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苔の寺

人混みが苦手な人におすすめ!心安らぐ京都の苔寺5選

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最近インスタグラムを開くと、”#kokedera”のハッシュタグと共に、日本各地のお寺の写真をアップする海外の方の投稿をよく見るようになりました。特に京都には、苔スポットと呼ばれるお寺が多くあります。盆地のため湿度がたまりやすく、また庭園に池が配されていることも多いため、苔にとって京都は生息しやすい場所です。

しかし、コロナ渦が活気が戻ってきた反面、京都の交通機関や観光地では混雑が目立ちます。そんな中でも「混雑を避けたい」「ゆっくり観光がしたい」「寺院本来の雰囲気を堪能したい」と思う方に、是非足を運んでほしい苔スポットを5つ紹介します。

①西芳寺

西芳寺
画像提供元:photoAC

まずは定番の西芳寺。お寺や苔が好きな人なら、誰もが知っているのではないでしょうか?広大な庭園はなんと約120種の苔で覆われており、いまや「苔寺」の愛称で親しまれています。

そんな有名な西芳寺ですが、中心地からは離れており、そのうえ境内に入るためにはオンラインもしくは往復はがきでの事前申し込みが必須なので、簡単に足を運べる場所ではありません。そのうえ、参拝料は4,000円と他のお寺よりもお高め。

西芳寺
撮影:あんな

しかし、街中の喧騒から離れて心を落ち着かせることができるこのお寺は、その手間と参拝料がかかっても行きたいと思える場所。苔地のうえに落ちる枯れ葉や花が、彩りと季節感を加えており、人が作ったお庭というよりは、自然そのものとしてのエネルギーが満ち溢れています。参拝のハードルの高さもあってか人は少なく、静かで平穏な空気が流れています。

②東福寺

東福寺
撮影:あんな

京都駅から約10分とアクセス良好な東福寺は、連休シーズンや紅葉の時期になると多くの人で溢れかえります。しかし、その時期以外であれば、比較的人が少なく、落ち着いて拝観することができます。

昭和を代表する枯山水作庭家、重森三玲の庭園による、前衛的でありながらもお寺に自然と溶け込む雰囲気が特徴的。このデザインは、お寺にあった廃材を捨てずに使いきろうとした「一切の無駄をしてはならない」という禅の教えに従った結果うまれたものだそうです。

東福寺
撮影:あんな

梅雨の時期は、観光や寺院めぐりを控える人が多いですが、苔の見ごろでもあり、東福寺はこの時期こそ訪れてほしい場所。活き活きとした苔と、雨露に輝く石組みは、他の季節では楽しめない美しさです。

③大原三千院

大原三千院
画像提供元:photoAC

京都駅や河原町駅から1時間ほど離れた場所にある大原三千院。その広大さと一面に広がる苔が魅力的で、中心地から離れているがゆえに町全体がのどかな雰囲気で癒される空間です。

参道からの緑の景色はもちろんですが、建物の窓や回廊に切り取られたお庭を眺めるのも楽しみの1つ。また、可愛らしいお地蔵さんがお庭中にいることでも有名で、歩いているとついついほっこりしてきます。

大原三千院
撮影:あんな

周囲には味も雰囲気もコスパも良いカフェや、寺院も多くあるので、半日旅行にはぴったりです。

④常寂光寺

常寂光寺
撮影:あんな

嵐山の人混みを少し外れ、小道を20分ほど進むと常寂光寺があります。梅雨から秋にかけて、青紅葉と苔の緑が美しく光る寺院です。

嵯峨小倉山は、もともと水や緑に恵まれている地域で苔にとっても生息しやすいためか、活き活きとした明るい緑の苔を楽しめる日が多いのが印象的。寺院の方の手入れもしっかりと行き届いています。

常寂光寺
撮影:あんな

門をくぐった直後の、長い階段につい溜息をついてしまいそう。ですが、一段一段登るたび見る景色が変わるので、ゆっくり、一歩ずつ、一呼吸おきながらお気に入りの景色を見つけてくださいね。

⑤大河内山荘庭園

大河内庭園
撮影:あんな

かの有名なトロッコ嵐山駅の近くにあるものの、あまり多くの人には知られておらず、また敷地が広大なことから、比較的落ち着いている隠れおすすめスポット。

大正から昭和初期にかけて活躍した俳優、大河内傳次郎が約30年の月日をかけてつくった庭園です。

大河内庭園
撮影:あんな

木々の陰で深い緑に染まる苔はもちろんですが、広々とした沿路と芝生、京都市を見渡せる高台など、場所によって様々な景色が味わえるのは、この庭園ならでは。中門の近くでは、竹藪を眺めながらお抹茶をいただくことができ、開放的ながらゆっくりとした時間が流れる場所です。

苔スポットを訪れるおすすめの時期

シーズンになると多くの観光客でごった返す京都ですが、梅雨や紅葉のあとは比較的人出が落ち着いています。そしてこの時期こそが、実は苔を見るのにおすすめの時期です。

苔の天敵は乾燥や強い日差し。それゆえに、梅雨は雨によって苔が元気を取り戻し鮮やかな色合いとなります。また陰りの中で、より一層深まる緑も、落ち着きと静けさを強調し、非日常的な空間を生み出します。

梅雨苔
画像提供元:kaboompics

紅葉を終えた冬は、凛とした冷たい空気が流れる中、夜露を得て活き活きとした苔地に日光が差し込む風景は、この時期ならではの美しさ。

西芳寺冬
撮影:あんな

苔は花々や紅葉のような華やかさはありません。ですが、苔ならではの柔らかい雰囲気や静けさは、心に落ち着きをもたらしてくれるもの。詫びさびの象徴として愛されてきた植物でもあります。オフシーズンに入り、騒がしさが落ち着いた京都で苔を眺めながら、心休まるひとときを過ごしてみてくださいね。

冬の苔の魅力を知りたい方は、こちらの記事をご参考ください。

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