」だからゴマフアザラシ。
この斑点の斑という字が実は「フ」とも読むのです。
だから、「ゴマのようなフ(斑点)を持つアザラシ」でゴマフアザラシというのが名前の由来だそうですよ。
ゴマフアザラシは環境の変化に対して非常に適応力があり、冬季には低温や積雪に対して耐え忍ぶことができます。
ゴマフアザラシの生息地は?
ゴマフアザラシは、北極圏の海域に生息しています。
グリーンランド、カナダ、アルスター島、ノルウェーなど。
ゴマフアザラシは主に、魚類や小動物などを捕食することで生活をしています。
狩りは海で行い、休む時は陸上(海岸沿いや流氷の上)などにいます。
最近の研究では、ゴマフアザラシは温暖化によって北極圏での分布が拡大していると言われています。
ゴマフアザラシの寿命は?
ゴマフアザラシの寿命は、野生環境では約25〜26年程度とされています。
飼育環境でもだいたい30年前後です。
長生きする個体は、飼育環境下で40年以上生きた個体も確認されています。
野生環境のゴマフアザラシは、冬季の低温や食糧不足、天敵などが生存に対する大きな脅威となる為、本来の寿命まで生きる個体は実は多くありません。
ゴマフアザラシの保護活動
ゴマフアザラシの絶滅危惧はまだ低懸念レベルなので、個体数は現在のところ安定しています。
ただ、ゴマフアザラシの生息地域への人間活動の拡大や、温暖化による生息地域の減少などで、今後減少傾向になる場合もございます。
その為、今の段階から保護活動に繋がる取り組みも意識する必要があります。
ゴマフアザラシの個体の保護活動は、生息地域の環境保全が乱獲の防止などが考えられます。
まとめ
今回はゴマフアザラシのご紹介をいたしました。
日本国内でも多くの動物園水族館で飼育されているゴマフアザラシなので、生で観たことがある方も多いのではないでしょうか。
可愛い見た目の動物なので人気ではありますが、ただ「可愛い!」で終わるのではなく、ゴマフアザラシの生息地域の環境の変化なども知っていってもらえたらと思います。