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女の子とペットの犬

犬を飼う前に知っておくこと。初めて犬を飼う人ほど知るべきこと

目次

毎年、保健所などで殺処分される犬が後を絶ちません。

なぜなら、ペットショップで一目惚れしたからなどの安易な動機で犬を飼い、結果、経済面や時間的なお世話が負担になり、犬を保健所へ持ち込む飼い主が多く存在するからです。

これ以上、不幸な犬を増やさない為にも「犬を飼う前に知っておくこと」をお伝えします。

家族全員が犬を飼うことに同意してますか?

ひとつ屋根の下で犬と一緒に生活するのあたり、ご家族の中に一人でも犬が苦手、もしくは犬に無関心、犬アレルギーなどがあると、犬を飼うのは難しくなります。

犬を家族の一員として迎えると、10年以上ひとつ屋根の下で共に暮らすことになりますので、必ずご家族全員の賛成を得た上で、犬のアレルギー検査を行い、犬の習性に合わせた住環境を整え、ご家族の皆さんで愛情をたっぷり注ぎ、みんながしあわせに暮らせることをおすすめします。

家族とペット
画像引用元:Pixabay

犬が飼える住宅環境ですか?

ご自宅が賃貸住宅の場合『ペット可』や『ペット共生賃貸住宅』の物件ですか?

もし『ペット飼育不可』の物件で、こっそり内緒で犬を飼うとことで、散歩や病院など外に連れて行くこととができず、犬を家の中に閉じ込めた状態にしている飼い主が多くおられます。

また、犬の鳴き声や臭い問題などトラブルの原因にもなり、結果的に犬を不幸にしてしまいます。

契約でペットの飼育が禁止されていたら、いさぎよく犬を飼うことを諦めるか、それでも犬を買いたいのであればペットを飼える物件へ引っ越しをしましょう。
また、例えペット飼育可能な物件でも、極端にお部屋が狭いと犬が窮屈に感じてしまい、ストレスから吠えなどの問題行動が発生し、騒音トラブルにつながる事もあります。

今一度、お部屋の大きさと飼いたい犬種の習性や体格などが飼育環境に適しているのかご検討ください。

犬と一緒にいれる時間は多いですか?

古来より犬は群れの中で暮らし、愛情を必要とする動物なのでお留守番がとても苦手です。

仕事やお出かけなど長時間のお留守番で、犬がひとりぼっちだと不安が増しストレスを与えます。

一人暮らしで仕事や飲み会で帰宅が遅く、家にいる時間が少ない方は犬を飼うことを諦めた方がいいでしょう。

経済的な余裕はありますか?

犬を飼ったら毎日のご飯代はもちろん、犬のおやつやおもちゃ、ペットシーツなどの消耗品、時にはトリミング費用のかかる犬種もいます。

また旅行や出張などペットホテルやペットシッターを利用する事もあります。

そして、国の法律で定められている狂犬病予防ワクチンや各種混合ワクチン接種、ノミ・ダニ・フィラリア予防薬、また、犬が病気や怪我を負った際には多額の医療費が必要となります。

愛情だけでは解決できない問題もありますので、今一度、ご自身が犬を飼える経済力があるのかご検討ください。

また、いざという時には少しでも飼い主の負担を減らし、犬の治療に備えられるペット保険の加入がお勧めです。

犬を飼うための体力と時間はありますか?

どんなに小さな小型犬でも犬にとってお散歩はとても重要です。

なぜなら犬もお散歩で気分転換したり、外の情報を知ることでストレス発散になるからです。

いつでもどこでも好きな時に外出できる人間と違って、飼い主がお散歩を怠ると犬はとても大きなストレスを抱え無駄吠えなどの問題行動にもつながり、犬の筋力維持や肥満予防など健康管理のためにもお散歩は犬にとって必要なのです。

また、犬の犬種はとても多く、それぞれ特徴も全く違います。犬種による特徴を無視してただ思いつきや可愛いという理由だけで犬を飼ってしまうと犬の飼い主もしあわせにはなれません。

なぜなら、長時間のお散歩を必要とするボーダーコリーなどを忙しくてお散歩の時間が取れないひとり暮らしの方が飼うとどうなるか、引っ張る力の強い大型犬やグレートピレニーズなどを足腰の弱い年配の方や力の弱い女性や子供がお散歩をさせるとどうなるか?など、ご自身のライフスタイルと飼いたい犬種の特徴をしっかり調べてからご検討ください。

犬はどの動物よりも愛情を必要とします。毎日の食事や散歩のお世話はもちろん、歯磨き、被毛のブラッシングやマッサージなどのスキンシップ。心身共に犬のために時間を作らないといけません。

犬との時間よりも自分の趣味や遊興に対する関心が強い方や仕事が忙しく犬に構ってあげれない方は安易にペットを飼わないことをお勧めします。

マルチーズ
撮影者:高橋 陽子

こまめにお掃除はできますか?

