ピューマとクーガーとマウンテンライオンの違いとは?実は全部同じ動物だった!
2025.7.2
目次
「ピューマ」「クーガー」「マウンテンライオン」
この3つ、全部違う動物だと思っていませんか?実は全部同じネコ科の動物なんです。
今回は、ピューマの正体と魅力をわかりやすく解説します。動物園で人気のピューマがどんな生態を持ち、なぜ複数の名前があるのか、この記事を読めばまるわかりです!
ピューマ・クーガー・マウンテンライオンは同じ動物!?
「ピューマ(Puma)」:ラテン語に近い学名に由来し、「強力な動物」を意味する
「クーガー(Cougar)」:北米でよく使われる呼び名で「山の生き物」を意味する
「マウンテンライオン(Mountain lion)」:見た目がライオンに似ていることから
他にも「パンター」「カタマウント」など呼び名は80種類以上も実はあるんだそうです。
日本ではピューマの方が認知度は高いのでは?と思います。
憶測ですが、日本では有名なスポーツブランドのプーマ(puma)があるので、それに近いピューマ呼びが浸透したのではと思います。
(余談)よくプーマとピューマで間違われますが、プーマ(puma)は企業の名前です。英語表記は同じpumaなのですが、日本ではプーマと読みます。

ピューマの特徴と生態を学ぼう!
ピューマは大型のネコ科の動物で、見た目はまさに大型の猫ですが、ライオンやトラほどの大きさではありません。
また、ネコ科ではチーターに次いで2番目の速さを持つと言われており、時速80kmで走ることもできるのだそうです。
ピューマは森林や山岳、砂漠など多様な環境に適応できる柔軟さを持ち、アメリカ西部やカナダ南部、南米のアルゼンチンやチリなど広い範囲に生息しています。
高い適応力によって広範囲に分布しており、基本的には単独で行動し、強い縄張り意識を持つのが特徴です。

ピューマは夜行性で待ち伏せによる狩りを得意とし、鳥類やウサギなどの小動物も捕食します。
獲物が豊富な地域では、比較的狭い縄張りで生活することもあります。
狩りの動画をご用意しましたので、ぜひご覧ください。
ピューマは人間を襲うのか!?
人間との接触はほとんど避ける傾向があり、襲撃例は少ないです。
ただし都市部への進出が進む地域では目撃情報が増加しているため、山岳地帯でのハイキングをする際には注意が必要です。

ピューマの子育てや寿命も気になる!
ピューマは約90日間の妊娠期間を経て1回の出産で1〜6頭の子どもを産みます。生まれた子どもには最初斑点模様があり、成長とともに消えていきます。
ピューマの子どもは母親のもとで約2年間育てられ、その後は親元を離れて自分の縄張りを持ち、独立して生活するようになります。
この2年間で狩りの技術や生き抜くためのスキルを身につけるんです。

ピューマは天敵はほとんどおりませんが、人間による狩猟や開発が主な脅威となっています。
ピューマの保護
ピューマの生息地は、都市化や農業開発によって減少しています。
この生息地の減少は、ピューマだけでなく、彼らが狩猟する獲物の種類や数にも悪影響を及ぼす可能性があります。
ピューマの生息地の損失は、食物連鎖のバランスを崩す可能性があります。
ピューマは頂点捕食者として生態系における重要な役割を果たしており、その数の減少は他の動物種に影響を及ぼす可能性があります。
大型の肉食動物は世界的にみて減少傾向にあります。

彼らのほとんどはその生態系で頂点補食者に君臨しているので、彼らの減少により、他の動物の急激な増加やそれに伴いさらに他の動植物の急激な減少など、さまざま影響が考えられるため、保護への意識と取り組みが必要になっています。
引用元:BBC Wildlife Magazine
引用元:San Diego Zoo Animals&Plants
引用元:The Big Cat Sanctuary
まとめ
今回はピューマについてご紹介しました。
ピューマ、クーガー、マウンテンライオン、どの名前でも同じ動物。名前の多さはその分布域の広さや文化背景を示しています。
知れば知るほど奥が深いこのネコ科動物は、スピード・適応力・母性本能などさまざまな魅力を持っています。
ピューマは日本では動物園くらいでしか観ることができない動物ではあります。
もし機会があればゆっくり観察してみてくださいませ。
野生でもし出会ってしまったら、恐怖でしかありません。