トムソンガゼルの生態を知ろう!何を食べる?なぜ群れになる?
2023.7.10
目次
今回はトムソンガゼルについてご紹介します。
サバンナに生息している草食動物では、シマウマやヌーに匹敵するくらい有名な動物だと私は思っています。
しかし、動物園ではあまり見られないこともあり、意外と知らない方も多いのでは?と思います。
この機会にトムソンガゼルについて知っていただければと思います。
トムソンガゼルの特徴
アフリカの大草原やサバンナ地帯で見られる小型のウシ科の動物です。
見た目はシカに見えますが、ウシの仲間なのです。
名前の由来は、アフリカ分割において重要な役割を果たした、スコットランドの地質学者 ジョゼフ・トムソンから来ているそうです。
トムソンガゼルは、体長が約80〜90センチメートルであり、体重は20〜30キログラム程度です。オスの方がメスよりも大きくなる傾向があります。
上半身が茶色から黄褐色で、下半身が白くなっています。
その特徴的な色合いは、彼らが草原やサバンナの草の中で自然に溶け込むのを助けています。
トムソンガゼルのオスは、角を持っています。これらの角は、成熟したオス同士の競争や縄張りの主張のために使用されます。
トムソンガゼルは、非常に俊敏で速く走ることができます。彼らは最高時速60キロメートル以上で走ることができると言われており、捕食者から逃れるためにこの能力を生かしています。
トムソンガゼルが食べるもの
トムソンガゼルは草食動物であり、草や葉などの植物性の食物を食べています。
時には枝なども食べることがあり、トムソンガゼルは食べる植物から栄養や水分を補給しています。
もちろん、水たまりから直接水を飲むことも多いですが、乾季のタイミングなど水が少ない時は、こうして水分を得ているんです。
なぜトムソンガゼルは群れるのか
トムソンガゼルは、群れで生活をしていることがほとんどですが、なぜ群れるのでしょうか?
群れることで得られるメリットを見ていきます。
群れでいるメリット
大きなメリットの1つは、捕食者からの攻撃を回避しやすくなります。
トムソンガゼルは俊敏ではありますが、サバンナの草食動物の中では小柄な方なので多くの肉食動物に狙われています。
特に、チーターにとっては最も相性の良い獲物とされているようです。
そのため、群れでいることで自分が標的にされる確率を下げているのです。
また群れでいることで、標的にされる確率を下げるだけでなく、仲間同士で情報共有ができるようになります。
単体では気付かなかった肉食動物や餌場を複数の群れでいることで気付きやすくなる。
トムソンガゼルは、これらのメリットがあるから群れでいると考えられています。
群れでいるデメリット
ただ群れでの行動はメリットだけでなくデメリットも存在します。
例えば餌場や水場を見つけた場合、その範囲が限られていると、群れの仲間同士で取り合いになります。
また病気や寄生虫の拡大もデメリットですね。
ただ、草食動物はサバンナで単体でいることが最も命の危険があると思うので、デメリットがあったとしても群れで行動することを選ぶのだと思います。
まとめ
今回はトムソンガゼルについてご紹介しました。
最後にトムソンガゼルの動画をご紹介します。
動画は、【BBC Earth】 のYoutubeを掲載させていただきます。
走るのも速いですが、このジャンプ力もトムソンガゼルの特徴です。
日本の動物園でもトムソンガゼルを飼育しているところは無い(※当ブログを閲覧されたタイミングによっては飼育している施設もあるかもしれません)ので、なかなか生で会うことは難しい。
サバンナの映像を見ると、結構な頻度で見ることができる動物なので、いつか生のトムソンガゼルに会いたいものです。