中には毛が抜けにくい犬種もいますが、基本的に犬は毛が抜けます。

お部屋の中が抜け毛だらけでホコリも多いとノミやダニが犬に寄生してしまいます。

また、まめにトイレシートの交換をしないと犬や飼い主の衛生面にも影響が出ます。

ただ、私もそうでしたが、お掃除が苦手な方でも、犬の誤飲や室内での事故を防ぐためにも、犬を飼ってからの方が常に部屋が片付けられ、窓の換気もまめに行い、むしろ犬を飼う前よりキレイ好きになったという方も多いです。

どうしてもお部屋のお掃除や片付けが苦手で自信のない方は、犬を飼う前に今一度ご検討ください。

犬の飼育部屋
撮影者:高橋 陽子

犬について学べますか?

人間社会で犬が一緒に暮らすには最低限のしつけは必要です。

犬の習性を無視したしつけやお散歩マナーなどの勉強を怠ると犬も飼い主も楽しくしあわせに暮らすことが難しくなります。

人間の子供と同じで、どんな飼い主様でも完璧な犬を育てるのは困難です。

犬を迎える前に基本的なことだけでも予習しておくことで余裕が持て、その後の犬との暮らしがとても楽しくしあわせに過ごすことができます。

犬のしつけには終わりがなく、子犬期だけではなく、成犬になっても常に新しいことを教えてあげると時間はかかりますが覚えてくれます。

私もいまだに日々愛犬と一緒に勉強しています。

犬のしつけも一人で悩まず、戸惑うときは専門家に助けて貰ったり、誰かに相談することもお勧めします。

学ぶ姿勢
画像引用元:Pixabay

犬の介護をする覚悟はありますか?

近年では、動物医療の発展、フードの品質改良、室内飼いが増えたことなどの理由で、昔に比べて犬の寿命がかなり長くなり老犬も多くなりました。

それでも犬の寿命は人間よりも短く、あっという間に私たちの年を越し、老後がやってきます。

犬の寿命が伸びたことで認知症にかかる犬も増え、飼い主を見分けることができなくなったり、呼びかけに反応がなくなるのはとても寂しいことです。
しかし、そういった状態になっても、犬に対する愛情を失わず老いた犬に寄り添える強い意識と覚悟が必要です。

そして、介護は大変ですが、愛犬との残された貴重な時間を過ごせる大切な日々です。

是非、愛犬とのしあわせな時間を大切に、いつか虹の橋を渡るその時まで愛情深く寄り添ってあげてください。

そうすることがペットロスの軽減にも繋がります。

犬
画像引用元:Pixabay

もしもの時、残された犬の後見人はいますか?

一人暮らしで犬を飼われている方が、もしものアクシデントに見舞われると、犬が部屋の中に取り残される危険があります。

今すぐにできる対処策として、もしも外出先で地震、災害、洪水、事故などで帰宅困難になった時に犬が困らないように、財布の中に【家に犬がいます。私にもしものことがあれば下記に連絡してください】とメッセージを添え、犬の名前と性別、年齢と一緒に緊急連絡先が書かれたメモを持ち歩くようにしましょう。

また、飼い主の留守中に家が火事に見舞われることもありますので、やはり玄関先に【家の中に犬が○頭います。もしもの時は助けてください】と書かれたシールやメモを貼っておきましょう。

家の中に犬がいることを明示しておくことで防犯対策にもなります。

在宅中でも一人暮らしの方だと、脳卒中や心筋梗塞、浴室での転倒などによる事故や突然死などにより犬のお世話ができなくなると、残された犬にも命の危険が及びます。

ご近所の方が異常を発見してくれるには数日はかかることもあり、その間、犬は食事も水も飲めない状況が続きます。

飼い主にもしものことがあり、犬のお世話ができる人がいないと、犬は保健所や動物愛護センターなどへ連れて行かれ、すぐに新しい家族が見つからない場合は殺処分の対象となります。

大切な愛犬を不幸に遭わせない為にも、定期的にひとり暮らしの飼い主の安否確認をしてくれて、もしもの時は犬を引き取って生涯大切に面倒を見てくれる人を見つけておくことがとても重要になります。

まとめ

今回は「犬を飼う前に知っておくこと」をテーマにご紹介しました。

犬を飼うというのは命ある生き物と共に過ごしていくということにもなります。

ただ単に「飼いたい」という気持ちだけで安易に、飼育を始めるのはNG。

しっかりと考えて準備する必要があります。

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