オオゴマダラのサナギは金色!?日本最大級の蝶オオゴマダラの特徴
2024.7.3
目次
今回は日本に生息している蝶の中でも最大種の1つ、オオゴマダラという蝶についてご紹介します。
オオゴマダラってどんな蝶?特徴を見てみましょう!
オオゴマダラは、昆虫綱(こんちゅうこう)鱗翅目(りんしもく)タテハチョウ科マダラチョウ亜科の蝶です。
成虫の頃
幼虫の頃
生息地
東南アジアを中心に幅広く生息しており、日本では沖縄県に野生のオオゴマダラが生息しています。
温かい場所がお好きのようで「南国の貴婦人」と呼ばれています。
見た目
成虫の頃の見た目は白い身体に黒い模様があります。
幼虫の頃は、黒に黄色の縞模様そして赤い点があります。とても強そうで毒を持っていそうな雰囲気を出していますね。
それもそのはず、オオゴマダラは毒を持っている蝶なのです。
どうして毒を持っていると言うと、それは幼虫の頃に食べている草に関係しています。
食草
成虫の頃は花の蜜を吸いますが、幼虫の頃はキョウチクトウ科のホウライカガミという草だけを食べます。
このホウライカガミと言う草にアルカロイドという毒があるのです。これを食べる事によって、幼虫・蛹・成虫までこの毒を体内に毒性を持つ事ができるそうです。
幼虫の頃の画像に写っている草がホウライカガミです。
大きさ
オオゴマダラの大きさは日本に生息している蝶の中でも最大級で、羽を広げたサイズは開張13cm近くにもなる、大きな蝶です。
ちなみに、アゲハ蝶は開張7~ 10cm。
ですのでオオゴマダラは大きな蝶だということがますね。
さすが、日本最大級の蝶ですね。
オオゴマダラのサナギ
オオゴマダラは蝶なので完全変態する昆虫です。ですので幼虫→蛹→成虫へと変化を遂げていきますが、
この蛹に注目していただきたい!
その理由は、オオゴマダラの蛹はなんと金色なのです。こちらが、蛹の画像です。
金メッキの様で本当に蝶の蛹なのか!っていうくらい金色に輝いていますね。
オオゴマダラは、この金色の蛹ということでかなり有名になった蝶でもあるのです。
ただ、野生の世界でこれだけ金色に輝く蛹はとても目立つので、天敵に狙われやすくなるのでは無いでしょうか?
そもそも蛹は動かないので、狙われやすいという特徴もありますよね。
オオゴマダラの蛹が金色の理由!
前途した通りオオゴマダラは幼虫の頃に、毒を持つホウライカガミという植物を食べて幼虫・蛹・成虫の頃まで毒性を持つ事ができています。
つまり蛹にも毒があり、この金色は毒があることをアピールしているのではと考えられています。
ただ、あくまで推測の領域を脱してはいなくて、謎の部分も多いそうです。
金色から黒色に変色!!
このオオゴマダラの金色の蛹が黒色に変色する時がきます!
それは羽化する前兆の合図です。蛹が黒色に変色したら、もうずぐ蝶に会えます。
オオゴマダラは昆虫じゃない!?脚4本しかない!?
これまでオオゴマダラは、昆虫綱(こんちゅうこう)鱗翅目(りんしもく)タテハチョウ科マダラチョウ亜科の蝶ですと説明していましたが、ここにきてまさか、オオゴマダラは昆虫じゃない!?という疑惑が浮上しました。
その理由はオオゴマダラの脚は4本しかないのです。下記の画像をよく比較して見てください!
ナミアゲハの脚は6本に対してオオゴマダラの脚は4本ですね。
オオゴマダラ
ナミアゲハ
昆虫って確か脚が6本のはずですよね…
では昆虫の定義を見てみましょう。
・昆虫綱に属する節足動物。
・昆虫の体は頭部・胸部・腹部の3つの部分に分かれている。
・胸部は前・中・後の3つに分かれ、脚はそれぞれに1対ずつ、計6本ついている。
・胸部には4枚の翅(はね)が付いている。
私も小学生の頃、昆虫は頭・胸・腹に分かれており、脚6本と教わった記憶があります。それ以来、虫を見かけると脚を数えては、蟻の脚は6本だから昆虫とか、蜘蛛の脚はが8本もあるから昆虫じゃないんだと認識していました。
では、オオゴマダラは本当に昆虫ではないのか言うと、オオゴマダラは昆虫です。
昆虫の定義にも例外があるようで、タテハチョウ科の仲間は前脚が退化し、着地や歩行には全く使用されず、4本の脚になったそうです。
オオゴマダラにもてる方法!
オスのオオゴマダラは、整髪料などの中に含まれるパラベンという物質が大好きなのです。
パラベンによってフェロモンが分泌され、そのフェロモンによってメスが近づいてくるからの様です。
オオゴマダラにモテたい方はぜひ、パラベンが含まれる整髪料を髪につけてオオゴマダラに近づいてみてくださいね。パラベンが欲しいオオゴマダラがたくさん飛んできます。
オオゴマダラは幸せを呼ぶ?
オオゴマダラはスピリチュアル的な考えもあります。
オオゴマダラは沖縄県の県蝶にもなっているくらい、沖縄県では馴染みのある蝶でありながら、そこら辺のどこにでもいる。いつでも見れる。といったわけではない蝶です。
その為、沖縄県ではオオゴマダラは【幸せを呼ぶ蝶】として伝えられているそうです。
オオゴマダラに会うと、幸運がやってくる。
という事でオオゴマダラの動画を用意いたしましたので、動画を見て幸運のお裾分けをしていただきましょう!!
まとめ
今回は日本最大級の蝶、オオゴマダラをご紹介しました。
野生のオオゴマダラは沖縄に生息していますが、日本全国の動物園や植物園などでも飼育されていることも多い蝶でもあります。
お近くの動物園に昆虫館があれば、一度行ってみてくださいませ。
幸運を呼ぶオオゴマダラに出会えたら、あなたにも幸運が!?