日光浴が動物の健康を支える理由とは?野生動物も実践する太陽の力
2025.5.18
目次
日光浴といえば、人間が健康のために行うものというイメージがありますが、実は地球上のあらゆる動物たちも、太陽の光を必要としています。
では「なぜ動物が日光浴をするのか?」を考えたことはありますか?日光浴をすることでたくさんのメリットがあるからです。
今回は、動物たちが日光浴から得ている驚くべきメリットについて、Q&A形式でわかりやすく解説します。
1.日光浴は健康維持のために不可欠

健康効果1:ビタミンDの生成
日光を浴びることで皮膚でビタミンDが合成されます。
ビタミンDは骨の形成や免疫力アップに必要不可欠です。
日光浴は、ビタミンD欠乏症による骨軟化症や二次性副甲状腺機能亢進症のリスクを減らし、年配者の転倒や骨折リスクを減少する効果もあります。
健康効果2:体温の維持
変温動物は太陽光で活動レベルを保ちます。
健康効果3:寄生虫の除去
皮膚や羽毛にいるダニなどを紫外線で減らします。
健康効果4:自律神経やホルモンバランスの調整
日光浴をすると自律神経やホルモンバランスが整えられることが分かっています。
その結果、行動リズムの安定や安心感をもたらします。
また、日光浴によって体内に生成されるビタミンDが、幸せホルモンのセロトニンの分泌を促進する作用があると言われています。
以上のことから、動物たちが日光浴をすることによって、健康的な身体と心を保つことができます。
2.多くの野生動物が本能的に日光浴をしている

日光浴は実に多くの動物に見られる行動です。
例えば
・トカゲやカメなどの爬虫類は、体温を上げるために太陽の光を必要とし、日光なしでは生きていけません。
・カバは皮膚の健康を保つため、日光浴を欠かさずに行います。
・鳥類は羽を広げて太陽の光を浴びることで、羽毛に潜む寄生虫を紫外線で除去しています。
・クマやサルなどの哺乳類も、寒い時期の体温維持やリラックスのために、太陽の光を積極的に利用しています。
動物たちがどんなふうに日光浴を楽しんでいるのか、実際の映像で見るとその魅力がもっと伝わってきます。
こちらの動画では、太陽の光を気持ちよさそうに浴びるさまざまな動物たちの姿が紹介されています。ぜひご覧になってくださいね!
3.ペットも日光浴をすることで健康を維持
家の中で日光浴をするためのスペースの作り方
家の中でも日光浴を楽しむためには、適したスペースが必要です。
以下のアイデアで簡単にスペースを作ることができます。
1. 窓辺にマットを敷く:午前中など日が当たる時間帯に窓辺にマットを敷き、直射日光から避ける。
2. カフェスペース風に家具を配置する:ソファーやチェアを窓辺に並べ、木製のテーブルを置くことで、自然な雰囲気を醸し出すことができます。
3. プラントスタンドを置く:エアプランツや緑の多い観葉植物を置くことで、自然に近い雰囲気を作ることができます。

外で日光浴をする方法
日光浴をするためには、外での日差しを浴びることが重要です。
外で日光浴をする方法は、以下のようになります。
1. 公園や庭園、緑豊かな山や川の周辺など気持ちのいい場所を選びます。
2. 日陰がある場所で休むなどして、長時間日光に当たりすぎないように注意します。
3. 快適な日差しの時期や時間帯を選び、日焼け対策をしっかりと行いましょう。
4. 着替えやタオル、飲み物、シェードなど必要な用具を持参して、快適に過ごせるようにします。
4.日光浴をする時の注意点
注意点1:脱水症状や熱中症
暑さによる脱水症状や熱中症、目の疲れなども起こる可能性があります。
それらを防ぐためには、こまめな水分補給や人間の場合は帽子や日傘の使用、適度な日焼け止めの塗布などが必要です。
注意点2:紫外線による皮膚ダメージ
長時間日光浴をすると、日焼けや紫外線による皮膚ダメージのリスクが高まります。
長時間の日光浴や過剰な紫外線により、皮膚がんや免疫力低下、人間の場合は、シミやくすみ、シワやたるみなどのリスクが高まります。
日光浴をする際には、正しい時間と方法を守り、過剰な日光浴は避け、こまめに休憩を取ることが大切です。

引用元:San Diego Zoo Wildlife Alliance
引用元:NWF Blog
5.まとめ
日光浴は、ビタミンDの生成や免疫力・骨の健康維持、ホルモンバランスの調整など、多くの健康効果があります。一方で紫外線の影響には注意が必要なため、適度な時間と適切なケアが重要です。
動物に日光浴をさせる際は、種類や生活リズムに応じた環境づくりが大切です。
昼行性・夜行性の違いや、日陰スペースの確保、水分補給の徹底などに気を配ることで、動物たちも安全かつ快適に日光の恩恵を受けられます。