Phascolarctos cinereus ~ コアラ ①~
Chappy
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こんにちは。Chappyです。
こちらは政権交代により新しい首相となりました。新首相の初仕事は日本で行われた国際会議の出席でした。日本人としては何となく「おお~」となりました。
さて今回の記事からは数回に渡り、コアラについて書きます。
コアラって知っていますか?
コアラってコアラでしょ?
そうです。あのグレーの丸っこいお尻をしたかわいいコアラです。
コアラの学名は「Phascolarctos cinereus」です。属名はPhascolarctos で、ギリシャ語から来ていてphaskolos「袋に入った」、arktos は「熊」という言葉からできています。また、種名はcinereusでラテン語から来た言葉で、アッシュグレーという意味です。アッシュグレーだなんて、なんかちょっとカワイイですね。
でもこの学名は一般的に耳にする「コアラ」という名前からは程遠いですね。
え~!それならコアラという言葉はどこから来たのでしょうか?
名前の由来
もともとこの国はAboriginal and Torres Strait Islander peoples の土地でした。そのためこの国には先住民の人々が話す言葉をもとにつけられた名前が地名なども含めいろいろあります。
日本でも知られた名前ではエアーズ・ロックがあげられますが、現在は「ウルル」と呼ばれています。それはウルルは先住民の人々の神聖な場所であるということから、先住民の人々を尊重して先住民の人々が呼ぶ「ウルル」と名称が変更されました。

ちなみに先住民の言語をもとにつけられた名前は発音が難しく、普通の英語っぽく発音すると違ってしまうことがあります。
Koalas(コアラ)という名前も先住民の人々の話す言葉と深いつながりがあります。
NSW州にはシドニーから電車で一時間ほどで行けるブルーマウンテンというとても有名な山がありますが、そこからパラマタ(シドニーへの通勤圏内の位置)という場所あたりに広がっているDharug peoples の人たちの言葉で「no water 」という意味です。 なぜならコアラは木の上で生活するコアラは水を飲まず(ほとんど)、 コアラは必要な水分をエサのユーカリの葉から取るからです。
また、先住民の人々は部族によって異なる言語を話します。そして、koalasも別の呼び方をされています。例えば、QLD州に住む他の部族の言語ではそれぞれ、dumbirrbi、marrambi、borobii、dumbribbi などと呼ばれます。これらはすべてkoalasを意味します。しかし、先住民の人々も英語を話す人が多いのでコアラで通じます。
生活の場所
コアラは木の上で生活します。
木の上でずーっと寝ています。時折、木の上で場所移動をしたりしますが。地面を歩くことは「緊急事態」と木と木の間を行き来する以外はほとんどありません。
以前、VIC州であった山火事では、たくさんの木が燃えました。やけどを負いつつ喉がカラカラになった緊急事態のコアラが(レスキュー後サムと名付けられました)消防士のおじさんの差し出す手に自分の手をのせて、直接ペットボトルで水を飲ませてもらっていた姿は、今でも忘れられません。

ユーカリにも種類があり、コアラがどんなユーカリでも食べるわけではなく、自分に馴染みのあるユーカリ以外は食べないことも多いようです。そのため、山火事でユーカリが燃えてしまうということは、コアラのエサも失ってしまい、山火事でケガをしたが元気になって木に戻るにも肝心の木がないのです。エサがないということはコアラの生態にも影響があります。
続きは次回に書きます。
Have a lovely weekend.